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2014年9月23日 (火)

ある告白

猫を飼い始めてから4年少々。
その間、たった……たった一度だけあった経験が、
生涯最大級の愉悦となりました。
それは……。
ねっころがってる自分の、足の裏。
土踏まずの、ちょいと柔らかい部分……。
その上を、お猫さまが「ふみっ!」と通ったのであります。
電撃が走りました。
おお、法悦のきわみ!
尊きお猫さまの肉球と、いやしき下僕たる自分の柔らかき肉。
その一瞬の接触と、柔らか同士の交わり。
ここまで甘美な感触はあろうかという、
それはもう天にも昇る、ごくごく一瞬の快楽でした。
ああ、でも。
なんど横たわっても、二度とお猫さまは、足を踏んではくれません。
おそらく……あれが最初にして最後の一瞬でありましょう。
しかし、それで良いのです。
ただ一瞬であっても、この世にそうした感触がある。
その確信だけで、わたくしは生きていけるのです。
それが分かっていながらなお、
わたくしは、日々、お猫さまの前に身を横たえ、
土踏まずを、さらさざるを得ないのです……。

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