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2019年7月20日 (土)

京都アニメーションの事件について

衝撃の2日間(7/18-7/19)でした。痛ましい事件で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、負傷された方々のご快癒を祈っております。マスコミ対応に関し、Twitterに上げたものを、ここに再掲いたします。

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【7/18夜】

7/18の京都アニメーションで起きた事件に関し、心を痛めております。心からお見舞い申しあげます。亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、負傷された方々のご快癒を祈ります。

7/18だけで10数件の取材に対応しました。事件自体へのコメントはお断りし、「京都アニメーションとはどういう存在か」に関し、第一報として正確に伝わるよう努力しました。本日(7/19)以後は自分の専門領域を越えているため、新規対応は基本お断りすると思いますので、よろしくお願いします。

マスコミ対応につき「京都アニメーションに関する情報提供(特に功績や社会的な貢献)」は役割だと思うので、お引き受けしました。「事件に対するコメント」は個人で代弁する性質の事件ではないので、お断りしました。前者に関しても、今後は自分よりもっと詳しい方(取材経験などがある方)がするべきだと考えています。
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【7/19朝】

テロリズムは暴力の発動によって、広範囲の他者に恐怖、不安、動揺を喚起させ、支配することが最終目的です。哀悼の意は抱きつつも、自分にできることを淡々と進めることが、最大の抵抗になると信じてます。軽挙妄動を慎み、平常心をと努力中です。

「平常心を努力中」と言ったのは、2時間ほど前、きっかけもなく急に涙が止まらなくなったから。感情は抑圧しきれるものではありません。落ち着いたら、京都アニメーションの作品を見返して、泣いたり笑ったりしようと思います。作品に込められた生命を改めて感じたいです。

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【7/19夜】

初動の役目を終えたつもりが、結果的に7/19もマスコミ対応に追われました。大学の広報経由と直接連絡で累計20数件になった時点で錯綜し、把握至難に。話すたびに事件現場を想像せざるを得ないので、関係者の方々はこの比ではないとお察しし、やりきれないものがあります……。

7/19は義父の墓参や食事会だったのですが切り上げ、ラジオ出演、テレビ電話取材のみ対応しました。映像はすべて辞退、事件そのものや今後の影響などのコメントも言及する立場にないので謝絶、京都アニメーションさんの世界的な功績や「善意と愛情」で支えられるアニメの本質を語るよう心がけました。

氷川の対応にも限界を感じました。質問がワンパターンなので答えも同じになり始め、途中から基本的なテキストを用意し、大学広報経由で送付してもらうように対処しました。そして7/20以後は、いっさいの依頼を謝絶するようお願いしています。個人的に喪に服させていただきたく思っています。

最後の電話取材のご担当の方が終わりぎわに「僕も京都アニメーション作品が好きで。特に『Air』『CLANNAD』とか……」とおっしゃるので「そう、そうなんです! 『Air』から話したいんですが知名度から『ハルヒ』にせざるを得なくて」と氷川も反応。救われた思いでした。

最初の2日間で「どんな功績があるか」「世界にどんなインパクトをあたえたか」は広く知られたと思います。以後は「京都アニメーションに取材経験のある方」「(編集・ライターとして)作品に関与した方」が、より深いお立場から語られることを(氷川としても聞きたいと)望んでいます。

アニメーションの定義である「生命を吹きこむ」という原点に立ち返り、その意味を考えることが、事件の恐怖や不安に立ち向かう術だと思います。今すぐは難しくても、少し間をおいたら「生命を吹きこまれた京都アニメーション作品」に触れ、その生命を改めて自分の中に取りこみたいです。

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