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2009年6月

2009年6月29日 (月)

『新世紀エヴァンゲリオン』TV放送は今夜から

うっかりしてましたが、今夜からなんですね。日本テレビさんの番組紹介でも以下のように出ました。ということで、ぜひとも「エヴァ・サマー計画」をスキップせずに観ていただきたいなと(笑)。

<引用>
社会現象にまでなった、伝説のテレビシリーズを一挙放送! さらに「エヴァ・サマー計画」と題するミニコーナーも必見! キャイ~ンの天野ひろゆきさんと アニメ評論家の氷川竜介さんが「エヴァ」、そして8月1日公開「サマーウォーズ」両作品の楽しさを語り合います。作品への理解度倍増間違いなし。この夏ア ニメが熱い!! 今夜は二つの作品の世界観に迫ります。

<出典>
 http://www.ntv.co.jp/program2008/detail221.html

●エヴァサマー計画について
http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/06/post-2220.html

●金曜ロードショー「序」の放送も、今週末!
http://www.ntv.co.jp/kinro/lineup/20090703/index.html

この「序」のTV放送でも『サマーウォーズ』(細田守監督最新作)の映像がいっぱい観られることと思います。また「TV版」というバージョンがついていますので、すでに1.01、1.11とお持ちの方も、別バージョンということで。私ももちろん録画します、CM全部つきで。

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2009年6月28日 (日)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の使徒名

「序」のパンフのときには、まだ情報徹底が間に合ってないこともあって、いまだに痛恨なことがあります。それは、使徒のことを「ラミエル」などという固有名詞を使って書いてしまったことです。実際、ガシャポンなどで一時期そういう商品も出てしまいましたが、現在、『新劇場版』としては、

「第6使徒」(または「第6の使徒」)として固有名詞は使わない

のが正式です。
特に「破」以後は本編内でも「第8使徒」と「の」がつかない方が、ネルフの中でも(笑)主流になったみたいですね。
ネットで固有名詞を使われている書き込みをけっこう多く見かけるようになりまして、あのときパンフで書いてしまった自分のせいもあるのかなと思うと、心が痛みます。正式表記などを公表する立場にはないのではありますが、使徒については上述のように自分の責任もあると思いますので、深くお詫びするとともに、「今後は固有名詞なしの方向で」と、個人的にお願いいたします。

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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 オリジナルサウンドトラック

7/8発売。「新劇場版」で楽しみなのが鷺巣詩郎さんの映画音楽です。
今回は2枚組のSPECIAL EDITIONと1枚のみの2種類がリリース。
2枚組の方は1枚目がサウンドトラック盤、2枚目がボーナスディスクという位置づけで、2枚目は「序」のときに「Siro SAGISU Music from EVANGELION」としてリリースされた形式のものです。つまり1枚目は映画用の尺に合わせたエディット&アレンジ、2枚目はそれの元になったフルサイズの楽曲を鷺巣さんのアルバムとして構成したものということです。
amazonにはその辺の違いがまるで紹介されていなくて、2枚組を選ぶと「ごいっしょに1枚組もいかがですか?」と推薦してくるんですが、1枚目は両方ともまるで同じでダブリになるのでご注意ください。
サウンドトラック盤には残念ながら宇多田ヒカルさんの主題歌は収録されていません(配信のみと聞いてます)。
劇中曲はちゃんと「『京都買います』で使われギターのアレ」、「昭和のうた」の林原めぐみさんによる新録音(コーラスには意外な秘密が?)、ラジオと居酒屋で流れた「昭和のうた」が2曲、収録されています。坂本真綾さんの「昭和のうた」はセリフあつかいなのか、入ってませんが。

それで、今回のライナーには、楽譜の一部掲載に加えて、すべて鷺巣詩郎さんご自身が非常にていねいに解説を書かれているので、アレンジやロンドン録音の子細なども分かって、本当に「おなかマンプク」です。池袋コミカレでも質問を受けて答えられなかったことも、帰宅して開けてみたらちゃんとCDに解説されていたという(笑)。質問された方、すいません。今は判明してます。

