« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月

2009年7月30日 (木)

「破」観客動員200万人突破! よしもとオンライン再配信

7月28日付けで、ついに200万人突破だそうです。おめでとうございます。
http://eva2.0.b-ch.com/blog/2_0/archives/197

これを記念して、公開前夜に「よしもとオンライン」で配信されたオリエンタルラジオさんの番組が再配信されています。その中で、出演者4人がエヴァンゲリオンをプレゼンするというパートが、プレゼンター別に参照できます。中でも中田さんの時間制限なしのプレゼンは圧巻で、「ああ、もう言うことないから、お任せして帰っちゃおうかな」みたいな(笑)。
この時点でただ1人「破」を観ていた(ということさえ実は禁句だったんですが)、氷川のプレゼンも配信されています。
けっこうギリギリにうち合わせで話題を3つに絞ることになって、「驚いて、泣けて、もう一度見たくなる」と、ホントに思いつきで提案したものですが。公開されてみると、まさにそういう感想が主流になっていて、ホッとしました。
というわけで、各人各様のプレゼンを楽しんでいただければと。

>>僕がヱヴァンゲリヲン芸人 中田敦彦 オリエンタルラジオ

>>大人のエヴァの見方 藤森慎吾 オリエンタルラジオ

>>女のヱヴァンゲリヲン 久嬢由起子

>>ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 ココが凄い! 氷川竜介

| | トラックバック (1)

2009年7月29日 (水)

宇宙世紀の歴史が動いた

http://www.nhk.or.jp/gundam/

重なるときは重なるもので、ここのところ本編放送に添付のミニ番組にばかり出ているようですが(笑)。NHK-BS2「ガンダム宇宙世紀大全」の方の、「宇宙世紀の歴史が動いた」が割と評判良いようで、安心しました。つまりNHKらしいパロディで笑えたという意味ですが、主に歴史番組を担当されている内藤アナウンサーの力によるものです。ありがとうございます。

5夜の頭と終わりにあるので全10回で、ああいった体裁ではありますが、一応オチというか結論が用意されています。それは割とマジメに独自の論を張って、「宇宙世紀」を意味づけています。なので、どうか最後までお楽しみいただければと。原稿も自分で書いてるんで、あれもまた評論の変格ではあるんですよね。

それで、うっかりして紹介済みと思いこんでいたのですが、「サイド6在住の歴史学者リュースケ・ヒカワ」というのは、以下のムックに出てくるキャラクターです。

これは「20年目のザンボット3」でデザインを担当してくれた盟友・古賀学さんのプロデュースによるメタフィクション的ムックで、サイド6から見たゼータガンダム論というものを、非常に興味深いアプローチで、フィギュアと写真の合成をフェイクにして、高度に「非現実と現実が混じり合った」内容になってます。

で、この本では、リュースケ・ヒカワ氏(苦笑)は巻頭言を依頼されたのですが。戦争を経て穏やかになった時代、サイド6リーアの宇宙港で書いたという雰囲気を出すために、その文章は実際にわざわざ羽田空港に出かけて、オープンスペースで、離発着する旅客機と同じ空気の中で執筆しています。そのことは強いて説明せずに、しれっとテキストだけ送信してみたんですが、雰囲気を察して「実際にサイド6にいるみたいでした!」なんて、古賀さんもリアクションを返してくるわけですよ。こういう「おぬしもなかなかやるのう」みたいなやりとりの感覚は、実に良かったですね。「達人は達人を知る」ってのは、確実にあるんですよ。それは私としても、ダカール襲撃がニュース映像みたいになってたりするムック全体の方向性にアテられてたわけですが。

