2007年10月12日 (金)

吉祥寺アニメーション映画祭2007

間際の告知で恐縮です。毎年秋の恒例となりました「吉祥寺アニメーション映画祭2007」が10/13(土)に開催されます。例年力作ぞろいですので、よろしかったらご覧になってください。

 ・武蔵野市商工会議所4階ゼロワンホール
 ・ノミネート作品上映:17時~
 ・審査結果発表と授賞式:19時20分頃~
 ・審査員:
  竹熊健太郎(編集家/多摩美術大学)
  氷川竜介(アニメ評論家)
  津堅信之(アニメーション史研究家)
  STUDIO4℃制作チーム
  櫻井晋(コアミックス)

▼吉祥寺アニメーション映画祭
http://www.kichifes.jp/wonderland/event/filmfestival.html
▼武蔵野商工会議所(一番下にアクセスマップあり)
http://www.musashino-cci.or.jp/sitemap/index.html

●ノミネート作品はこちら(たけくまメモ)
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2007/10/post_b10a.html#more

| | トラックバック (0)

2007年10月 4日 (木)

10/5(金)秋葉原でパネルディスカッション

直前の告知ですいません。金曜日に以下のパネルディスカッションに出演します。

■シンポジウム
 「大藤信郎賞受賞者、今 敏監督が語る
 『クリエイターから見た日本のアニメーションの現状』」
《日時》10月5日(金)13:30~
《会場》秋葉原UDX 4F 3Dシアター 

 上記の基調講演に続き、以下のパネルディスカッションを開催。

■パネルディスカッション
「世界における日本アニメーションの今と昔 ~源流から未来へ~」

パネリスト :
★アニメーション監督 今 敏氏(マッドハウス)
★アニメーション史研究家 渡辺泰氏
★アニメーション評論家 氷川竜介氏
★評論家 切通理作氏

------------------------------

 「ジャパン・アニメーション・コンテンツ・ミーティング(JAM)2007」(10月4日~7日)の一貫として内で実施。
 今 敏監督は『パプリカ』、『東京ゴッドファーザーズ』などで世界的に著名なアニメーション監督ですが、『千年女優』で第57回毎日映画コンクール(毎日新聞社主催)の大藤信郎賞を受賞したということで、今回の登板となったとのこと。今 敏監督作品は特に劇場作品では毎回ご縁があるうえに、渡辺泰氏と言えば先駆的なアニメーション史研究家で、正直言って何か小生が付け加える意見があるのかどうか、非常に忸怩たるものがあるのですが、盟友でもある評論家・切通理作氏のご推薦ということもあって、何とかがんばって来ます。
 お時間のある方は、ぜひお立ち寄りください。
(ただし先着170人定員だそうです)。

<申し込みなどの詳細は以下で>
http://www.mainichi.co.jp/event/culture/news/20070904-175204.html

| | トラックバック (0)

2007年7月24日 (火)

氷川竜介デビュー30周年トーク

ロフトプラスワンで以下のトークイベントを行います。「早くも30年」というとたいていの人がのけぞるんですが(20代以下だと生まれていないことになる)、事実なので仕方ないです(笑)。自分の企画も実は初めてですので、お手柔らかに。自分語りというよりは、見てきたことを語るという趣旨ではありますが、あんまりマジメな話をしてもしょうがないので、たぶんダラダラと回想録を話すところにゲストがツッコミ、みたいな感じになるじゃないかと。コミケ前でお忙しいと思いますが、お時間のある方、よろしくお願いします。

●8月5日(日)
「氷川竜介デビュー30周年トーク」

1977年春、月刊OUT創刊2号「宇宙戦艦ヤマト特集号」からすべては変わり始めた!同誌でデビュー以来30年、アニメと特撮文化をマスコミ、レコードメーカーの観点から見てきた氷川竜介が、その変遷を語る
【出演】氷川竜介
【Guest】出渕裕、ほか
【司会】小林治
Open18:00/Start19:00
¥1000(飲食別)
※当日券のみ

会場:新宿ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2
03-3205-6864
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/

| | トラックバック (0)

2007年7月10日 (火)