コミカレでの質問(他でも受けたことあり)って、あそこでかかったのはアレ↓ですよね、というものですが(以下のアルバムの5曲目を試聴推奨)。

あと、他で聞かれたのは、「あそこのシーンの曲ってアレ↓ですよね」とか。

その辺は鷺巣さんご自身の解説で謎が解けると思います。いかに庵野秀明総監督が音楽にこだわっているかも、同時にお分かりいただけるかなと。
アニメ映画を楽しんだ後に、さらにまたサントラ盤で気持ちをかきたてられるって経験も、懐かしくまた良いもんですね。

【追記】

キングレコードのホームページに曲名などの情報が告知されています。

http://www.starchild.co.jp/special/evangelion/movie.html#cd

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2009年6月27日 (土)

本日公開

本日、池袋コミカレにお越しいただいた方々、ありがとうございました。
無事に公開された『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』をご覧になった方も何人かいて嬉しかったです。

自分もその後、19時台の回から川崎ラゾーナにて「夫婦50割」で楽しんできました。
パンフも買って、すっかり「お客さんモード」。
これが一番楽しく、また報われたと感じる瞬間です。

映画公開の「ビフォア」に関しては、これにて一件落着です。
やはり「この2009年に守りぬける秘密があった」ということに、ひたすら感動です。
そして、ほっとしました。
なぜそこまでして守りぬいたかは、映画をご覧になった方には明らかだと思います。
「知識」「情報」ではなく「体験」としての映画の大切さ。
そこから始まる2009年的な(2010年代に向けての)ムーブメントは確実にあると思います。数年後に「あそこが始まりだった」というような。
それは「破」の最後の1コマに写っている英単語を辞書で引いていただければ、何となく分かるかと思います。とか言いつつ、自分も肉眼では読めずにパンフの色校で見て、辞書ひいてのけぞったわけですが……。いやー、これもまた「初めて見てびっくり」シリーズのひとつですよ。辞書的意味はいいんですが、ホントにどういう意図なんでしょうね(笑)。

自分もこうした「体験」によるリフレッシュ&リスタート、その共有を求めて初日に参加しました。このめったにない「お祭り」をあとは観客同士で存分に楽しんでくださることを、どうか切に願っています。
重ねてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

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エヴァサマー計画

よしもとオンラインをご覧になった方々、ありがとうございました。
オリエンタルラジオさんの熱気に圧倒されました(笑)。
ぜひとも『破』の公開を楽しんでください。

さて、宣伝協力のお仕事も公開と同時に肩の荷が下りるわけですが。
個人的には計画は「第2段階」に入ります。
そうです。

8月1日公開、『時をかける少女』の細田守監督最新作『サマーウォーズ』

明日の『破』公開日から、『エヴァ×サマー アニメージュオリジナル緊急号外Photo』というフリーペーパーが一部で配布されます。これは「有志」でコトを起こしたもので、「アニメージュオリジナル」の別刷りという体裁で、記事をつくったものです。
『エヴァ』と『サマーウォーズ』に何か関係あるのか?
あります!
いやもちろん、貞本義行さんがキャラデザということもあるのですが(記事もそれに引っかけてますが)。この2本さえ観れば「日本のアニメのことはだいたい分かる」と言い切ってます。ビジュアルの方法論とか対照的にも見えがちですし、それはあたかも「虫プロVS東映動画」っぽい日本アニメ文化のルーツ、対立軸にも見えかねないけど、

意外に似てるぞ

なんてこともあったりで。ぜひともエヴァ好きな方々にもご興味もっていただければなあと。

日本テレビで放送予定の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』でも『サマーウォーズ』のスポットが流れると思います。今まで「田舎の地味ないい話なんでしょ?」と思いこまれてきたかもしれないコトをひっくりかえすような、「バトルだ!」「アクションだ!」「ヒロインの変身だ!」という映像が次々に出るはずです。ぜひ注目してください。