そういう本だから、さらにこっちもやり返されるわけです。別冊の方だったと思うんですが、執筆者のプロフィール的図版が「線画」で掲載されてるんですね。その図版が、日本一の贋作師であるところのフンボルト氏の手によるもので、「ゼータガンダムのころに安彦さんが描いた《ような》キャラ表的図版に、飯塚文字《のようなもの》で名前を入れる」というコンセプトで、ひっくり返りましたよ。飯塚文字はめんどくさいから説明略だけど、本当に頭がさがるわけです。「どんだけガンダムが好きなんだよ!」とツッコミながら、こちらの目尻も下がるという、それはもうありがたいことです。

それで、ようやく肝心な話。その図版に描かれている衣装が、「BSアニメ夜話」でスタイリストさんがつくようになった最初の回の衣装なんですね。はい、もうお気づきのこととは思いますが、わざわざそのときの衣装に合わせて「宇宙世紀の歴史が動いた」に出ています。

どれだけの人が気づくことかは分からないですが。

リアリティってのはさ、こういうことの積み重ねで出るんだよ!

というのは、声を大にして言いたいことです。だって、それがガンダム流。ファンにも視聴者にも観客にもできるガンダム流。

そんなことをしてるとは気づかなくても、なんかが確実に伝わるんですよね。そのリアクションを返してくださった方々にも感謝です。そして、そういう連鎖の中にいられる自分も、なんだか嬉しくありがたいことです。生き甲斐と言ってもいいです。さらに、こうしたシャレにブレーキをかけず、分かっていただけたNHKさんには、本当に感謝感激です。

| | トラックバック (2)

細田守・演出デビュー作「ゲゲゲの鬼太郎」単品発売

やっと順番が回ってきました。
『サマーウォーズ』の公開間近、細田守監督の演出デビュー作『ゲゲゲの鬼太郎(第4期)』第94話「鬼太郎魚と置いてけ堀」がいよいよ単品リリースです。東映アニメーションの演出昇格試験に受かり、演出助手を経て初めて担当した作品です。

このシリーズ、すでにBOXでは発売されており、初期がセルアニメ、途中からデジタル(業界の中でかなり先行)という点でも資料価値があるのですが、とりあえず単品からゲットかなと。細田守演出回は、他には第105話「迷宮・妖怪だるま王国」、第113話「鬼太郎対三匹の刺客!」(ラス前)の2本があり、いずれも評価が高い回です。

計算してみると以下になるはずですが、amazonではまだ予約が始まっていないようです。

105話 → 18巻(10月発売?)
113話 → 19巻(11月発売?)


| | トラックバック (0)

2009年7月24日 (金)

橋本一子×AQ [ Arc'd-X ]リリース記念イベント

間際のご案内で恐縮です。
『ラーゼフォン』で大変お世話になった橋本一子さんのイベントが、7/26に六本木で開催されます。

http://www.super-deluxe.com/2009/7/26/ichiko-hashimoto/

独自レーベルを立ち上げられ、以下のアルバムもリリースということで、あらためて注目していきたいと思ってます。

| | トラックバック (0)

「MS動画図鑑」いよいよパッケージとしてリリース!

http://www.msdouga.net/

オフィシャルページが昨日公開されました。
氷川がナレーション原稿(オフィシャルページ的には「MSコメンタリー(解説文)」)を担当しているコンテンツです。ガンダムシリーズに登場するモビルスーツ、モビルアーマーの動画を抜き出し、その特徴や活躍場面を檜山修之さんのナレーション+音楽で語るというもの。
オフィシャルページにPVも上がってますので、それをご参照ください。

いちばん最初の発端は、こちらで調べたところ2002年5月にさかのぼります。途中中断をはさんでますが、7年もの間やっているわけで、おそらく人生で最長の仕事になりました。ファーストガンダムからコツコツと進めてきて、間もなく最新作に到達するはずですが。
おそらくシリーズの全機体について、全部きっちり書いた人もそうはいないと思いますので、ありがたいことだと思っています。
学生時代に一人でウルトラQからレオまで全怪獣を三日三晩で書きぬいたこともあって、なんかその仕事に通じるものがあって、ありがたいことです。

