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2013年3月

2013年3月31日 (日)

人形アニメ『パラノーマン ブライス・ホローの謎』公開中!

プレスシート、パンフレットをお手伝いしました映画『パラノーマン』が公開中です。
このページのイントロダクション等を執筆しました。
http://paranorman.jp/sp/intro.html

『コララインとボタンの魔女』のスタッフが作りあげた3D立体視作品で、顔が表情豊かに変化しますがCGIではなく、模型の顔を1コマずつ置き換えてライトをあてて撮った人形アニメです。堅いはずの頬が膨らんだりするのは3Dプリンターにカラー出力を使うことで実現するという、根気のいる仕事。ジョージ・パルが1950年代に「パペトゥーン」というネーミングで硬いはずの人形のトランペターの頬が膨らむという驚きの映像を提示した、その末裔ですね。

注目はキャラクターの“耳”です。以下、それについて書いたコメントを引用します。「「人間性の象徴として扱われてる」と語る。「ノーマンの耳には血の通っていることを感じさせる赤味が宿っていますが、これは死者と生者、過去と現在を対比・交錯させるテーマ上で、もっとも重要な“生命の象徴”としての大きな役割を果たしています。それを全て一切セリフで語らせない自信とストイックさに、いたく心打たれました。それはテーマが“共感”だけに、言葉で言えば崩れてしまうからです。あくまでも映像を媒介にして、共感を誘う姿勢は、実に見事でした。」

ちょっと抽象的なのは、物語の根幹に関わっているところもあるからで。手法とテーマ、物語展開がマッチしたという点でも非常に好きな作品です。ぜひ多くの方に見ていただきたいです。

公式ページ

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2013年3月24日 (日)

パパンダ出勤

昨日のTAFで、たまたま通りかかっただけなんですが、「パパンダ出勤」の模様がアニメのまんまなんで笑いました。


Img_5071 Img_5072

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2013年3月20日 (水)

3/22TAF「さらにその先へ、アニメCGのミライ」パネルディスカッション

3/22(金)東京国際アニメフェア、ビジネスデー2日目にパネルディスカッションがあります。アニメCGに関する第一人者が集まり、そこでこれまでの成果や今後の展望を語り合うという場です。氷川はモデレーターを担当します。500席もありますので、どうか興味ある方はお立ち寄りください。

https://www.tokyoanime.jp/office/public/symposium_detail_ja/21

「さらにその先へ、アニメCGのミライ」パネルディスカッション
・3/22(金) 15~16時

場所 東京国際アニメフェア2013(東京ビッグサイト)大ステージ
主催者 オートデスク、Too
《出演予定者》
●パネリスト(社名五十音順):
 ・カラー 瓶子 修一 氏
  主な作品:『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q EVANGELION:3.33 YOU CAN (NOT) REDO.』
 ・サンジゲン 松浦 裕暁 氏
  主な作品:『009 RE:CYBORG』、『うーさーのその日暮らし』、『ブラック★ロックシューター』
 ・東映アニメーション 今村 幸也 氏
  主な作品:「聖闘士星矢」、「アシュラ」、「劇場プリキュアDX2・3」、「京騒戯画」
 ・ラークスエンターテインメント 奈良岡 智哉 氏

 ・モデレータ:氷川 竜介

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オーバーマン キングゲイナー BDメモリアルBOX

3/22発売です。オンエア前から富野由悠季監督インタビューの本を担当させていただいたり、凄腕クリエイターがぶつかりあう現場の様子を取材させていただいたり、パートワーク形式のDVD解説書をつけたり、5.1chで追加取材をしたりで、なにかと非常に思い出深い作品です。なにより、行き先不明の爆発的なエネルギーに充ちた作品で、今こそ、その閉塞感を破ろうという「エクソダスの姿勢」は、意味がさらに強まって見えるに違いありません。

なにより2002年秋にしてハイビジョン制作を先行していたのですから、「本当の解像度」で観るのはほとんど初で(1話だけWOWOWで試写があった)、すごく嬉しいです。

今回の解説書は各方面と相談し、今回初めてパッケージを求めるお客さんが多いこと、当時のムックや解説書も入手難であることを意識し、入門者向けに情報をまとめる方針となっています。新規取材などはないのですが、高解像度と本来の色彩で楽しんでいただけることを願っています。


P.S.入手難と言ったものの、マーケットプレイスでは入手できそうです。ムックの方は藤津亮太氏の構成です(氷川も寄稿してます)。

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2013年3月12日 (火)

テレビアニメ放送50周年でシンポジウム

3月21日、増田弘道さんとTAFで対談します。
「テレビアニメ放送50周年でシンポジウム 東京国際アニメフェア2013にて開催」

写真は去年のですね。

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2013年3月11日 (月)

納谷悟朗さん死去

読売オンラインより「「ルパン三世」銭形警部の声、納谷悟朗さん死去」幾多もの番組で楽しませていただきました。『宇宙戦艦ヤマト』最終回アフレコでサインをいただき、ありがとうございました。謹んで哀悼の意を表します。非常に残念です。
 

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130311-OYT1T00582.htm?from=ylist

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2013年3月 9日 (土)

トーレン・スミス氏逝去

日本のマンガ・アニメを四半世紀以上前から英訳などを通じて英語圏に広めておられたトーレン・スミス氏、逝去の報を聞き、心から哀悼の意を表します。
私自身は面識はありませんが、『トップをねらえ!』の登場人物に名前だけモデルになるほど著名な方でもあり、その存在の大きさを常日頃から感じておりました。まだ52歳と、自分よりも若かったことを知り、衝撃を受けています。
かつて1960年代に輸入文化としてアメリカのSF小説を日本に紹介された先達たちがいました。その結果、SFは日本でテレビドラマの設定に使われても違和感のないほどに根付きました。マンガやアニメでは逆方向の「日→米」で似たようなことが1980年代に起きており、その立役者の一人が、スミス氏だったと認識しています。
国産アニメの発展にSFが根深く絡んでいる事実から、この環流は文化交流的に非常に興味深く、いつかちゃんと話をしたいと思ってましたが、かなわぬこととなりました。アニメについては、時間的にも未来へ開かれてほしいし、空間的にも世界へ開かれてほしいと、痛切に思っている昨今です。そんな時期に、残念でなりません。

氏の人柄や功績については、堺三保氏がTwitterをまとめておられるので、ご関心のある方は以下をご参照ください。

http://togetter.com/li/468518

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2013年3月 6日 (水)

「未来少年コナン」BD廉価版

7/26宮崎駿監督の『未来少年コナン Blu-rayボックス』が廉価版で発売(Amazonで15,960円)。
新作『風立ちぬ』合わせだと思いますが、これは朗報ですね。


『未来少年コナン』は雑誌「ランデヴー」で放送前に、まだあまり世に知られていなかった宮崎駿監督に取材させていただいた思い出深い作品です。おそらくアニメ専門誌としては日本初でしょう。
しかも1979年に小生が初めてキングレコードで音盤構成をさせていただいた作品でもあります。当時、ドラマ編とBGM編を1枚でという話に対して「それでは入らない」と言ったところ、ガンダム音盤のディレクターとしても知られる藤田純二さんが「じゃあ、二枚組にしよう」と即断即決したのは、すごかったです。
で、後年になって『未来少年コナン 総音楽集』として腹巻猫さんと共同で、現存する全楽曲を収録することもできました。
ともあれ宮崎駿監督唯一のTVシリーズにして初監督作品(クレジットは演出)。非常に奥深い、年齢によっていくつも再発見のできる作品なので、ひとりでも多くの方に見ていただき、後世へ語り継がれてほしいと思っています。

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2013年3月 4日 (月)

「機動戦士ガンダムUC episode5」を解説

バンダイチャンネル「ともストβ版」。映像を見ながら仲間と盛り上がる新サービスのテストとして、アニメ評論家・氷川竜介が「機動戦士ガンダムUC episode5」を解説します。
3/8の夜開催です(20時、22時の2回開催)。

http://www.b-ch.com/contents/feat_tomost/

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