「はやぶさ」大気圏突入
すばらしいプロジェクトでした。
幾多の困難を乗り越え、最後の最後まで「あきらめない」を貫いて、この奇跡の帰還をもたらしたJAXA関係者の尽力に敬服します。
映画『サマーウォーズ』のクライマックスに登場する「あらわし」のモデルが「はやぶさ」であることは有名ですが(一部の制作資料では「はやぶさ」になってます)、宇宙の迷子にならず、無事に大気圏突入できたことが、すばらしいです。
最後の燃え尽きる瞬間の映像は以下で見られます。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100614/t10015087141000.html
驚くべき美しさ。現実はやはりすごいです。この映像は人の記憶に刻みこまれて、また新しいロマンを生むに違いありません。
さて、「人工物や人間が大気圏突入に際して放つ光が、地球からは美しい流れ星に見える」というロマンは、ブラッドベリの「万華鏡」から「サイボーグ009」を経て、「大空魔竜ガイキング」のエンディングや「ふしぎの海のナディア」の最終回などなど、連綿と継承されている一大ロマンですが、JAXA関係者のツイッターに見逃せない発言があると教えていただきました。
http://twitter.com/Hayabusa_JAXA/status/16013506680
(引用開始)
Hayabusa_JAXA
はやぶさ帰還ブログ
2010.06.13 01:22
6/13午前1時。再突入まで残り22時間です。残り距離は約42万km。検索で有名な某先生も粋なことをしますね。再突入はまだ先です。皆さんも好きな音楽でも聴いてリラックスして休んでください。わたしも大好きな堀光一路さんの「宇宙の星よ永遠に」を聴きながら仮眠します。(IES兄)
(引用終了)
驚きました。
「宇宙の星よ永遠に」は『無敵超人ザンボット3』のエンディング。
最終回、ただひとり主人公が家族たちの犠牲のはてに死線を越え、大破したザンボエースで大気圏突入して地球へ帰還。そして……。という後の感動のシーンで、エンディングの2番が流れます。それはまさに「戦いを終えた宇宙の星」にふさわしい曲です。
CDをお持ちの方は、ぜひ2番の歌詞に注目して聴いてみてください。
こうして連綿と受け継がれていくロマンが、アニメというフィクションを越えて現実世界に「奇跡」をもたらしたこと。これは本当に「アニメを好きでい続けて、見続けていて、語り続けていて良かった」と思える瞬間でした。ありがとうございます。
この「はやぶさ」最後の美しい輝きに乗せられた人の「想い」は、必ずや受け継がれていき、また世の中を変えていくことになると想います。まさに感無量です。
もう一度、すべての「はやぶさ」関係者の方々に深い感謝をささげます。
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