リリースは10月ということですが、はっきり言って安いです。収録時間が、この手のものにしてはけっこう長いんですよ。やっぱりガンダムのモビルスーツは、まずは「アニメ映像と物語のためのもの」なので、その確認という意味でも、ぜひ注目してください。

| | トラックバック (0)

金田伊功を送る会

http://www.anido.com/html-j/kanada-j.html

アニドウのホームページに掲載されました。発起人のひとりに混ぜていただきました。周囲がそうそうたるメンバーなので気後れもありますが、可能な限り誠意をつくしたいと思います。
「業界関係者だけでなく、一般の方の参加も歓迎いたします」とのことですので、続報にも注目してください。

| | トラックバック (0)

2009年7月23日 (木)

ガンダム宇宙世紀大全

http://www.nhk.or.jp/gundam/program.html#pr_1

来週7/27にスタート、NHK BS2で連続5夜、超長時間にわたって放送するガンダム特集です。宇宙世紀シリーズに絞りこむというマニアックな番組の、毎夜、冒頭とラストに出演します。
「宇宙世紀の歴史が動いた」というシリーズなのですが……。まあ、公式サイトにも何の解説もないので、ご覧になって驚いてください。いやまあ、面白いと思いますよ。私だって自分が被写体じゃなかったら、もっと楽しめると思います(笑)。
仕事的には被写体のほか、その台本作成、あと他の番組の若干のアイデア出しをしました。ガンダム30周年って、やっぱりすごいんだ感はあると思います。

| | トラックバック (0)

追悼:金田伊功さん

http://www.yomiuri.co.jp/national/obit/news/20090722-OYT1T00991.htm
金田伊功氏(かなだ・よしのり=アニメーター)21日死去。57歳。後日、お別れの会を開く予定。
 映画「銀河鉄道999」「風の谷のナウシカ」など、多数のアニメで原画を担当した。(2009年7月22日21時47分  読売新聞)

http://bizex.goo.ne.jp/news/CO2009072201001214/
金田伊功氏死去 アニメーター
(共同通信) 7月23日(木) 00:19:51
 金田 伊功氏(かなだ・よしのり=アニメーター)21日、心筋こうそくのため死去、57歳。奈良県出身。葬儀・告別式は近親者のみで行う。後日お別れの会を開く予定。
 映画「宇宙戦艦ヤマト」「風の谷のナウシカ」など多数のアニメの原画制作に携わった。

一報のあった昨日は、頭の中真っ白でした。
まずは心からご冥福をお祈りいたします。安らかに……。

まだうまく言葉にできないのですが……。

もちろん金田さんは、日本のアニメの作画面で大きな影響を与えた方でした。その手法の子細についてここでは略しますが、もっとも大きな功績としては「アニメーターの仕事=動かすことのおもしろさ」を多くの人に伝えたこと、そして大勢の方、多くの才能をアニメ界へ招いたことだと確信しています。
40代~50代早々ぐらいの年代にあたる演出家、アニメーターの大半は、なんらか金田さんの仕事を意識しつつ、アニメの仕事に就かれたのではないでしょうか。
すぐれたアニメーションとは、それを観た人の心にエネルギーと刺激を与え、活性化させるものです。そして「自分もやってみよう!」と思わせる何かを伝える。命の「情熱」が宿っていなければ、いくらきれいで整っていても、それはアニメーションではないのです(語源を考えてみれば、すぐ分かります)。
楽しく気持ちよく、そしてビックリさせるアニメート。金田さんのアニメーションから、どれだけ多くの元気をいただいたでしょうか。

そして金田さんは、自分にとって何かにつけ、特別な人でした。
妙なめぐり会いがあったと思います。
1度目は1978年の「ランデヴー6号」における「スタジオZ座談会」の記事。ライターは無署名ですが、私です。アニメージュやリュウの創刊以前ですから、たぶん、アニメ関係の書籍で金田伊功さんとそのお仕事を紹介した最初になると思います。
これは大変に不思議なご縁で実現した仕事になりました。かなり反響があったと聞きますので、もしかしたら「アニメの仕事という現場」を伝えた最初期のものになったのかもしれません。
2度目は「動画王」(キネ旬ムック)の創刊号(たぶん1996年)における表紙とインタビュー。ササキバラ・ゴウさん企画によるこれも奇縁でした。
記憶を整理中ですが、

