« 2010年9月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年10月

2010年10月30日 (土)

【訃報】脚本家・首藤剛志さん

昨日、ずっと外出中に一報がネットに流れていましたが、残念ながら確定となりました。

■読売オンライン 脚本家・首藤剛志さんの訃報
http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20101029-OYT1T00950.htm

マスコミ報道では『ポケットモンスター』の……となってるものが多いですが、やはり私にとっては『戦国魔神ゴーショーグン』と『魔法のプリンセス ミンキーモモ』の脚本家です。特に『モモ』の真の最終回とも言える46話が印象的で。スポンサーである玩具メーカーとのせめぎ合いみたいなものを作中取り入れつつ、アニメがつむぐ「夢」とは何なのか、どのように成立するのか、何ができて何ができないのか、一種メタなかたちで限界を探りつつ語り始めた最初期の作品と記憶しています。クライマックス、音楽だけでつむがれるシーンは、今でもサントラを聴くたびに何とも言えない不思議な気持ちになります。
80年代初頭、アニメの可能性を開拓した方です。お話をうかがえるチャンスが得られなかったことが残念です。
ご冥福をお祈りいたします。

なお、首藤さんは今年6月までWebアニメスタイルでエッセイを連載されていて、以下で読めます。

●シナリオえーだば創作術

また、これも何で知ったか失念しましたが、たぶん偶然つけたテレビ番組で小田原の図書館に資料を寄贈されているというのを見たことがありまして、それについても目録のあることを知りました。シナリオだけでなく、AR台本や同人誌も含め、全64ページにわたる目録で、氏の足跡がわかると思います。私もぜひ一度拝見したいと思っています。
●首藤剛志氏寄贈資料目録

| | トラックバック (2)

2010年10月27日 (水)

10月29日(金)機動戦士ガンダムUC<ネット鑑賞会>

電機大学のイベントと同日になってしまいましたが、「ガンダムUC」を見ながらツイッターで生解説するという企画が夜の9時半からスタートします。
どれくらいのことができるのか、放送と違ってそもそもシンクロできるのかとか、正直やってみないと分からないところが多々ありますが、新しい試みとして見守っていただければと思います。UCの1話は、なかなか観るたびに発見があるので、そのお役にたてればなあという感じです。

当日は時間帯的に直前まで「ガンダムの現在」を語る!ニコ生PLANETS11月号というトークもあるようなので、ガンダムの熱い夜になりそうです。

当夜は、氷川のツイッターアカウントをそのまま使って、つぶやきが充満すると思うので、邪魔になりそうな方はあらかじめブロックなりフォロー外しなどをお願いします。
では、バンダイチャンネルの方の概要を以下に示します。

追記:ハッシュタグは #uc_bch です。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
アニメ評論家・氷川竜介氏による“リアルタイムTwitter解説付き”
機動戦士ガンダムUC<ネット鑑賞会>を開催決定!!
http://extr.b-ch.com/gundam_uc/
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月30日(土)、いよいよ解禁!!
機動戦士ガンダムUC episode 2「赤い彗星」

10月30日から全国8館でのイベント上映&Blu-rayの劇場先行販売、そして
PlayStation(R) Storeでの有料配信がはじまる「機動戦士ガンダムUC」 episode 2。

これを記念して、バンダイチャンネルでは、アニメ評論家・氷川竜介氏による
“リアルタイムTwitter解説付き”機動戦士ガンダムUC<ネット鑑賞会>を開催!!

知って得する豆知識や新たな発見があるかも!?

☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

みんなで観よう!機動戦士ガンダムUC<ネット鑑賞会>

【開催日時】2010年10月29日(金)21時30分スタート
      >>詳しくはこちら http://extr.b-ch.com/gundam_uc/

 <第1回>機動戦士ガンダムUC 第1話
 21時30分よりリアルタイム解説スタート

 <第2回>機動戦士ガンダムUC 第2話 冒頭14分
 23時よりリアルタイム解説スタート

アニメ評論家・氷川竜介氏によるリアルタイム解説はここで読めるよ!
http://twitter.com/#!/ryu_hikawa

【視聴方法】

 ■機動戦士ガンダムUC 第1話は400円/視聴期限3日間で配信中
  >>購入はこちら http://www.b-ch.com/ttl/index.php?ttl_c=2368

  ※Blu-rayやDVDを持っている人も、再生しながら参加OK!
  既に観たことがある人はTwitter解説だけ読むことでももちろんOK!

 ■機動戦士ガンダムUC 第2話 冒頭14分(無料)配信中
  視聴するためにはバンダイチャンネルWebサイトで事前にログインが必要です。
 http://www.b-ch.com/index.html

☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~☆~

| | トラックバック (0)

2010年10月22日 (金)

告知ミス、修正しました

http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2010/10/1028-7c35.html
上記ブログ、題名が間違っていました。正しくは「10/28(金)→10/29(金)」です。お詫びとともに訂正します。本文の方は合ってました。よろしくお願いします。

| | トラックバック (0)

2010年10月20日 (水)

10/29(金) 電機大学文化祭で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」トーク

10/29金曜日に東京電機大学でトークをすることになりました。
主宰は東京電機大学理工学部放送委員会KATEです。
氷川も理系ですし、中学校のときには放送部にいたこともあるので、なんとなく親近感があります。
そういう観点で、エヴァの「新劇場版」についてもろもろ語っていきたいと思います。
平日の開催、都心からはだいぶ離れますが、来られる方はぜひお越しください。

