シャープAQUOSの広告企画
4原色が売りのシャープAQUOSの広告企画に出ました。
http://ascii.jp/elem/000/000/553/553937/
通常はRGBのところにもう1色、黄色を足すことで表現力が増すということの具体的な話を設計担当された方まじえて聞けたのは、すごく良かったです。こちらも元技術者なので、どういうこだわりがあるのかは非常に興味あるんですね。
デモ画像では金色表現の向上が言われていて、実際にきれいなんですが、陶磁器や湖のエメラルド系グリーンやコバルトブルーもきれいだし、白の表現力もあがっていて、非常に好印象でした。
アニメの画づくりはすべてが設計されたものだから、大型テレビには「アニメモード」(設定ポジション)が必要だと思うんです。前からなぜそのポジションがないのか(一部メーカーにはあるようですが)、不思議でした。差別しているわけではなく、どうもアニメは色味がシンプルだからと思われがちなのかもしれません。
アニメの色は決してパキッとした画帳という意味ではなく、長年にわたって色職人が練りこんだ伝統の色味それ自体が気持ちイイ色づかいであること、それと色変え、さらに味つけで加えられた撮影効果が正確に出るだけで画面の印象が変わること。そうしたものが的確に出れば、色だけで気持ちよくなるはず、みたいな話を真剣に聞いてもらえたので、出た甲斐がありました。
30年くらい前から「アニメは動くテストパターン」と言われてたのですが、すでにその概念も薄くなっていたようです。ちょうど夏コミ本でそういう話をまとめたとこだったので、それを渡して、アニメファン的なこだわりも伝えておきました。
実現するといいですね。
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