(1)ロフトプラスワンにおける金田伊功さん特集(岡田斗司夫さんのイベント内、北久保弘之さんと同席) たぶん1995年。
(2)東大オタク学講座:金田伊功さんを中心としたエフェクトアニメ論。現在、文庫で入手可能。1996年の5月。
(3)アスペクトのムック:SFアニメがおもしろい エフェクトアニメの紹介(同年夏?)
(4)動画王 1号(同年秋) 金田伊功さんインタビュー

この順番のはずです。そしてこの4番は2時間におよぶ取材をしたものの、仕事の都合で私は1週間ほど渡米し、最初は他の方に「おまかせ」にするはずでした。しかし、アメリカで受信した素起こしを読んだら、「この仕事は他の誰にもやらせられない」と、向こうのホテルでものすごく盛り上がってしまったんですね。締め切り的にもギリギリだったので。
出立日だというのに(当時はまだ大型で電池の保ちもよくない)ノートパソコンにファイルを入れて、飛行機の中ふくめて可能な限り整形をつづけた記憶があります。そして帰国後、実家に車をとばして帰って、原画を発掘します。運が良かったのは割と最初につかんだカット袋の中に主要な原画のコピーが詰まっていたので、それを表紙とミニ特集にして、わっと構成を作成、そんなこんなで間に合ったわけです。
どうしてそこまで盛り上がったかと言えば、「これで20世紀中に、もうザンボットのことを振りかえるチャンスもないだろうな」と思ったからです。ところが、その直後にLD-BOX化という話を聞いて……というのが、単行本「20年目のザンボット3」誕生までの導入になるわけです。

そういう意味では、こうしたところにも「元気の連鎖」があるわけです。

金田流作画は現時点で「天元突破グレンラガン」に受け継がれていると思いますが、その今石洋之監督の雑誌記事での写真に「ザンボット本」が置かれているのに気づいたときには、実に嬉しかったです。ある種、価値観の連鎖、リレーの中で、自分ができることがあるんだという、ありがたい感覚。「自分が観たいアニメのために、やれるかぎりのことをしておきたい」と思うようになったのも、この辺の経験が生きています。
世の中を変えていこうとしたら、こうしたことの積み重ねあるのみで、それもこれも、金田伊功さんの与えてくださった「元気」が本流としてあってのことなんです。

1998年だと思いますが、スクウェアエニックスに入社された金田伊功さんが映画「ファイナルファンタジー」制作のためにハワイへ行かれることになり、記念の画集と、徳間書店の協賛で徳間ホールを使っての上映会+壮行会、アニメージュでの特集をしたのも、良い思い出です。
出国間際、「超特急ヒカリアン」の金田伊功さんが作画・演出を担当された回のダビング後、お食事をごいっしょしたときに、非常に温かいお言葉をいただいたのが忘れられないです。報われた気がしました。

その後も数々のご恩があるのですが、今世紀での大きいものとしては「アニメージュ魂」(02)というムックの金田さん特集内容をチェックしていただいたということがありますね……。ただ、長くなりすぎたので、詳細はいずれまた。

なお、「お別れの会」開催については、アニドウさんのHPに記載があります。
http://www.anido.com/index-j.html
http://www.anido.com/html-j/news2009-j.html

私としても、なんらかできる限りのことはしたいです。
金田さん、本当にありがとうございました。

| | トラックバック (5)

