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2009年4月

2009年4月29日 (水)

『ザ・チャンバラ』初CD化

知人から教えてもらったコンピレーションアルバムです。

青春ラジメニア 20周年記念アルバム アニソン玉手箱~ひねくれの逆襲~

関西方面のアニメファンでは高名なラジオ番組だそうで(すいません、あまりよく知りませんでした)。選曲が実に凝ってます。注目は以下のうち初CD曲。

1.青春ラジメニアの歌
 歌/子門真人
2.青春の旅立ち
 歌/ヒデ夕樹
「スターウルフ」オープニング・テーマ
3.誰がために
 歌/成田賢
「サイボーグ009」オープニング・テーマ
4.小さな巨人ミクロマン
 歌/水木一郎
「ミクロマン」イメージソング
5.猫目小僧
 歌/堀江美都子
「妖怪伝 猫目小僧」オープニング・テーマ
6.夢狩人
 歌/ダ・カーポ
映画「宇宙皇子」主題歌
7.大好きなお母さん
 歌/山本まさゆき
「がんばれゴンベ」挿入歌
8.楽しくやろうネ、悪だくみ! ★
 音楽/田中公平
「夢の星のボタンノーズ」BGM

9.星のデジャ・ブー
 歌/鹿取容子
「超時空騎団サザンクロス」オープニング・テーマ
10.君はス・テ・キ
 歌/ムーヴ
「銀河漂流バイファム」挿入歌
11.オーロラのアダージョ
 歌/小椋佳
「銀河英雄伝説外伝 千億の星、千億の光」エンディング・テーマ
12.いくぜ!イッキマン!! ★
 歌/樋浦一帆
 コーラス:ザ・プラネッツ
「剛Q超児イッキマン」オープニング・テーマ

13.遅れて来た勇者たち
 歌/野澤恵
「緑山高校 甲子園編」エンディング・テーマ
14.ウバ・ウバ・ウキャキャ ★
 歌/宮城まり子
「まんが世界昔ばなし」オープニング・テーマ
15.友よ ★
 歌/神谷明
「円卓の騎士物語燃えろアーサー」挿入歌

16.少年徳川家康
 歌/ニュー・スタジオ・シンガーズ
「少年徳川家康」オープニング・テーマ
17.ザ・チャンバラ ★
 歌/塚田三喜夫
「まんが水戸黄門」オープニング・テーマ

18.三国志ラヴ・テーマ
 歌/小池玉緒
「人形劇 三国志」エンディング・テーマ
19.夢光年
 歌/影山ヒロノブ
 コーラス:こおろぎ'73
「宇宙船サジタリウス」エンディング・テーマ
20.リスナーさんにありがとう
 歌/吉田古奈美・田中公平・南かおり・岩崎和夫・
「青春ラジメニア」&「大アニメ博覧会」リスナーのみなさん

http://columbia.jp/prod-info/COCX-35482/ より抜粋。

なんつっても「まんが水戸黄門」の主題歌、初CD化ですよ! 「トリビアの泉」でさんざんネタにされて、一時期はED曲にまでなっていたので、てっきりそのときにどこかでCD化されただろうと思い込んでいたのですが、実はこれが初! それと「イッキマン」主題歌の初CDもいいですよね。80年代中盤はCDとの切り替わり時期で、意外にCD化が抜け落ちている作品もけっこう多いので、こうやって地道に穴埋めしていくしかないわけで。

他の選曲もなかなか渋くて、オススメはまず「小さな巨人ミクロマン」。ヒーローソングの雄・菊池俊輔氏がノリノリだった時期の傑作ソングです。それと好みで言えば「少年徳川家康」かな。「ハイジ」「ガンダム」でおなじみ渡辺岳夫氏による重みのあるアニソンで、けっこう好きです。「星のデジャ・ブー」(「超時空騎団サザンクロス」)も他のCDに入ってないわけじゃないけど、ロボットアニソンでコンピレーションに出てくるのはちょっと珍しいかも。

ということで、注目のコンピレーションでした。一回CDになると、カラオケへの導入率もアップなので、期待しちゃいますね。

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2009年4月25日 (土)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」公式HP、更新されました!

http://www.evangelion.co.jp/

トップページは新たに線画のキービジュアルに。カンのいい人なら「あれかな?」と思うような、想像力をかきたてるものです。

↓特典つきチケット情報では、第3弾用の貞本義行氏描きおろしのイラストで、マリ・バージョンが公開。
http://www.evangelion.co.jp/ticket.html