さらにTVシリーズ『新世紀エヴァンゲリオン』の日本テレビ深夜枠放送でも、『エヴァサマー計画』と称する特番が入っていきます。氷川も出演してます。そのフリーペーパーで語りきれてないことを、あれこれ語ってますので、

CMといっ
しょにスキップしないでね(笑)

ともあれ、フリーペーパー入手可能な圏内の方、ぜひゲットしてください。

 

※以下は非公式情報なので、あくまでご参考ということで。
(これ以外のところにあるかもしれませんし、早期に無くなる可能性もあります。
また、問い合わせにはお答えできません)。

『エヴァ×サマー アニメージュオリジナル緊急号外』

シネセゾン渋谷
シネ・リーブル池袋
ヒューマントラストシネマ渋谷
吉祥寺バウスシアター
横須賀HUMAXシネマズ
成田HUMAXシネマズ
池袋HUMAXシネマズ
新宿バルト9

池袋文芸坐
LOFT/PLUS ONE

日本大学芸術学部
女子美術大学
代々木アニメーション学院 秋葉校

コトブキヤ(フィギュア屋さん)
ゲーマーズ(総合アニメショップ)
アニメセンター(アニメ専門の総合施設)
キュアメイドカフェ

※なお、ブロガー試写会も行われるそうです。
http://s-wars.jp/preview02.html

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2009年6月26日 (金)

スカイパーフェク TV ! ガイド 2009年 07月号

書影が26日時点では出てませんが、届いてビックリ。「機動戦士ガンダム 哀 戦士編」が表紙でした。1981年の映画ですから28年前の夏に戻った気分です。で、アニメ映画特集だったわけですが、そっちには参加せずに「知られざるウルトラマンの世界」のライティングを担当しました。ウルトラシリーズは得意分野ですが、ネオスなど割とレアなウルトラマンの特集ということで、なかなか新鮮でした。
コラム連載も第35回と長くなりました。今回は敬愛する出崎統監督の「元祖天才バカボン」を取りあげています。

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ハイヴィで新連載開始

リニューアルだそうで、1PいただいてBlu-rayのレビューをする「必携!アニメ大絵巻」という新連載を開始しました。第1回目は「超獣機神ダンクーガ」を取りあげました。なるべく「画質の違い」が分かるフィルム制作時代の作品をという話でもあり、描きこみを観るならということで選んでます。

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6/26 22:00- よしもとオンラインでエヴァ特集

いよいよ土曜日に初日を迎える『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』。前夜にあたる金曜の夜、22:00- 「よしもとオンライン」に出演することになりました。金曜1部は「オリエンタルラジオのマンガの日」でエヴァ特集をやる中での、一部出演ということになると思います。
今日(木曜)打ち合わせしたばかりで、イマイチよく分かってないかもしれませんが(笑)。オリエンタルラジオさんのエヴァネタが、けっこう濃いみたいなんで、それを楽しみにしてます。
「生放送」だそうです。アクセス方法などは以下から。もし徹夜で並ぶ方がいたら、モバイルでご覧になるのでしょうか。21世紀だなあ。
http://yonl.fc.yahoo.co.jp/

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2009年6月25日 (木)

細田守監督、演出デビュー作!