▼名称
 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版 氷川竜介さんと語るEVANGELION』
▼日程
  2010年10月29日(金)
▼時間
  開場 12:30 開演 13:00 終演 15:00
▼形式
 入場無料/全席自由席
 <事前予約>メールフォームにてお申し込み
 <当日券>受付にて整理券配布(なくなり次第終了)
▼場所
 東京電機大学理工学部鳩山キャンパス 10号館(本館)プレゼンテーションホール
▼アクセス
 東京電機大学理工学部鳩山キャンパス 〒350-0394埼玉県比企郡鳩山町石坂
 <電車でお越しの場合> 
 最寄り駅 東武東上線高坂駅
 (池袋駅より急行列車で約50分)

※:詳細は以下サイトからご確認ください。

○イベントのURL
http://tdukate.hp2.jp/index.php?hatoeva

○文化祭・放送委員のURL
http://tdukate.hp2.jp/

| | トラックバック (0)

池袋コミカレ アニメの楽しみ方ー作品論ー

今週末、23日(土)から池袋コミカレの新しい半期がスタートします。
http://cul.7cn.co.jp/programs/program_506603.html

この6回は作品にスポットを当てながら、アニメの面白さについて語っていこうと思っています。
講座全体のテーマである「アニメはなぜ面白いか」「アニメの面白さとは何か」を、今回は作品を使ってみるということです。単純な作品論というよりは、講義のテーマを掘りさげる方向性ということで、新たな切り口が見つけられればと鋭意準備中です。

今週土曜日は「トップをねらえ!(庵野秀明監督)」です。単品DVD、リマスターDVD、DVDつきムック、合体劇場版パンフなどで深めに関わってきた作品なので、細やかに話せることが多いかと思います。
全6回のラインナップは以下になります。よろしくお願いします。

《作品論+α》
10月23日:トップをねらえ!(庵野秀明監督)
11月27日:マイマイ新子と千年の魔法(片渕須直監督)
12月25日:劇場版 銀河鉄道999(りんたろう監督)
1月22日:AKIRA(大友克洋監督)
2月26日:東のエデン(神山健治監督)
3月26日:装甲騎兵ボトムズ(高橋良輔監督)

P.S.今回から開始が13:30になるので、ご注意ください。
 また、講義終わりはこれまでけっこう大胆に延長していたのですが、本来の90分+α(15時半めど)で
 終わり、時間のあるときはお茶会に流れるみたいな感じで考えています。

| | トラックバック (0)

2010年10月 8日 (金)

9日(土)は第五回吉祥寺アニメーション映画祭

http://www.kichifes.jp/wonderland/event/filmfestival.html

【日時】10月9日(土)
【場所】吉祥寺・武蔵野商工会館4Fゼロワンホール
15:00~ノミネート作品上映
17:00ころ~本選/表彰式

1年に1度のアニメーション映画祭です。今年も力作がそろっています。
ひとくちにアニメーションといっても、これだけいろんな内容や表現のアプローチがあるんだと、幸せな気分になれると思います。連休初日ですが、ぜひお越しください。

| | トラックバック (0)

2010年10月 7日 (木)

劇場版マクロスF~イツワリノウタヒメ~ Blu-ray Disc

出荷が始まったようです。
表題の解説書を担当しました。昨年ヒットし、ロングランとなった劇場1作目です。
この商品、Blu-rayにPS3ゲームが同梱されているということで話題になってます。普通にブルーレイとして再生できるのですが、同じディスク内にPS3ゲームが入っているので、PS3に入れればゲームもできるという仕様です。とまあ映像主体のオペレーションで書いてしまいましたが、実はamazon上の分類も「TVゲーム」となっているように、バンダイナムコゲームスの商品です(TVシリーズはバンダイビジュアル)。
レビュー欄を見るとゲーム同梱に対して戸惑いというか拒否などもあるようですが、実はTVゲームとして製造・販売した方が数も出るし、単価も下がると聞いてます。実際、単品の映像商品とそれほど変わらないわけですし。
ただ、いま11%OFFになってしまったようで、発売前は5000円台だったんですね。紹介遅れてすいません。
現在、ゲームも映像も「パッケージを購入する意味」というのが薄れて消費が減退し、危機感が高まっています。そういう中でも面白い試みだと思います。

氷川の担当は48ページとだいぶ分厚い解説書の構成と執筆で、TVシリーズと同じ情報はなるべく少なめにして、劇場用に作られた新設定・新美術・原画集に加え、劇場版プロモーションのために行った、いろんなキャンペーン類の記録などもページを割いて載せています。私自身も山手線に乗ろうとしたらドアがランカ・リーでのけぞったことがあるのですが(笑)、まさかこんなに種類があるとは知らなかったです。劇中にも出てきたファミリーマートとのコラボなども、さすがに全容までは知らなかったんで、構成していて楽しかったです。
バルキリーに関しては河森正治監督の劇場版用の手描きデザイン画を載せました。前売りに特製プラモがついていたYF-24、YF-25についても設定紹介しています。
生コマフィルムもついてるし、いろんな意味で、お買い得のパッケージではないでしょうか。

なおゲームを含まない商品としてはDVDも同時発売です。7日現在品切れのようですが、再入荷すると思うのでリンクを示しておきます。

| | トラックバック (0)

« 2010年9月 | トップページ | 2010年12月 »