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2011年12月

2011年12月29日 (木)

冬のコミケは大晦日に出ます。新刊なんと2冊!

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冬のコミックマーケット本、無事に刷り上がってきました。3日目(大晦日)になります。今回は参加14年目にして初の新刊2冊です!

・12月31日(土) 東地区 "P" ブロック 33a
  サークル名「IRD工房」(評論コーナーです)

・新刊その1
 「ロトさんの本28
  時代の大波 2011年アニメ激変期」500円

・新刊その2
 「ロトさんの本 EX-1
  アニメビジネス48年の軌跡」500円

まず「EX-1」はビジネスアスキーに連載したものに大幅加筆したものです。ロボットアニメの例を核にして、半世紀近くの流れを概観したものです。
「28」は9月のSF大会で話したことを大幅に書き換えて、いま思っていること、現状認識を話題の赴くままにつづったもので、気分的には「EX-1」につながる最新的なところもあります。なのでセットで読んでいただきたいですが、「28」はだらだらしたトーク、「EX-1」の方はきちんとした原稿としてあって、できれば少し長く売りたい、可能ならもっと加筆して市販の本にできないか、という意識でつくってます。
そんな感じで、いつも新刊をお求めの方には倍の負担となって申し訳ないですが、ぜひよろしくお願いします。

メチャクチャなスケジュールでしたが、最初は「28」を優先していたものの、間に合わなくなりそうで、アスキー関係者にお話して「EX-1」に着手。これも結果的に大幅加筆になりましたが、「いま」必要なものだということで、これを入れれば落とさずに済むところにもっていきました。そして期日の違う入稿日(もちろんコストが違う)があるんで、保留していた「28」を再読したら、これまた「いま」に意味のあることだったんで、強行しました。
おかげでスケジュールはもっとメチャクチャになって(苦笑)年末年始もない状況ですが、まあとにかく悔いのないように、やれるときにやっておこうという一心です。
大変申し訳ないですが、通販などには基本的に対応していないので、手売りオンリーです。それもまた、ご縁のものだと思ってますので。大晦日という恐縮なタイミングですが、ぜひお越しいただければと。よろしくお願いします。

P.S.奇跡のように2冊分の原稿が間に合ったのは、新型ポメラのおかげです! ポメラも3台目なので懐疑的でしたが、バックライトつき縦書きの編集がやりやすいのなんの。自分の書いてる文章の読解がするする頭にはいってくるんで、ビックリでした。日本語って、やっぱり縦書きなんですね。でも、前に縦書きエディタやWORDでやったときは、こうじゃなかったから、何か秘密があるんでしょうね。地下鉄を2回も乗り過ごすほどの没頭で、大量処理ができました。これで親指シフトになれば、さらに1.5倍くらいの生産性になるはずですが、残念ながらぱっとそのモードをが思い出せなかったんで、今後の課題です。
あと、この機種はぱっと切り替えてiPhoneのキーボードにもなれるんで、移動先からのメール対応も楽になって、その意味でも全体の生産性は上がったかも。私の買ったときより値引きが増してるんで、評価が渋いのかな? 自分にはすごく合ってます。


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2011年12月25日 (日)

特撮映画美術監督 井上泰幸 [単行本]

メーサー砲やアルファ号などのデザイナーとしても知られる美術監督、井上泰幸さんの本の発売日が近づいてきました。キネマ旬報さんからサンプルをいただいたので、ご紹介です。
『ゴジラ』で知られる東宝特撮映画。それは「特撮の神様」と呼ばれた円谷英二特技監督の仕事が知られています。しかし、映画はスタッフワークです。特にほとんどがスタジオで撮影される特撮の場合、「美術」がキーになります。
美術の仕事は一般にはセットを組む役割ですが、大道具をつくるという役割に加えて、その映画の中にしかない「世界観」を構築するのが役割です。そしてSF映画や怪獣映画では、特殊美術の役割は大きいです。
しかも、ある時期まではメカをデザインし、造形は外注するにしてもミニチュアをセットの中に位置づけるのは、特殊美術の役割でした。この辺、先日亡くなったアニメの美術監督・中村光毅さんがTVアニメ黎明期にマッハ号をデザインしたというのとかぶりますが、ともあれ近年のアニメやCG映画など、フルに異世界を構築するときの手法のルーツとして、井上泰幸さんのお仕事ぶりというのは、ものすごく重要で再評価されるべきだと思います。きちんと取材し、さまざまな画稿ごと紹介したこの書籍が、明日の空想映像を触発することを、切に祈っています。

どんな感じの本かというのを、キネ旬さんのご許可を得て、最後に数点紹介しておきます。サイズはB5横です。帯原稿は庵野秀明監督。「庵野秀明×出渕裕×樋口真嗣×三池敏夫」という座談会も掲載されてます。
出版記念サイン会などもあるようです。
http://www.kinejun.com/book//tabid/95/Default.aspx?ItemId=227
http://www.kinejun.com/book//tabid/95/Default.aspx?ItemId=223

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