復刊ドットコムで再刊が決定。amazonでも予約が始まりました。
1999年に藤津亮太さんと共同でまとめた「ブレンパワード」のムックです。
企画書など初期資料を、当時まだ珍しかったOCRを駆使して紙からテキストに変換、載せられるだけ載せました。コンテも入手し、富野由悠季監督の演出論も掲載しています。「映像の原則」が刊行される2年前ですから、当時として監督の映像の特徴を語ったテキストは、あまりなかったはずです。
第2話を見たとき、ブレンが盗まれる手前で、何かを感じてすごくドキドキしてしまって、「はて?なんでそんなことになるんだろ」と思い、そこから分析を始めるみたいな、そういう順番で考察していたことを、今でも覚えています。
どうも「映像の原則」刊行後は、「そこに原則が書いてあるから」という議論が多くなった気がしてまして。そうじゃないと思います。まず自分自身の生理で何かが受け止められることが大事。それで済まなくなったときに、分析や評論が必要となると、こういう順番じゃないかな。
みたいなことは、現在でも『ガンダム Gのレコンギスタ』のBlu-ray解説書のコラムでも引き続きやっていたりするので、その原点が再刊されただけでも、ちょっと嬉しかったりします。
だいぶ時間も経過しているし、たしか一ヶ月かそこら、驚くべき短期間で作業したので、拙いところも多々あるかもしれませんが、ご興味ありましたら、ぜひ。
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