……は、『ゲゲゲの鬼太郎』第4期、第94話です。
それで単品売りを調べたところ、第15巻が90話まで収録(1巻あたり6話収録)なので、この第16巻が該当話数含みのはず。残りは105話と113話なので、18巻と19巻に入るはずですが、いずれにせよちょっと自信がないので、念のため確かめてからお願いします。

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ココセレブインタビュー<後編>

インタビューの後編が掲載されました。こちらはネット通信歴21年という経験に基づいた話題を集めていただいてます。なんとなく偉そうなことに聞こえたら恐縮ですが、自戒をこめてという意味もあります。ネットを楽しむうえで、何かしら参考になることがあれば幸いです。

7/2締め切りの(ささやかな)プレゼントもありますので、よろしければ見てください。

●P1
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-7ffe.html
●P2
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-eca3.html
●P3
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-20f2.html 

なお、前編は以下の日記から行ってください。『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』にも若干ですが触れています。
http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/06/post-559a.html

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2009年6月23日 (火)

今週末(土曜日)は池袋コミュニティ・カレッジ

http://college.i-printnet.jp/html/200904/20090420/20090400384.htm

直前になりましたので、再度告知します。
今度の土曜日、池袋コミュニティ・カレッジの第2回を開催します。

【作画】絵に生命をふきこむアニメート

ということで、作画論を予定しています。ただし作画と言っても範囲が広いので、いくつか絞りこもうと思ってます。カタログ等では1時間半となってますが、多少?の延長ありでお届けしたいと思います。前回は2時間を大きく超えましたが、なるべく2時間以内で質疑を多めにしたいかなと。
それでこの日は『ヱヴァンゲリヲン心劇場版:破』の初日と、思いきりかぶってるんですね! 以前から決まっていた日程とはいえ、大変に申し訳ありません。それでもご興味ある方は、ぜひよろしくお願いします。

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伝説巨神イデオン 総音楽集

http://animeanime.jp/news/archives/2009/06/_bgm4.html
http://www.starchild.co.jp/special/ideon/

ニュースなどで情報が掲載され始めました。個人的にも待望のアルバムです。

さて、氷川が旧アルバムの関係者だと知っている何人かから聞かれたので、ここで回答しておきます。

・今回の総音楽集に関しては、氷川は特に関与していません。
 (早川優さんの構成と聞いてます)。
・構成は、旧アルバムを入れ子にしたようなものになってますが、そういうわけで構成意図などはライナーをご参照ください。
・氷川が80~82年に関わったアルバムは以下のとおり

  ・TV版BGM集1:写真選定のみ
  ・TV版BGM集2:構成と写真選定(曲タイトルは富野由悠季監督)
  ・TV版ドラマ編:ドラマ構成、未収録BGMの構成と曲タイトル、写真選定
  ・交響詩イデオン:ジャケット構成のみ(写真選定)
    ※本格的な4楽章構成にした方がいいのでは、という意見を出した気はします。
      が、もともと藤田純二さんはクラシックのディレクターなので……。
  ・劇場版BGM接触編:写真選定のみ
  ・劇場版BGM発動編:写真選定のみ
  ・劇場版ドラマ編:ジャケット構成、写真選定、その他ライティング
  ・未収録BGM集:構成と曲タイトル

まあ、そんなわけで格別の思い入れもある作品ですので、ひたすら完成が楽しみです。

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2009年6月20日 (土)

「破」深夜TBSラジオ、Podcastに

TBSラジオさんと「たけくまブログ」の方から多くの来訪者をいただいてます。
ありがとうございます。

●TBSラジオ ポッドキャスティング
http://www.tbsradio.jp/life/index.html

●たけくまブログ
http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-d128.html

ということで、ポッドキャストで随時公開されるようです。番組でも言及したように思えるし、ディレクターの方とも話したのですが、「公開前の今でしか伝えられない雰囲気がある」というその貴重さが出てればなあと。なかなか他では存在しえない感覚です。

それで、「たけくまブログ」の方に一点だけ補足ですが、「かつてないレベルでの箝口令」というのは、合っているようないないような……という感じなんですね。というのは、(他のマスコミ関係者はどうか分からないですが)氷川としては「命令」として受け取ったつもりはないからです。
氷川からは「公開レベルをどのようにしますか?」という問いかけをして、戻ってきた希望案で「そういうことか……」と意図や意志を自主的に読みとることで、ずっと合わせ続けているわけです。もちろん疑問があれば質問もしますが、命令として強制されてイヤイヤ従っている雰囲気は、氷川の側には皆無です。