次回三越カルチャーサロンは7/15

 次回の講座、次の日曜日に迫ってまいりました。お時間のある方、よろしくお願いします。 

氷川竜介が語る、アニメの楽しみ方

NHK「BSアニメ夜話(アニメ・マエストロ)」や各メディア・雑誌で活躍中のアニメ評論家氷川竜介の特別講座です。劇場公開や深夜枠の拡大でアニメが氾濫する現代、アニメの本当の面白さ、観所、聴き所を通(ツウ)の視点から解説します。

日 時:
(1)7月15日(日)「流麗なる快楽 アニメーターのベストアクション」
(2)9月16日(日)「細部に神が宿るアニメ美術のリアリティ」
各日14時30分~17時
講 師: 氷川竜介(アニメ評論家)
受講料: 各回2,415円

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

| | トラックバック (0)

2007年6月26日 (火)

「アニメ検定公式問題集」出版記念イベント

 今週末の6/30(土)秋葉原でパネルディスカッションの司会を行います。

---------------------------------

●「アニメ検定公式問題集」出版記念トークライブ

http://aniken.jp/talklive.html
開催日 : 2007年6月30日(土)14:00~16:00(13時30分開場)
状況によって受付開始を早める場合もありますのでご了承願います。
会 場 : 東京アニメセンターアキバ3Dシアター
〒101-0021 東京都千代田区外神田4-14-1 秋葉原UDX 4F
入場料 : 無 料
入場定員 : 当日先着100名

第一部 パネルディスカッション
  「アニメ愛は国境を越えるか?」
広く世界で愛される日本のアニメ。世界各国に日本のアニメのファンが多く存在する今。
国境を越えてファン同士の交流はいかに・・・。アニメ各界の第一人者がその可能性を探る。

●出演者
□モデレータ
  氷川竜介(アニメーション評論家)   
□パネリスト   
  岡田斗司夫(ノンフィクション作家)
喜多村英梨(声優)
数土直志(アニメアニメジャパン社長)
高橋良輔(アニメーション監督 代表作「装甲騎兵ボトムズ」) 
---------------------------------

※氷川はモデレーターとしての出演で、「アニメ検定」とこのイベント全体については、特に関係はありません。

 パネルは頭の小一時間ぐらいのブロックです。お時間のある方はのぞいてください。イベント全体は「アニメ検定」関係になっていて、第2部ではもっとお笑い系にいくとも聞いてます。

 以下は個人的な思いです。いろんな形態で作品が海外に輸出されてファンが増えつつある昨今、それぞれの国でアニメへの「愛」が育っていると思います。しかし、意外に「アニメを通じて国際的に交流した」という話はそれほど多くないのではないでしょうか。それはこれからの可能性のことなのか、あるいは何かそれぞれの愛が国境内に閉じてしまう理由があるのか。ちょっとその辺を識者の意見聞いてみたいなということで、「日本のアニメと海外」というテーマを拡げてみました。

 ということで、お時間のある方はぜひのぞいてみてください。 

| | トラックバック (1)

2007年5月10日 (木)

三越カルチャーサロン 第3期は5/20から

 前2期、予想以上に集まっていただいたため、おかげさまで第3期を始めることができます。
 第1回目は5/20(日)で、現在鋭意準備仲というところです。
 よろしくお願いします。

日 時:

(1)5月20日(日) 14時30分~17時
『刮目せよ、このアニメ監督の演出技』

詳細は以下へ。

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

| | トラックバック (0)

2007年3月23日 (金)

3/24(土)は「インディーズアニメフェスタ」

★★★2007年3月24日(土)
第5回インディーズアニメフェスタ開催!!
★★★@東京ビッグサイト
(東京国際アニメフェア会場内アニメシアター
 シアター2)

 もう明日に迫りましたが、この数年隆盛いちじるしいインディーズに関して、上映とパネルディスカッションが行われます。氷川は、各界の識者をお招きしたパネルディスカッションの進行と『ペイルコクーン』の作者である吉浦康裕氏とのトークの司会を行います。TAF(東京国際アニメフェア)の一貫として開催されますので、ぜひご来場ください。

<概要>
イベント日時:  2007年3月24日(土) パブリックデー
イベント場所:  東京国際アニメフェア会場内(東京ビッグサイト)
         アニメシアター シアター2 (定員159名)
主催:      NPO法人コミュニティー・サポーターズ
審査員(継承略):杉井ギサブロー
         八巻磐
         前田庸生
         松倉友二
モデレーター:  氷川竜介
ゲスト:     吉浦康裕
プロフィール:http://www.iafesta.jp/guest.html

<タイムテーブル>
14:15 開場
14:30 作品上映会

15:55 休憩
16:05 審査員による講評&トークセッション
「日本のアニメ業界における自主制作アニメの可能性」
 出席者:
17:30 ゲスト/吉浦康裕氏によるトークセッション
「自主制作アニメ・クリエーターとしてどう生きるか」
*吉浦氏の新作映像のプロモーション上映もあります
17:50 授賞式
18:00 イベント閉会

●その他詳細はこちらまで http://www.iafesta.jp/index.html

| | トラックバック (1)

2007年3月16日 (金)

3/18:吉祥寺アニメーション映画祭スペシャルトークショー

 直前の告知で恐縮ですが、3/18(日)吉祥寺ゼロワンホールにて、TAF2007衛星イベントとして武蔵野市主催による「吉祥寺アニメーション映画祭上映会/スペシャルトークショー」が開催されます。アニメーション史研究家の津堅信之さんと、2007年アニメのトピックを語ります。
 詳細は以下へ。

http://www.kichifes.jp/animation/news.html

| | トラックバック (0)

2007年1月19日 (金)

三越カルチャーサロン第2回

 今度の日曜日に開催されます。お時間のある方は、ぜひどうぞ。

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

氷川竜介が語る、アニメの楽しみ方
NHK「BS アニメ夜話(アニメ・マエストロ)」や各メディア・雑誌で活躍中のアニメ評論家氷川竜介の特別講座です。劇場公開や深夜枠の拡大でアニメが氾濫する現代、アニメの本当の面白さ、観所、聴き所を通(ツウ)の視点から解説します。
日時: (1)1月21日(日)「アニメを躍動させる力と技~作画と特殊効果~」
(2)2月25日(日)「アニメに命を吹き込む~音響演出、音楽、声優~」
各日14時30分~16時30分

講師:氷川 竜介(アニメ評論家)
参加費:2,310円 

| | トラックバック (0)

2007年1月 3日 (水)

1月6日(土)「哀しみのベラドンナ」イベント

虫プロダクションの長編、アニメラマ三部作の上映後、『哀しみのベラドンナ』に関するトークイベントを行います。

場所:ポレポレ東中野

<タイムテーブル>
哀しみのベラドンナ 13:00/19:20
千夜一夜物語    14:45
クレオパトラ    17:10

日時:1月6日(土) 19:20の回終演後、20時50分より15分ほど

『哀しみのベラドンナ』(山本暎一監督)はイラストレーター深井国の世界そのままに構築された中世魔女狩りの物語。「親子で見れない」と副題がついているとおり、かなりエロティックな表現を中心に据えた作品ですが、さまざまな技法でアーティスティックな表現に挑んだ映像は一見の価値ありです。
制作された1970年代初頭ならではの「大人のアニメーション」という概念を、たぎるようなエロスとともに真っ正面から受け止めてみてください。かなり衝撃的なものに映るはずです。

| | トラックバック (0)

2006年12月22日 (金)

冬のコミックマーケット情報

 しばらくブログ更新が途絶えておりましたが、無事に新刊の入稿を済ませました。事故さえなければ無事に最終日に出るはずです。

 ●31日(3日目) 東2 R59b サークル名「IRD工房」
  新刊「ロトさんの本 Vol.18 2006年アニメ&ネット漂流記」

06 内容は、この半年あまりに主としてmixi内で書いたコメントや雑感などです。
 バックナンバーも、在庫が発見できれば若干部持っていくと思います。
 大晦日なので難しい方も多いかもしれませんが、来られるようならぜひ。
 (ただし、あまり遅くまではいないと思いますので、お早めに)。

| | トラックバック (0)

2006年11月24日 (金)

実相寺ウルトラ上映会は無料

 先日告知した実相寺監督のウルトラマン、セブン上映会の件(主催:法政大学映画団体協議会)、いよいよ明日ですが、入場無料とのことです。お時間のある方は、ぜひいらしてください。場所はこちらで。よろしくお願いします。

【実相寺昭雄監督プロフィール】
1937年3月29日東京生。映画監督(演出家、小説家)。1959年早稲田大学第二文学部卒業後、TBSに入社し演出部へ。65年に映画部へ転属し、円谷プロに出向、ウルトラシリーズの監督を手がける。69年『宵闇せまれば』で映画監督デビュー。70年にTBSを退社し、ATG長編映画『無常』でロカルノ映画祭グランプリ受賞。以後、独特の映像感覚とエロティシズムで映画、テレビ、舞台、文筆など幅広く活躍。東京藝術大学名誉教授。

| | トラックバック (1)

2006年11月23日 (木)

16mm上映:実相寺監督ウルトラ

 直前の告知で失礼します。実相寺昭雄監督に関するトークをすることになりました。「主催:法政大学映画団体協議会」からいただいた告知用資料を以下に掲示します。
 一般入場も可だそうです。有料・無料の別は問い合わせ中です。フィルムで観られるチャンスはなかなかないので、お時間のある方は、ぜひいらしてください。
-----------------------
 実相寺昭雄監督作品である「ウルトラマン」「ウルトラセブン」を16mmにより上映します。

日時  11月25日(土)  11:00~16:30
会場  法政大学市ヶ谷キャンパス55年館 1階 511教室
プログラム  11:00 / 14:30 「故郷は地球」
       11:30 / 15:00 「空の贈り物」
       12:00 / 15:30 「狙われた街」
       12:30 / 16:00 「第4惑星の悪夢」
       13:10~14:10   氷川竜介講演会
「我々はどのような眼で実相寺昭雄監督作品を見るか?」

入場無料。主催:法政大学映画団体協議会

| | トラックバック (0)

2006年10月26日 (木)

三越カルチャースクール 第2弾

 1ヶ月を割りましたので、告知します。
 前回に続いて第2回目。受け手の視点で楽しむ上で、アニメの何をどう味わっていけばいいのか、語る上での言葉を探っていきたいと思っています。

 よろしくお願いします。
---------
●氷川竜介が語る、アニメの楽しみ方

NHK「BS アニメ夜話(アニメ・マエストロ)」や各メディア・雑誌で活躍中のアニメ評論家氷川竜介の特別講座です。劇場公開や深夜枠の拡大でアニメが氾濫する現代、アニメの本当の面白さ、観所、聴き所を通(ツウ)の視点から解説します。
日時: (1)11月19日(日)「アニメの骨子を作り込む~脚本・演出と監督~」
(2)1月21日(日)「アニメを躍動させる力と技~作画と特殊効果~」
(3)2月25日(日)「アニメに命を吹き込む~音響演出、音楽、声優~」
各日14時30分~16時30分

講師:氷川 竜介(アニメ評論家)
参加費:各回2,310円
http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

| | トラックバック (0)

2006年10月19日 (木)

「機動戦士ガンダム」リマスターDVD先行上映

 待望のDVD-BOX「機動戦士ガンダム」の映像が、秋葉原エンタまつり2006にて先行上映されます。

 上映時のトークイベントを担当します。今回のリマスターとはどんな作業をして、何が改善されたのか。また、いまTV版『機動戦士ガンダム』を見返すなら、どんな風がどうみどころなのかを語る予定。有料です。

●10月21日(土)16:15~ \1,500 東京アニメセンター内 3Dシアター

 1979/日本/72分(24分×3話) http://www.entama.com/tiff.html

※東京国際映画祭のアニメ上映企画 『animecs T!FF in AKIHABARA』の一部です。

 上映予定は、次の3本です。

第1話「ガンダム大地に立つ!!」
第37話「テキサスの攻防」
第43話「脱出」

 #37は「マ・クベとギャン」のエピソード。劇場版から割愛された代表として選定されたそうです。偶然ですが、次回のガンダムエースの連載がこの回を取りあげているので、期せずして連動企画のようになりました。

| | トラックバック (0)

2006年10月15日 (日)

第2回吉祥寺アニメーション映画祭

 去る10月13日(金) 吉祥寺にて行われました表題イベントですが、多数の方のご出席をいただき、ありがとうございました。当日はノミネート作品の上映と、「竹熊健太郎さん蛙男商会さんトークショー」、そして授賞式という流れでした。

 受賞作品は以下の通りです(たけくまメモを参考にさせていただいてます)。

●グランプリ
「電信柱のお母さん」(坂元友介)

●優秀賞
「花の翳」(吉田暁)

●審査員特別賞
「ひよこどんとてれび」(松下藍)

●審査員特別賞佳作
「太陽に喧嘩を売った男」(塩見信隆)
「おしるこ」(青木純)
「In Silence」(上杉真理子)