↓キャラクター紹介のページが追加になりました。特報に出ていたアレがマリであることも、ようやく公開。
http://www.evangelion.co.jp/chara.html

↓EVA-EXTRAにしか掲載されていなかったスタッフ、キャスト情報もようやくネットに。必ず紙媒体のEXTRAの情報が先行するということが徹底されています。
http://www.evangelion.co.jp/staff.html

↓「破」のサントラ情報も出ました。
http://www.evangelion.co.jp/ost.html

↓Blu-ray DiscとDVDで発売される「序」(バージョン1.11)のジャケットも確定。
http://www.evangelion.co.jp/1_0/dvd_02.html

……という、公開2ヶ月前にふさわしい盛りだくさんな大規模更新です。
氷川はキャラ紹介など公式文章の作成をお手伝いしています。なお、リンク情報などにも書かれてませんが、他にも「マイナーチェンジした方がいい」とこちらから提案し、修正したところがあります。さて、どこでしょうか(笑)。

ということで、聞いていたとおり新キャラ名称、キャストなどEXTRAの《1次情報》が、ようやくネット用公式情報として降りてきました。これまでネットに出回っていたのは、EXTRAを見て写した《2次情報》なんですね。それは必ず誰か公式スタッフじゃない人の手を経た「影」というか「虚像」みたいなものだったわけです。探し回って苦労して《紙》を探してくれたみなさんの手にしたものが「実像」だったのです。
そして今日、4/25からは劇場で「予告編」が流れ始めます。情報ソースは以下。
http://eva2.0.b-ch.com/blog/2_0/

すでにネットでも公開済みの「特報」とダブリの画はひとつもないです。そして音楽も違います。もちろん激しい戦闘もありますが、本当になんでもないようなものが、すさまじく格好良く見えるので、シビれます。
これもネットに降りてくるのはだいぶ先です。そうです、映画館が《1次情報》なんです。自分の身体を使って、直接歩いていったり、手にしたり、目に焼きつけたものが、「破」の初出しの《1次情報》です。徹底してます。
前にも書いたかもしれませんが、大事なことなので何度でも言います(笑)。
アニメ雑誌とかインターネットとかができる前は、これが当たり前だったんです。ファンが行動して《1次情報》を手に入れる。その入手への熱意と、手にした感激。そしてそこで盛り上がったファン同士の熱狂が入って、しょせん「虚像」にしかすぎないアニメを「実像」にした。
世の中は変わり進歩するから、「原点回帰」とか言っても元に戻るものはないと、少しあきらめ入ってましたが、これはホンモノの「原点回帰」ですよ。やはりコーフンしますね。
これは大変に失礼な言い方にもなりますが、この驚きとコーフンを伝えるためにあえて言わせていただくと、まさか「引きこもり」的なアニメに一番近そうな「エヴァ」で、「ファンよアクティブであれ、行動を起こせ」みたいなことが起きるんだという……。そう、それが一番面白いことですよね。「アニメはここから始め直す」的なことが時代の最先端でもあるとも言える。

ネットを否定しているわけではないと思います。ネットにはネットなりの《ホンモノ》があると思います。それは電子媒体ではない《1次情報》をインプットしたファンのみなさんの《声》です。その《声》と《声》がつながった、本当の意味でのネットワークが、アニメにまた新しいパワーを注入するのではないかと。そんなちょっと大げさなことまで考えています。

正直、氷川みたいな立場だと、ここまで機密性が高いと非常にやりにくいというかしんどいんですよ(笑)。開示情報があって、それで語れることがあるわけですからね。でもそれに付きあうだけの価値はあるなと思ってるところです。
そんなこんなで、なんだか大変なことが起きつつある予感、それだけは確実にしています。そして、この「破現象」みたいなものを追っかけているみなさんの「リアルタイム体験」の熱気もまた、おそらくかけがえのないものになるのではないでしょうか。

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2009年4月24日 (金)

『ゲバゲバ90分』届きました

http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/04/90-49f2.html

↑これで紹介した「ゲバゲバ90分」、amazonから出荷遅れの案内が来てひやひやしましたが、本日届きました。まったくの偶然でしょうか、こないだの日曜日、宮川彬良さん(宮川奏さんのご子息)が演奏する「宇宙戦艦ヤマト」のコンサートに行ったら、なんとアンコール曲がゲバゲバの生演奏だったので、異常コーフンしちゃいましたよ(笑)。
そういう国民的な名曲も生み出したこの番組ですが、収録内容を見てびっくり。