むしろ、こうやってみて出るであろう結果がどうなるのか、スタッフといっしょにドキドキ、そしてユーザーともいっしょにドキドキしてる感じ。
正直、途中では「さすがにそれはどうか」と思ったことも2~3ありますし、このような状態で「氷川なら何か知ってるであろう」と思われて困ったこともありますが(笑)、それもすでにして過去の話。今はもう、6/27になりさえすれば、なぜそうまでしたのか、きっとお分かりいただけるだろうと。

そういうわけで、このように「手の届かないものがある」ということ自体が、ちょっと面白い状況だなあと思うばかりです。みなさんも、その雰囲気をお楽しみいただければと。

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2009年6月18日 (木)

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2009年6月15日 (月)

『東のエデン』第10話の参考書?

次の第11話がTVシリーズとしての最終回である『東のエデン』(神山健治監督)ですが、第10話にして話は急転直下。ミサイル発射の真相やその動機、事件の向かう先などが一挙に噴出しました。その中で明らかに『パトレイバー2(P2)』を思わせるセリフなどもある中で、出た感想も『P2』のとき初めて「アニメが長足の進化をとげた」と思ったことと似てました。
基本的に商業アニメはエンターテインメントですが、制作が集団作業であることと、莫大な費用と時間がかかることから「現在」というスポットを描きにくいものなんです。もう少し長めの数年というスパンの「気分」みたいなことは描けるんですが。
だからそういう役割はむしろ個人作業である小説が担っていて、ある時期まではたとえばSFのバリエーションとしてのPF(ポリティカル・フィクション)がジャンルとして成立したのも、そのためです。ところが『P2』はアニメ映画でありながら、自衛隊海外派遣の問題などに食い込みつつ、現実を投影してみせた。レイアウト主導映画である以前に、アニメが小説を上回る機能を発揮したことがすごいなと思ってたんですよね。それは主張そのものの是非とは次元の違う問題です。
で、『東のエデン』の話ですが。「既得権益批判」みたいなものが出たとき、最近読んだ新書を思い出して「あっ」と思ったんですね。

サブカル・ニッポンの新自由主義
―既得権批判が若者を追い込む (ちくま新書)

おそらくこの本を参考にしているんじゃないかな。新書の内容のとおり、まさに「既得権益批判」に追い込まれた若者が描かれてたわけで。ちょっとぎょっとしました。
これはまさに「現代の空気」を取り入れたアニメというわけで、TV放送というメディアの特性もあいまって、『P2』よりも明らかに進化してます。神山健治監督と言えば、『攻殻機動隊S.A.C.』でも過去の実在の事件を分解・再構築して取り入れていましたが、ついに「リアルタイム」で「アクチュアル」な問題を入れ始めたんだという感慨もありました。
というあたりで、いったいこの物語がどこへ向かうのか。現実との地続き感のあるアニメの行く先が楽しみです。

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2009年6月14日 (日)

エヴァ「破」深夜ラジオ

http://takekuma.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/post-d128.html

竹熊健太郎さんのブログに、少し昨夜の収録の様子が出ました。というわけで、今夜はそんな感じのラジオです。私としては、さすが宮台信司さんという発言が随所にあり、非常に感心しました。もちろんネタバレということではないですよ(笑)。社会の動きを読むとはそういうことなのかという点で、非常に感慨深いところがあります。TBSラジオのポッドキャストにもなるそうなので、もし聞き逃された方はそちらでどうぞ。

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TBSラジオ深夜の緊急鼎談は日曜25時半~

http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/06/post-e92e.html

私自身も勘違いしてましたが、今晩ではなく日曜の夜もふけた1時半~のオンエアです。
どんな感じになるのか、楽しみにしてください。

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2009年6月11日 (木)

ココセレブインタビュー<前編>

@niftyさんによるココセレブインタビューの前編が公開されました。
全3Pです(1P目から続いて行けますが念のため)。
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-7a91.html
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-eca3.html
http://celeb.cocolog-nifty.com/interview/2009/06/vol79-20f2.html

長々とした話をまとめていただき、感謝です。写真は簡単なものと思いこんでましたが、けっこう多かったので焦りました(笑)。
通信関係の話は、自分の中では連綿とつながっているものがあるので、いつかどこかで完全な連鎖を語りたいものですが、とりあえずのサワリという感じで。
後編は再来週6/25(木)の公開です。

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シネコンウォーカー6月号

角川書店の情報誌です。6月号で「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」と「サマーウォーズ」の記事を担当しました(本文のみ)。見開き記事で、「抜群のクオリティを誇る2大アニメに深みを与える貞本義行のキャラ」という題名がついてます。キャラクターデザイナーの役割と魅力みたいな「お題」だったので、その方向でまとめました。同じ貞本キャラでも作品の方向性や監督の個性でこんなに違うアニメの不思議、みたいなことにも触れています。
どちらもこの夏の期待作にして応援している作品ですので、セットで触れられて良かったです。

表紙には「シネコンでチケットを買った人にお渡ししています」と書いてあって、確かにもらったことがあります。ということで、入手は劇場にて。

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2009年6月 6日 (土)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」 深夜の緊急鼎談

まだ少し先ですが、TBSラジオに「破」に関して出演します。
「序」のときには竹熊さん、宮台さんで語られていたのをPodcastで聞いて、特に「人の救済論」みたいなのがものすごく分かりやすく解説されていて感心しました。なので、自分が出ることになって「え?」みたいなとこもありますが、映画の成功のためにも、がんばってみたいと思ってます。
もちろんネタバレなどは「なし」です(笑)。そもそも私の知っているとおりに出来上がるのかどうかさえ定かではないですから、バレるも何もないわけですが。

http://www.tbsradio.jp/life/2009/06/post_119.html

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破」公開記念 
深夜の緊急鼎談

出演 竹熊健太郎(編集家)
    氷川竜介(アニメ評論家)
    宮台真司(社会学者)
コメント出演 林原めぐみ ほか
司会 新井麻希 (TBSアナウンサー)

放送 6月14日(日) 深夜 1時半~4時

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『無限航路』に見るゲームとアニメの相乗効果

http://animeanime.jp/review/archives/2009/06/1_3.html

SEGAのスペースオペラ的大作ゲーム『無限航路』のために作られたプロモ用アニメの紹介文です。アニメ製作がGONZOとProduction I.Gの共同であるのと、監督がソエジマヤスフミさんだというのと、戦艦デザイナーが豪華というあたりがツボでした。
ゲームの方も時間をつくってプレイしたいなと思ってます。

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2009年6月 3日 (水)

EVAエピソードチェック新劇場版「序」

http://minna.cert.yahoo.co.jp/clvmm/377684

Yahoo!の機能を使ったクイズ形式のチェックです。氷川が問題作戦を担当しました(無署名)。前にTVシリーズでつくったときは難度をあげて配信を視聴してもらおうという意図でしたが、今回は第2部「破」を直前にして、観る上で「序」に描かれていた内容を思い出してもらおうという意図があるので、難易度は下げてあります。
コメント欄だと「楽勝!」みたいなものが多いんですが、問題作成上の本当の意図はおそらく6月27日にみなさんに明らかになろうかと思います(笑)。

あからさまに「なんでそんなことを思い出させるの?」という問題が含まれていると、勘のいい人にはネタバレになるので、削った問題などもあったんですよね。それを何でもないのに差し替えたりしたので、ほどよく迷彩も効いているのではないかと。こういう仕事はけっこう好きです。

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エヴァTVシリーズが日本テレビで

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090603-00000000-maiall-ent

発表になりました。「新劇場版」第2部「破」にあわせ、『新世紀エヴァンゲリオン』のTVシリーズが深夜枠で再放送されるというニュースです。それだけなら「ありがち」とすませてしまいそうなんですが、またしても氷川的に「!」と頭にランプが点灯するようなポイントがあります。それは、放送局が「日本テレビ」だということなんですね。
ここに反応する人はあまりいないと思うのでちょっと突っ込んで解説しておきますが、『宇宙戦艦ヤマト』から始まる70年代末のいわゆる「アニメブーム」の中で、「日本テレビ再放送枠」のはたした役割ってすごく大きなものがあったんですね。平日の夕方5時台、6時台の枠で、よみうりテレビの『ヤマト』や『ルパン三世』を繰り返し繰り返しリピートしたことで、それが劇場映画化やリメイクにつながったという事実があって、これは作品の初出しか書いてない年表では分からないことのひとつです。
で、その枠で再放送人気が出たことで「定番」になったアニメ作品の中には他の局で放送したものもあったわけです。代表的なものが『エースをねらえ!』です。これは本放送は毎日放送の制作なので、系列だとTBSになるはずですが、77年の日本テレビの再放送で爆発的な人気が出ました。そのTBSは『ウルトラマン』の再放送をしてたのに、怪獣ファンで裏切って『エース』を見る人が続出して、ちょっとした騒ぎになったことなど思い出します(笑)。すぐ直後にもっかい『エース』を再放送したくらいの人気でした。
まあそれで当時的には雑誌「ランデヴー」で『エースをねらえ!』特集とかやったわけですが、あの特集で使ったセル画にいわくがあって。まだビデオデッキが普及してなかったので、その再放送を録画したファンのところまで(藤沢だったか遠いところまで)出かけていって、氷川がTV画面を撮影、それをもとにプロのアニメーター含む方々がセルに起こすという黎明期ならではの、ちょっと今では考えられない方法でやったわけですが。
話それました。
ともかく、そうした『エース』ブームが今度は日本テレビでの『新エースをねらえ!』というリメイクを経て、不朽の名作・劇場版『エースをねらえ!』につながっていく。そしてその後も続編OVAや、はては実写版(明らかに初代エースのアニメの方の演出をベースにしている)へとつながっていくのも、あの77年、日本テレビの再放送がなければ! みたいな……。
えーと、そういう走馬燈が「なに?日本テレビで他局の作品の再放送を?それは幸運を呼び込むもの!」とかいう感じでランプ点灯にいたったというわけでした。長い説明ですいません。

まあ、この再放送にはそうした歴史的な側面だとダブルでもうひとつ意味がありまして。いまものすごく数が増えた「深夜アニメ」ですが、その元祖は「スーパーヅガン」とか「エルフを狩るモノたち」とかいろいろあるんですが、これだけ数が増えるきっかけになったのは、97年かな、テレビ東京深夜枠でやった『新世紀エヴァンゲリオン』の再放送の高視聴率にあると言われてます。
そういうわけで、「日テレで他局ものを再放送」「エヴァを深夜で再放送」って、麻雀で言えば最初からリャンハンついてるみたいな感じなわけです。非常に楽しみ。

一方でこう並べてみると、32年前、12年前、今ではたしてこうした再放送事情がどう変わって世の中に受け止められるのか。その結果もまた、「TVでアニメを放送すること」の意味と「受容のされ方」の変遷をなんらかの形で示してくれそうで、そういう点でも結果に注目しています。

なお、既報ですけど『新劇場版』も「序」が7/3、21時に金曜ロードショー枠で放送です。これも庵野秀明総監督が喜びのメッセージを寄せられているように、大きな意味がありますね。バージョンも1.01のはずです。TV用の補正はあると思いますが、1.01をHDで観られるのはこれだけのはずなので、こっちもブルーレイ録画の予定です。

http://eva2.0.b-ch.com/blog/2_0/archives/148

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