【紹介】三つ目がとおる 《オリジナル版》大全集
特にこの作品に関しては、なんとバラバラになった原稿の素辺が現存してたんで、それをスキャンして、単行本用に描きかえられた原稿と照合、パズルのようにして雑誌掲載時に戻したそうで。なので、よくある「完全版」と違って、これまでのどの単行本よりもクリーンなのに、「ああっ!これだよ、最初に読んだものは」という、不思議な感覚になりました。
その「これだよ感」ってのは、脳みそがトコロテンになっちゃうとか、人間が平べったくなっちゃうあたりの怖さ、和登さんがその怖さに惹かれていってしまうあたりの、ゾワゾワ感ですよね。まあ、単行本バージョンをそんなに読んだわけではないのですが。
《生家の寺で彼女が「悪魔だからこそ魅力があるんだ」と独白するシーン》が追加されてるそうですから、雰囲気変わったというか、元に戻った感は気のせいではなさそうです。
聞いたところ、この作品に関しては「原稿の切れ目が単行本の切れ目」じゃなくて「単行本の切れ目がエピソードの切れ目」にするため、ものすごくカットされてるんだそうですね。まあ、詳細はサイトに書いてあると思いますが、《全8巻累計で200ページ以上も初収録!!》《(第1巻だけで)見たこともない珍しいシーンが、30数ページ以上も初収録!!》だそうです。
要するに「キングコング対ゴジラ」の4Kリマスターと同じことをやってるんです。そのインパクトが、なんとなく伝わってないんじゃないか。まあ、そう思ったので、つい長文を書いてしまいました。
http://www.fukkan.com/fk/CartSearchDetail?i_no=68325925
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