【訃報】脚本家・首藤剛志さん
昨日、ずっと外出中に一報がネットに流れていましたが、残念ながら確定となりました。
■読売オンライン 脚本家・首藤剛志さんの訃報
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20101029-OYT1T00950.htm
マスコミ報道では『ポケットモンスター』の……となってるものが多いですが、やはり私にとっては『戦国魔神ゴーショーグン』と『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の脚本家です。特に『モモ』の真の最終回とも言える46話が印象的で。スポンサーである玩具メーカーとのせめぎ合いみたいなものを作中取り入れつつ、アニメがつむぐ「夢」とは何なのか、どのように成立するのか、何ができて何ができないのか、一種メタなかたちで限界を探りつつ語り始めた最初期の作品と記憶しています。クライマックス、音楽だけでつむがれるシーンは、今でもサントラを聴くたびに何とも言えない不思議な気持ちになります。
80年代初頭、アニメの可能性を開拓した方です。お話をうかがえるチャンスが得られなかったことが残念です。
ご冥福をお祈りいたします。
なお、首藤さんは今年6月までWebアニメスタイルでエッセイを連載されていて、以下で読めます。
また、これも何で知ったか失念しましたが、たぶん偶然つけたテレビ番組で小田原の図書館に資料を寄贈されているというのを見たことがありまして、それについても目録のあることを知りました。シナリオだけでなく、AR台本や同人誌も含め、全64ページにわたる目録で、氏の足跡がわかると思います。私もぜひ一度拝見したいと思っています。
●首藤剛志氏寄贈資料目録
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