●STUDIO4℃賞
「Apartment!」(青木純)

●コアミックス賞
「オデカケメエメエ」(くぼたえみ)

 現時点でネット上で観られると判明しているところには、リンクを張ってみました。これも、「たけくまメモ」の情報です。感謝です。

-----------------

 以下は各作品の個人的な感想です(公式な選評ではありません)。

●「電信柱のお母さん」/坂元友介 10:30
★これが優勝作品です。切り紙アニメ的手法で大変丁寧に制作された作品。電柱から伸びる電線が変形してゆりかごなどになって赤ん坊を育てたりする。これだけだとメルヘンですが、外敵(?)から守るあたりのビジュアルが妙にリアリティがあって、画面に吸引力があります。アニメーションって、こういう人を引っぱりこむ力があるんだという原点確認できます。

●「花の翳」/吉田暁  15分
★これは準優勝に相当します。少女漫画風の画調で綴られた説話風の物語 。新規性には乏しいのではないかという議論もあったのですが、私は逆で2Dのスライドの組み合わせ(つまりエレメント的にはまったくの同トレス)で平面を超える瞬間の表現が気に入っていたのです。話の内容と絵柄と色彩と音響のマッチングも、「きれいなものを観たい」という欲求にはきちんと応えていると思います。

●「ひよこどんとてれび」/松下藍 12:50
★事実上の第3位ですね。実写加工とアニメの共存を使ったPV的な作品。デジタルハリウッドなので、合成技術も編集も音楽も、非常に美麗で凝ってます。目ざしたイメージとか、妙な臨場感とかハマる方にはハマるようです。ちょっとサブカル属性の低い自分には、申し訳ないですが難しいとこもありました。

●「太陽に喧嘩を売った男」/塩見信隆 5:50
★16:9ワイド画面のはずが4:3での上映ミスがあったそうで、恐縮です。影絵のようなモノクロ平面構成による壮大なサーガで、目が回るようなビジュアルが良かったです。

●「おしるこ」/青木純 1:16
★灼熱地獄の中の一発ギャグを、フィルタ処理と作画で妙に緻密に描いたところが大笑いできる作品。青木さんはもう1本受賞してます。さらにもう1本「コタツネコ」が同じく一発芸的ですが、我が家では大受けしてました。3作それぞれテクニックが違うところも素晴らしい。

●「In Silence」/上杉真理子 8:40
★セピアカラーで綴られた人形アニメの映像詩的な作品です。実写合成もあります。欧州映画調の映像の調べを興味深く拝見しました。

●「Apartment!」/青木純  5:17
★アパートの内部と外部をいったり来たり、壮大なワンカットアニメです。先述の青木さんの作品ですが、これは一発芸ではなく、細かく練られた部分が味になって、しかも笑えるという奇特な作品です。

●「オデカケメエメエ」/くぼたえみ 1分
★手描き系のイラストタッチで描かれた掌篇。これはもう、キャラのカワイイ感じと色彩で勝負ということで。雑誌「MdN」とか良く買って、デジタル時代のイラスト制作や写真加工などの手法を見るのが好きなんですが、これからはそういうイラストも動かすとより魅力的、なんて路線があるのかなと思いました。

 あと、今回は残念ながら選外でしたが、以下2作も印象に残りました。

●「ヒトしずく」/松浦直紀 20:00
★緻密なペンタッチを活かし、遊牧民のような生活者たちの壮大な日常を描いた力作。絵柄など非常に好みでしたが、一番の焦点は尺(長さ)でしょうか。

●「兵 つわもの」/古部
★甲冑の武士の騎馬戦。やはりモノクロ平面構成なんですが、筆のようなタッチのイラストが躍動感あふれる美しい動きをするので、いたく感心しました。

 この2作などは別に悪いところがあるわけでもないし、レベルも相当に高いので、入らなかったのは本当に「たまたま」だと思います。今回、本当に力作ぞろいでなおかつ志向性も技術も、実に多彩なので、全体でのバランスの中で決まってしまったことも多いと思います。

 演台での講評でも述べましたが、まずはそうした力作多数をいただいて、アニメーションが好きな人がこれだけいることが確認できたことには、すごく勇気づけられたし、幸せなことだと思いました。しかも量的にも数字的にも、まだまだ伸びて行くだろうと、そう思わせる作品ばかりなのは、スゴイことです。

 逆に審査員の方が、選び方で審査されているかのような思いさえありましたから、こうした変革に対してもっと敏感でありたいと思いました。また、自分も手を動かしてツールを使ってみたいなと。まあこれは2年前に竹熊氏に作品の山を見せていただいたときから、思っていることです。

 地デジによって公共映像のパラダイムが完全に変化するまであと5年、アニメ第一世代たちがリタイヤし始めるまであと10年。まあ、この5年、10年なんてあっという間でしたから、「誰もがアニメをinもすればoutもする」ということが自然になる時代の到来に向け、自分の仕事の方向もチューンしていきたいなと思うわけで。それに対して、良い刺激になる仕事でした。

 応募者のみなさん、関係者のみなさん、ありがとうございます。

| | トラックバック (0)

2006年10月 9日 (月)

吉祥寺アニメーション映画祭

 今週の金曜日(13日の金曜日ですね)に、秋の恒例となりましたアマチュアアニメ作品のイベントが開催されます。

●吉祥寺アニメーション映画祭

 審査員をやらせてもらっていますが、今年は非常に力作ぞろいですよ。形式にとらわれない自由なものや、プロ顔負けの作品、非常に意欲的な作品、作るときにみんなで楽しくやってる感じの作品などなど、とても楽しく拝見しました。ノミネート作品も絞りこんで上映されるはずなので、ぜひ見に来てください。

 今年は11本のTVアニメ「ザ・フロッグマンショー」をほぼ一人で制作して大きな話題を呼んだ蛙男商会さんがゲストで来られ、竹熊健太郎さんとトークをされるのも楽しみです。

●たけくまブログ

 そもそもフラッシュなどのアニメーション作品が大変なことになってるらしいというのも、竹熊氏がこのイベントで紹介されていたのがきっかけで、その可能性について認識を改めさせられることが何度もありました。実際、大人数で作る商業アニメーション作品ばかりではなく、少人数で趣味性や作家性を前面に出した作品が豊かであることには意義があると思います。

 で、最近あちこちで積極的に語っていることですが、これは若い方への表現ツールとして意義があるのはもちろんのこと、これからの「シニア向けの趣味」としてものすごく大きな可能性を秘めていると思うのです。

 「団塊の世代」が大量退職時代を迎え、もう10年もしたらわれわれの「アニメーション第1世代」が次にそうなります。その10年の間には、「アニメーションか、やってみたかったけど大変でね」という「潜在的作家」がどれくらいいると思いますか? しかも、それぞれ熱い生き方をしてきて、「感動のエキス」みたいなものを大量に内包しているわけです。これはもう、宝の山ですよ。

 そういう人たちが「簡便なツール」「あり余る時間」「発表の場(ネットなど)」と、三種の神器を手にしたら、何を始めるのか? 適切な情報提供と誘導さえあれば、ビッグバンが起きる可能性だってあるわけで。その何%かが「今のアニメ」を観るようになれば(まあ萌えアニメを観るかは疑問とはいえ)、市場だって拡大するでしょう。

 だって他ならぬ「自分」が、「あれ、オレもやってみたいな」と思い始めているわけですから。そう思い始めたきっかけも、2年前のこの吉祥寺でした。

 「どうやら死ぬまでアニメを趣味にする最初の世代になりそうだ」と以前にどこかに書きましたが、それは死ぬまで他人の作ったアニメにケチをつける(笑)ことではなく、アニメをinもすればoutもする、その交流の中で幸福感を発見していくってことが、決定版になるんでしょうね。

 まだまだ考え始めたばかりで、具体的にどうすればいいかはさっぱり腰が定まってませんが、ちょっとライフワークっぽい発見のようにも思えて、ワクワクしているところです。

| | トラックバック (0)

2006年10月 5日 (木)

佐野浩敏原画展

 『機動戦士ガンダム0083』や『エスカフローネ』、『ラーゼフォン』などで知られるアニメーター、イラストレーター、通称“ロボ描き屋”の佐野浩敏さん、初の個展が開かれます。

http://www.preani.com/events/hs_2006_ope.html

 10/7-9 秋葉原ラジオ会館8F

 10/9(月:祝日)15:00- トークショー&サイン会

 その後、各地にも展開があるそうです。

| | トラックバック (0)