鳩山由紀夫、『サマーウォーズ』を鑑賞!
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200909090396.html
ちょっと意外でした。ですが、これでまた少し観客動員が伸びればとも。
細かいデータは持ち合わせてませんが、『サマーウォーズ』は普通の映画のように尻すぼみにならず、興収が伸び続けているはずです。たしか「初日2日間での興収予想」を見せてもらったときには、7位スタートで「8億円」と出てました。これは映画のプロが出したもので、過去の収益の推移のデータカーブからたてる予想なので、だいたいの映画はそのとおりになるそうです。
ところが『サマーウォーズ』は違ったんですね。それが何より嬉しいことです。今は10億円を突破してロングランにもなって、どこまで伸びるかというフェーズになってますし、何週目だったか、一回ベストテンの圏外に出て9位に戻ってきたりしているんです。
年初に協力を始めた当初も、コンテなどを見せてもらって、「これは劇場に来ていただければ、絶対に間違いないし、その初期の観客がまた新しい観客を連れてくるはず」と確信したんですね。それだけに、「誰も内容を知らないオリジナルの映画を、最初に観てくれるわけがない」という前提にたち、失礼ながら「あの『時かけ』の細田守監督が~」だけでお客さんが来ると思ったら大間違いですよ」みたいな話もしたと思います。だいたい公開規模がまるで違うわけですしね。ファンの評価と集客はまた別の話だし。
それで個人的に困ったのは、『サマーウォーズ』の映画の内容とか、良いところを手短にズバリ言えないようなところなんです。いやむしろ、その単純じゃないとこが良いところだったりする。でも、『時かけ』は「時間旅行可能となった女子高生がさあ大変」と20文字以内で言えるわけですよ(笑)。映画って梗概を名刺の裏に書けなければダメとかプロデューサー論で言われてるわけですよ(笑)。
などという中に「エヴァ・サマー計画」とかも位置づけられるわけで。結果的に両方とも予想を超えるヒットになって本当に良かったなあと。そして、その「良かったの連鎖」が実際に回りはじめて、願いどおり口コミでロングランになって、しかも「時の人」までその中に入ってくる。最後はさすがに予想外でしたが良かったなと。『サマーウォーズ』がコケたら、二度とフルオリジナルのアニメ映画がつくられなくなる可能性だってあると覚悟してましたから。
こういう「良かったの連鎖」を回すこと、その最初の滑車にどういう動力を与えて、どう回し始めるか。そうしたことは、いまのご時世、一番大事な仕事だと思ってます。そうした関わり方ができるのは、幸せなことですね。
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