今週末(土曜日)は池袋コミュニティ・カレッジ

http://college.i-printnet.jp/html/200904/20090420/20090400384.htm

またも間際のご案内で恐縮です。今月も、池袋コミカレで開催します。
第3回のテーマは、

【演出と脚本】画面に共感を生み、引き込む技術

です。かなり前に三越でおこなったものの再演っぽくなると思いますが、脚本と演出はどう違うのか、映像で物語るとは何なのか、ストーリーとドラマの違いは何かなど、縦横に話していきたいと思います。毎度のことになりつつありますが、カタログ等で1時間半の予定は、多少の延長ありになるかと思います。

ご興味ある方は、ぜひよろしくお願いします。

| | トラックバック (0)

2009年7月22日 (水)

讀賣新聞「けいおん!」記事で取材を受けました

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20090721et03.htm

そろそろBlu-ray Discが発売になる「けいおん!」。讀賣新聞さんから電話取材を受けたものが記事になりました。SF大会でも「アニメのフィクション世界から現実の商品売上げに影響を及ぼすあたりがSFっぽい」などと紹介しましたが(笑)、そういうニュアンスが少し残ってますね。作品そのものが新しいというよりは、受容のされ方というか、そこら辺が新しい作品だという気がしています。
地上波4:3でしか観ていないので、BDは注文済みです(もちろん自腹)。もう一度、16:9で全部振り返ってみたいなと思ってます。

写真は5/5に「A&G+ナビ」に来ていただいた澪役の日笠陽子さん(中央)、スズクミこと鈴木久美子さん(右)との記念撮影(クリックしてください)。掲載遅れてすいません。スズクミさんのブログでも紹介されています。

1232678939_143






| | トラックバック (0)

新しいブログ(動画紹介用)を立ち上げました

http://hikawa.cocolog-nifty.com/animeoukoku/

「氷川竜介のアニメ王国」という題名で、新しいブログを立ち上げました。
このブログで紹介すると、混乱するかなという配慮です。

7/20からバンダイチャンネルで無料動画(本編含み)をブログに貼れるサービスが開始されました。ということで、『機動戦士ガンダム』(TV版)でテスト的に貼ってみました(ちょっと遅れましたが)。
ガンダムの場合、動画が日替わりで入れ替わってしまうんで、ブログでどう扱うか悩み中ですが、とりあえず動画が更新されたら本文も新しく登録し、古いのは消すことにしました。本文は数年前に公開された「ネイティブガンダム」のもので、新規ではありません。

期せずしてココログのインタビューで話したような「なんらかの条件で、オフィシャルに動画を貼り付けられた方がいいですよね」ということが、思っていたより早く実現した感じです。

まだまだ手探りですが、よろしくお願いします。

なお、バンダイチャンネルの動画をブログパーツとして貼り付けるサービスは、誰でも登録できます。アフィリエイトもあるということなので、ぜひご利用ください。
《参考リンク》
http://www.b-ch.com/flash/

| | トラックバック (0)

2009年7月15日 (水)

『PHANTOM』DVD第1巻

サンプルが届きました。解説書の構成と文章を担当しています。
ニトロプラスのゲームをシリーズ構成:黒田洋介、監督:真下耕一という布陣でアニメ化した2クールのシリーズです(放送中)。アメリカ旅行中に記憶を消され、名前を奪われて暗殺者に仕立てられた青年ツヴァイ。彼を導く少女アインと非情のミッションを重ねていくが……。

真下監督は『Noir(ノワール)』から始まる一連の得意の美少女ガンアクションもので知られている作家ですが、なかなか適材適所というか、奥深い愛憎劇ですね。色彩にこだわった映像美も魅力的で、楽しみながら仕事させていただいてます。解説書的には、コラムなど文章ものを少し多めに構成しています。

| | トラックバック (0)