1)当時、エアチェックされたと思われるカラー映像
 (第1シリーズはこれしか現存せず)
2)地方局用に「ゲバゲバ60分」として再構成されたカラー映像
 (ナマ放送だったトーク部などを除く)
3)当時、エアチェックされたモノクロ映像
 (これにトーク部などを含む)

などなど、さまざまな発掘素材を駆使したもの。なんか本当に考古学の世界ですね。
中学生だった自分がオープンリールでTVを録音したほどの番組ですから、ありがたいというか何というか。当時から疑問だった、フィルム編集されたところとビデオ合成のところの画質の違いなども分かるので、本当に貴重です。アニメパートもけっこう入ってるようだし。
それにしても出演者がみんな若い若い(笑)。テレビもまだまだ若かったんですねえ。
ちらちらと見ただけで本格的に観るのはまたとなりますが、「サインはV」のパロディとか、アニメで作られたジングル「♪今週の特集~」のようなサントラ未収録曲とかも満載で、楽しそうです。取り急ぎ速報で。

P.S.検索していたら、偶然こういうアルバムを見つけました。ヤマトとゲバゲバが同居する宮川彬良さんのCDです。

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劇場版『交響詩篇エウレカセブン』明日から公開

劇場版『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』が、明日からいよいよ公開になります。東京地区では急遽、タイムズスクエア(夜18:40~)での公開が決まっています(付記:名古屋と大阪では当初の早朝レイトから終日に変更、また初日オールナイトも東京含めて公開されるとのこと)。新宿高島屋にある大劇場です。TVシリーズのBD-BOXもほぼ完売と聞いてますし、盛り上がってきました(付記:BD-BOXは『Zガンダム』に次ぐ数字を出して大成功だそうです)。

http://www.eureka-prj.net/

ネットではTV版『エウレカセブン』を失敗作と断じてる書き込みを少なからず見ます。ところがTV版DVDをお手伝いしているときに聞いてみたところ、「ビデオグラムの売り上げはOKで、メーカー的には問題なし。実はアレ(長期のTVシリーズ)より売れてます」みたいな話で、要するにリクープ済みでした。UMD同梱品などもあって、かさばる方がワゴンセールに出たりしたのは事実ですが、「○○だから、××に違いない」みたいな思いこみとのギャップがあること自体が、なんか「エウレカらしい」と思う事件でした。

デジタル試写で今回の劇場版も先に見せていただきましたが、正直、賛否を呼ぶような内容だと思いました。
劇場版『ラーゼフォン 多元変奏曲』(京田知己監督の初監督作品)のときにTVシリーズのデジタルデータを応用して、単なる兼用ではなく描き足しをして「映画に仕立てあげていく」手腕を詳しく取材しました。劇場版『エウレカ』はその発展形で、絵的な兼用をしながらも、設定や物語などいっさいを換骨奪胎。ニルバーシュの幼生が「もきゅー」と言う縫いぐるみ的生物になってるなど、まるで別の作品のように仕上げつつ、しかし見終わってみればやっぱり芯は『エウレカ』だったと、そういう狐につままれたような感触が残ります。
いわゆる再編集的なもの、あるいは通常のストーリーテリングとはちょっと違うことを目ざしているので、その枠を求める人からはおそらく非難囂々(笑)、でも乗れた人には他にない味わいを残すと、そういう感じです。
自分ももう一回、劇場のフィルム上映で確かめてみようと思います。

もうひとつ『エウレカ』で盛り上がっているのは、雑誌「コンティニュー」(太田出版)です。これは林編集長自らが聞き手&ライターを兼任して、全7万字の京田監督インタビューを敢行という、驚くべき内容になってます。林編集長は京田監督とまったく同世代で、カルチャー体験にもかぶっているため、それゆえに引き出せている話も多いと思います。
また、林さんは氷川の初の著書「20年目のザンボット3」を担当していただいた編集者でもありますが、インタビュー中でも言及があったりして。自分の原点を思い出すようでもありました。そういう意味でも、遠く離れたところから物事を冷ややかに見つめる言説と自分は、少し縁遠いのかなと。もちろん文章は、何かを伝えるために客観的に冷静である必要はありますが、言葉遊びをしても仕方がないわけですから。もっと根の部分で、何のために書くのか、少し落ち着いて考え直してみたいとも思いました。
やはり「何かを変えたい」という想いの連鎖が、こういうところにつながっているのを見るのは、とてもありがたいことです。

ということで、この映画はおそらく世間に一石を投じる結果になると思います。劇場を出たあと、激しいショックを受けたり、何かモヤモヤしたものが残った人がいらっしゃれば、「コンティニュー」が何か落ち着きどころを与えてくれるかもしれません。もちろん激昂したり、首をひねってスルーする方も少なくないと思いますが(笑)、まあそれはそれでいいのではないでしょうか。世の中、すべて縁のものですしね……。

そんな意味で、どういう反響があるかを楽しみに、公開日を待っています。

P.S.『グレンラガン』の方も明日からで、期待してます。こちらは試写に呼ばれていないし、劇場版は仕事をしていないので、本当に純粋ないちファンとして心待ちにしてます。

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2009年4月23日 (木)

「東のエデン」は「よげんのしょ」?

すごいですね。
ミサイル落下と全裸と、ふたつも事件を当ててますよ!

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2009年4月21日 (火)

「マクロスF」最終話全長版

サンプル盤が届きました。『マクロスF(フロンティア)』の最終巻です。BOX仕様で、最終回(第25話)は全長版で収録。ブックレットは増ページにて河森正治(原作・総監督)・菊地康仁(監督)・吉野浩幸(シリーズ構成・脚本)・天神英貴(メカニカルアート)と豪華座談会も掲載しています。
「全長版」はその座談会でも話題が出ていますが、メドレー仕立ての最終回、テレビ放送の尺をオーバーしたのでオンエアではちょっと曲間をつめるなどして押し込めたということです。それを本来の間に戻したということで、話の内容などが変わっていたりするわけではないです。もちろんDVD・BD用にリテイクをしているので、CGカットなどは(恒例でもありますが)迫力が増強されています。
なお、バンダイチャンネルでもその全長版を無料配信するそうですので、気になる方はそれで確かめられるのもいいのでは?
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20090420_127829.html

ともあれこれでひとまず氷川の『マクロスF』ビデオグラム仕事もいったん終了です。ここまで盛り上がって大きな作品になるとは正直思っていなかったので、なんだか嬉しいです。個人的にも「おおっ!」と思う回が何本もありましたし(前半だと7話とか10話とか)、TVアニメのCG表現ということでも、何かブレイクスルーみたいなものを感じました。準備中という劇場版でも、何かご縁があるといいなあと思ってます。

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2009年4月19日 (日)

EVA-EXTRA01

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』のオフィシャル・フリーペーパー 「EVA-EXTRA01」が18日から配布開始となりました。これは「企画・編集・発行/株式会社カラー」と奥付にあるように、制作もとが直接に編集し、配布するという従来の映画宣伝の枠組みにとらわれない、新しい試みのものです。その意図は、準備号のEXTRA00に書かれているとおりです。
4/18から配布スタート。いよいよ新キャラの名前とキャストも明らかになりました。
なお、聞いている限りではネット上の正式発表(公式Web)はフリーペーパーからタイムラグを設けるそうです。いまネットを流れているのは、このフリーペーパーの「2次情報」なんですねー。特報フィルムも「劇場が1次」という姿勢が貫かれましたが(ネット公開は4月からだった)、宣伝媒体も「紙が1次」という姿勢なのでしょう。

氷川はペーパー中のコラムなど、文章作成でお手伝いしています。
デザインは「序」と同様、市古さんに手による超かっこいいもので、オールカラー24P。しかも紙質、インクにかなりこだわっています。EVA初号機の発光部分に相当するライトグリーンの色味が、ここまで鮮明に出たものも、なかなかないのではないでしょうか。

氷川的には「制作もとが宣材を直接配布する」というところにかなり大きな感銘を受け、協力をしているというスタンスです。奇しくもちょうど現在、TV局や新聞社を筆頭に従来のメディアが大きな荒波に呑まれています。そういう時代に、「作り手が手渡しで直接届ける」というのは、原点中の原点でもあり、そこから始めるというのが大正解に感じたわけです。
考えてみれば1977年、劇場版『宇宙戦艦ヤマト』は製作のアカデミーと西崎義展プロデューサーが私たちファンを下に見ず、「これは良いものだから、いっしょに宣伝して盛り上げましょう」と言ってくれたところから、今のこの世の中ができあがっているわけで。チラシも手で配ったし、ポスターも自分の手で貼りました。そんなことも思い出しました。というか「あれは忘れてはいけないことだったんだ」という気持ちになりました。

この件に限らないですが、『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』の一連の仕事は、自分が仕事という確たる意識もなく、「好きなんだから、ここで何かをしなければいけない」と行動を始めた、最初の気持ちに戻してくれることが多いのです。ものすごくありがたいと思っています。
「破」についても、新しい情報、新しい映像が出てくるたびに「自分がどうしてアニメが好きになったのか」という初心を思い出すんですね。
というんで、文章はああいう調子になってますが、気持ち的には完成を切望しているファンのみなさんと、そんなに変わらないです。そもそも「序」のときもそうでしたが、完成したフィルムには、そこで初めて見る驚きや初めて知る事実がいっぱいあるに決まってますので(笑)。
ああ、そういえば「マリ」のフルネームは私も「EVA-EXTRA01」で初めて知ったのでした。いや、これはマジです。仕事をする一方、何もかもを事前に知るのではなく、観客といっしょにそういう新しいドキドキ感に身をゆだねられるのは最高に幸せです。

●配布方法などは、公式HPの以下で
http://eva2.0.b-ch.com/blog/2_0/archives/134

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2009年4月17日 (金)

定額給付金deキャンペーン

どうも私が言い出しっぺということになってるようですが(笑)、たぶんあちこちでこれから耳にされるのではないかと思います。
自分的には非常にシンプルな話です。

・「定額給付金」の申請通知が、そろそろ各家庭に届き始めています。
・「一人12,000円(65歳以上の者及び18歳以下の者については20,000円)」が給付額です。
・意図としては、国民全体に給付することで消費を刺激し、経済を少しでも活性化しようということ。貯金したり寄付したりするのは、ちょっと趣旨が違うはず。
・是非に関する個人の意見はあるし、それは尊重されるべきですが、しかし決まったからにはやはり「消費してナンボ」であろうかと。
・という前提でアニメファンなら何に消費するのがいいか? 額面的にはやはりDVD(BD)でしょう!(ここは意見が分かれるかもしれませんが、アニメ関連商品の代表とぐらいに思ってください)。
・しかも「消費の背中を押す」ということなので「ちょっと欲しかったけど断念」とか、「あと1万円ぐらい安ければなあ」とか、そういう使い方が良いのではないかと。

……というような話を何度かしていたら妙に盛り上がってしまって。確かに「候補」や「これ買っちゃった」という話をするのだけでも楽しいかもね、という。そんな展開です。

「じゃあお前は何だ?」というと、第一候補はコレ。


いやギャグじゃなくてマジなんですよ。額面的にちょっと足りないんですけど、このBOXはかなり気になっています。参考サイトは、ここ。

漫画映画家@越智一裕のblog
 

非常に高度な(放送当時のイメージぴったりの上にクオリティが高い)ジャケットイラストを担当されている越智さんのこのブログ。掲載されているように、スタジオぬえ(宮武一貴氏)の初期デザインが掲載されていて資料性が高いんですよ。さらに未放送の2話分フィルムが発見され初収録とのこと。あー、気になる気になる。
本編の仕上がりが初期デザインと遠いのは百も承知ですが。
越智さんのブログを拝見すると、他にも『氷河戦士ガイスラッガー』(これは金田伊功作画が2回分ある)とか魅力的なものがあるんですけどね。でも、それだとストレートに欲しいものになっちゃうし。ギンガイザーだと、ちょうど給付金のゲタをはいた額面なら何かいい感じもして(笑)。

という風に人それぞれ違う「給付金の使い道」を話題にするのも期間限定の楽しみ方かなあと。そういう話でした。決して押しつける意図はありませんので、ご理解のほどを……。本当に少しでもアニメ関連、景気が良くなるといいですねえ。

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2009年4月16日 (木)

「ゲバゲバ90分」奇跡のDVD化!

衝撃のDVD化シリーズが続きます。こういうのはBDを待ったりしなくていい(画質が問題ではないしBDが出るかどうかまるで不明)なので、ある意味判断に困らなくていいです(笑)。
中学生のときだったから70年万博のころだと思うのですが、「巨泉×前武 ゲバゲバ90分!」は衝撃的でした。有名タレントを次から次へと起用し、長さ不定のショートコントを次から次へとつなぎこんで、「ゲバゲバ、ピー!」というアイキャッチでつなぐ。このコントがクロマキー合成を多用したシュールでシニカルでSFチックな短編映像になっていて、ショートショート集みたいな構成なんですね。ときどきスタジオに戻るのでバラエティではあるんですが、同時代の「祭りだワッショイ」などどともに、TVの「進化」を感じた番組です。60年代的な大型バラエティがこういう風に進化して、どんどん新しくなるんだと思ったら、実はここら辺が行き止まりだったってあたりも、象徴的ですね。
今見るとショボいとは思うんですが、現存しないと言われてたビデオテープ発見ということで、資料的にも価値が高いです。

新聞記事はこの辺を参考にしてください。
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY200904140209.html

ところで80年代中盤に「ゲバゲバ」はOVAになり(ゲバゲバおじさんのみ)、番組も一度だけリメイクされてんですけど、あんまりそちらは話題にならないですね。リメイクは録画したはずだけど、どこにあるかなあ……。

あと「ゲバゲバ90分」と言えば、宮川泰さんの音楽ですよね。コントの流れは宮川さんの音楽がつないでいて、コント単位じゃなかったりするところがおしゃれでした。アニメでも「てなもんやボイジャーズ」(新房昭之監督)などにテーマ曲(マーチ)が引用されてますが、この数年やたらCMでも引用されてるので、もはや日本のスタンダード曲になりつつあります。『宇宙戦艦ヤマト』の雄壮感と正反対の、聞くと楽しく元気になる、まさに「音が楽しい」を体現した音楽ですね。

これもだいぶ前に奇跡の音源発見、アルバム化がされてまして。「仕事のおとも」としてヘビーローテーションしているCDです。なんと半分以上はステレオ収録(テレビのステレオ化より7~8年早い)というとこがすごいです。まだ廃盤になってないですね。ショートアニメとかにも使い勝手の良い名曲ぞろいです。

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「スローターハウス5」ようやくDVD化

ここのところBDではなくDVDの方で「あれ?」という商品が多く出て、目が離せません。カート・ヴォネガットの小説を原作にジョージ・ロイ・ヒル監督が映像化した映画も、ようやくDVD化。
原作は第二次世界大戦ドレスデン爆撃というヴォネガット自身が体験した大惨事を、時間旅行という題材を交えて描いたSF小説です。ヒューゴー賞も受賞。
それでこの映画化がなんで長年入手したかったかというと、今 敏監督の『千年女優』に関連してるからなんですね。実際にインタビューでも題名が上がってましたが、晩年の老人になった主人公がオバカなTVだったかを観ていると、ぷっと意識が過去の大惨事に戻って若者になってたりする。そうした時間の往還というのを人間の記憶にリンクしているわけなんですが、これを映画の方では「カットつなぎ」で表現しているわけです。実際、リアルタイムでない人間の意識ってそういうつながり方をしてるんですよね。
SF大会で『時をかける少女』にもからめて似た話をしましたが、時間と記憶と映画というのは実はそういう強い関連があって、この『スローターハウス5』もそういう観点で再検証しないとなーとずっと思ってたわけです。高校生のときにTVで放送されたカット版しか観たことなかったんで。
ということで、『千年女優』が好きな方は気に入っていただけるかなと思います。原作も傑作です。

P.S.『王立宇宙軍』のオープニングにも影響を与えているとの情報もいただいたので、追記します。

P.S.2 いっしょにキングレコードから出るのが『イルカの日』なので、ちょっと笑いました。高校生のころのSF体験が一気によみがえります。

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2009年4月 7日 (火)

【再掲】4/12(日)三越カルチャーサロン

そろそろ近づいてきました。今度の日曜日に、三越カルチャーサロンにて1日講座を開催します。お時間のある方は、ぜひご参加をよろしくお願いします。

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

●氷川竜介の大人のアニメ学
なぜアニメは面白いのか?その秘密に迫る

テレビアニメ「鉄腕アトム」が誕生して以来、日本のアニメは独自の進化をとげて今も世代・国を超えて人々を魅了し続けています。いまだ解明されざ るアニメの魅力。その根幹に潜む秘密を技術と心の交わりから理系的に追求します。昨年8月「DAICON7」の講演を補完・追加した、氷川アニメ学の決定 版です。

●日時:4/12(日) 14:30~16:30
●講師:氷川 竜介(アニメ評論家)
●受講料:2,625円
●持ち物:筆記用具

なお、5月から池袋コミュニティ・カレッジでも全5回の講座を開催します。以下のブログをご参照ください。今年以後、こうした機会を増やしていきたいと思いますので、ぜひよろしくお願いします。

http://hikawa.cocolog-nifty.com/data/2009/03/post-a334.html

 

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2009年4月 1日 (水)

Yahoo! 4/1の更新

あはは、これですね。今日(1日)はあちこちで、面白いものが見られそうです。
(1日以後はリンク切れご容赦)。
http://event.yahoo.co.jp/eva2/real/index2.html

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