Goods Press 2009年 08月号

出てから少し時間が経ちましたが、徳間書店のグッズ雑誌に取材を受けました。

ロボットアニメの系譜

という全56体が登場する堂々たる特集、その中のエヴァンゲリオン(新劇場版)部分です。
自分の記事自体は「破:7つのみどころ」という内容なので、別に大きな問題はないと思うんですが、見本誌をいただいて、ビックリしました。
マジンガーZの永井豪先生を筆頭に、超合金の生みの親・村上克司さん、ガンダム百科事典の皆川有伽さん、バンダイの岸山博文さん、川口克己名人、リボル テックの可動で知られる山口勝久さん、キングレコードの大月俊倫さんと、これだけのロボットアニメに関するメンバーがそろうことは、なかなかないだろうという布陣。しかもグッズ寄りだという観点もツボです。
私だけある意味、作品や商品に直接かかわる当事者ではないので、ちょっと冷や汗をかきました(映画の簡単な紹介だと思ってた)。
そうそう、お台場の1/1ガンダムの写真を、「実景をミニチュアに見せる写真家」であるところの本城直季さんが撮り下ろしで「ジオラマっぽくみせる」という、ちょっと倒錯した写真が載っていて、これも良かったですね。
ともあれ、ロボットアニメに関心のある方は必携の雑誌となりました。

| | トラックバック (0)

2009年7月13日 (月)

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』配信開始

http://www.b-ch.com/contents/feat_eva_sp/ 

バンダイチャンネルで第1部「序」がいよいよ配信となりました(期間限定)。
「破」の観客動員も早い時期に百万人を越えましたが、「破」を観るうえで「序」はどうなのかという味つけで紹介文を書いています(無署名原稿)。そこら辺のコンセプトはYahoo!のクイズと共通しています。

同じ紹介ページで「これを読めばエヴァが百倍楽しくなる」という記事がリンクされています。これも氷川が書いた、TVシリーズの紹介です。まだ新劇場版の発表もないころ(2006年2月?)、「どれくらいコンパクトにエヴァの楽しさ・面白さをまとめられるのか?」という構想でまとめた記事でした。
というのは、Web上では実は印刷物ほどたいした内容が伝わらないという特性があること、それから当時はエヴァをざっくり簡潔にまとめた印刷物自体も手に入りにくかったこと、さらに「エヴァってパチンコとかでよく見かけるけど、なんだか専門用語とか羅列していて、暗そうだし難しそうだよね」という印象を払拭して、もう一度「エンターテインメントとしてのエヴァ」から始めなおしたいなと、そんなことを思ってたからですね。
それゆえに「わずか1分で理解!」とか、エヴァは情報がギッシリで謎だらけな濃いところが魅力みたいな世間の印象とは真逆の見出しなどをつけたわけです。こういうところがライター稼業の醍醐味ですね。

ここで「序」「破」とそろってみると、それで良かったんだなあと、ちょっとリンク先を見て懐かしく思い出しました。
「破」のヒットによって、「序」やTVシリーズ、90年代の劇場版の魅力がまた再発見されるというのは、個人的にも嬉しいですね。その再発見が、さらに「破」の方も魅力的に見せるような、そんな共鳴作用があるような気もします。エヴァって、そういう面白いコンテンツに育ちつつある感じがしていて、興味深いです。

| | トラックバック (0)

2009年7月 3日 (金)

「序」TV版についてた「破」の予告編

すっかり一般客モードになって、楽しみながら金曜ロードショーを観ていたわけですが、

・開巻、メインスタッフのテロップがインサートされる
 (エンディングがないため)
・予告編がすべて「破」の本番カットに差しかわっていた

というサプライズがあって嬉しかったです。さすが、わざわざ「TV版」というポスターまで作ったという意味が腑に落ちました。事前情報をいっさい聞かず、リアルタイムで観ていて良かったです。CMあけの「金曜ロードショー」という字幕もなんだかすごく懐かしい感覚で。やっぱりアニメに大事なのは「体験」ですよね。
TV放送用の調整も、感じが変わってしまうのは仕方がないことですが、思っていたより、ものすごく丁寧でした。これでまた動員が増えるといいですね。

| | トラックバック (0)

「よしもとオンライン」のレポート

「破」公開日直前の6/26(金)に流れた『オリエンタルラジオのエヴァンゲリヲンの日』、以下のリンクでレポートが読めます。
http://yonl.fc.yahoo.co.jp/index.php?blogid=6&startpos=5

オリエンタルラジオさんのとても熱いトークをうかがって感激しました。あの熱気に応えられる映画になってて本当に良かったとも。
生放送でしたが、このレポートで雰囲気がよく伝わってきます。
公開されても氷川の言いたいことは(しばらくは) ①”新” ②”泣” ③”再” と、このレポートにも再掲された3つに集約されていると思います。実際に劇場の出口を出てすぐにチケット売り場にもう1回駆けていった方がいらっしゃるといいなあと……。予定さえ合えば、絶対に自分もやっていたはずなので、正直なところをいち早く伝えられて良かったなあという感じでした。

| | トラックバック (1)

今週末は那須塩原でSF大会

とちぎSFファン合宿 T-con2009

土曜夜から日曜朝にかけては上記の合宿に出かけています。
今年は以下の2企画に出ます(プログレスレポートより引用)。

◆塩原アニメわや
 21:00~ @竹 1
 アニメは究極の総合芸術です。そこには絵があり声があり音楽があり、時間の中で変化
する動きや映像のリズムが、独特の世界を発生させ、物語を紡いでいきます。文字で表現
されるシナリオは、その設計図であり、ごく一部に過ぎません。
 アニメでなければ実現できない物語とは何なのか。その楽しみ方は、どうすれば深められるのか。この企画では、「BS アニメ夜話」などでおなじみアニメ評論家である氷川竜介(SF 作家クラブ会員)が、いくつかの実例をもとに「アニメにはこういう楽しみ方もある」ということを皆さんにお伝えします。

◆『イヴの時間』上映会
 23:00~ @萩
 みなさん、『イヴの時間』って知ってますか? あの『ペイル・コクーン』の吉浦康裕監督の最新作です。
 人間と見間違うばかりのアンドロイドが一緒に生活している日常の一コマを描いたこの作品。本企画では作品の第1 話(act1)の上映を行うとともに吉浦康裕監督・アニメ評論家の氷川竜介さんをお招きして、作品の見どころ・作品にかける想いを思う存分語っていただきます。

 SF大会に参加される方は、ぜひのぞいてみてください。今回は合宿型でもあるので、一方的に話をするというよりは、もっと距離の近い感じにできればなあと。前者は最近の注目作をとりあげて、どんな風に観てるのか、ひょっとしたらぶっちゃけ話ができるかも(笑)。後者はホントに面白い連作「イヴの時間」の魅力を少しでも知っていただけたらなあと。

 なお、当日参加も希望者多数のため、例外的に若干名を受けいれているそうです。
 大会実行委員会からのお知らせとして、下記のようにうかがってます。確実に参加できるわけでもなさそうなので、詳細は以下のページなどで確認をしていただければと。よろしくお願いします。
------------------------------------
 本来なら申込締め切りを過ぎていますが、ホテルと委員会の好意で若干名の枠が確保できました。塩原温泉で3.5万の参加費がかかってもよい方は
http://2009.t-con.jp/bureau/requestFinalCall.shtml
から参加申し込みをしてください。締め切りは金曜の夜12時です。土曜朝8時までに受け入れの可否の連絡がいきます。

| | トラックバック (0)

2009年7月 2日 (木)

劇場版『機動戦士ガンダム』上映館が増えたようです

http://www.shochiku.co.jp/movie/gundam30/news_theaters.html

30周年にあわせてデジタル上映で劇場版のファーストガンダム3部作を上映、というイベントなんですが。どうやら上映館が増えたようです。うちだと新宿に行くしかないかなと思っていたのですが、横浜ららぽーとでもやるということで。だったら車で行けるので、そっちかなあとも。
リマスターされているので、かなりの画質(前にイベントで「めぐりあい」だけ見ました)。この機会にぜひ。

| | トラックバック (0)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »