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2009年3月

2009年3月31日 (火)

鋼鉄神ジーグ Blu-ray Disc BOX

告知が遅れましたが、表題の解説書を担当しました。川越淳監督の2007年のロボットアニメ作品です。単純なリメイクやリニューアルの枠を超え、ものすごい熱気とダイナミズムにあふれたロボットアクションもの。ダイナミックプロの数々のネタを総動員しながら、日本の太古から時空を超えた壮大なSFロマンに結晶させた力ワザは、これはロボットアニメを語るときに必見ではないかという感じで、非常に好感をもって見ておりました。

2007年春は異様にロボットものが多かったのですが、「マジンガーから始まるロボットものの文脈」の中で、頭ひとつ抜けてた感じがします。

本作はHD制作で、すでに先発しているDVDと同じマスターではありますが、やはりBlu-ray時代向きの作品でもあります。解像度の問題もあるんですが、描きこみが多くて動きの速いカットだと、どうしてもDVDのMPEG2では追従できないんですよね。そこを観るにも価値ある作品です。

それで、担当した解説書の話ですね。バラDVD時にはけっこう毎月のように締め切りに苦しみながら作っていた記憶があるんですが(笑)、改めて見てみたらこれが意外にきちんとまとまってまして、網羅性が高いというか、ムック並みの密度感のあるものでした。設定だけでなく美術ボードから、部隊マーキング、コクピット図面や三面図まで入れてるマニアぶりに自分でも笑いました。

というんでなるべく元の構成を活かし、ページネイションを変更して合本1冊化、全108ページ、オールカラーという超豪華なものとして増補改訂した解説書がついてます。BOX時にはコスト問題もあって、バラ掲載時のものより小型化することも多いのですが、ポニーキャニオンさんも太っ腹です。ワンクールアニメですが、こういうかたちで「カンペキ」に近い資料集がついたBOXも、そうそうないと自負してます。

工事中工事中

↑BOXは表と裏で1枚のイラストになっています。

工事中

↑解説書の分厚さに笑ってください。

工事中工事中工事中

↑こんな感じで、掲載可能な色見本資料は全部載せました。ジーグ換装パーツ(なんと新旧共通というところが泣かせる)の全掲載は言うに及ばず、特に怪獣(ハニワ幻神)関係は場面写真なども駆使して、特殊能力とか全掲載しています。変形合体も分解写真載せてます。そこら辺は怪獣マニアの意地です(笑)。立体物などの展開も、これ1冊でOKのはず(もともと裏面資料のないのは除き)。

工事中工事中工事中工事中

↑美術ボード、企画書、キャラクターデザインのラフ、イラストギャラリー(旧DVDの描きおろしは網羅)、スタッフインタビューなど資料性も重視しています。

そういうわけで、満足度・幸福度の高い仕事でした。やっぱりロボットアニメって面白いですよね。まだまだ無限の可能性があると思います。

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花束ふたつ

この1年少々、レギュラーで続けてきた放送への出演が2件、区切りがつきました。ということで関係者からいただいた花束2つが、いま自宅を飾っております。

ひとつはアニマックス「とっておきAニュース」。アニメを中心としたエンタメ情報をニュース形式で提供、08年5月(パイロット版は3月収録)からコメンテイターとして出演してきましたが、毎週のレギュラー放送としては3月末までとなります。東京アニメフェアで公開収録したものに情報追加して6月に放送されるように、今後とも単発で続いていくとのことですので、厳密には「終了」ではありませんが、一区切りということで。

毎回の締めくくりを「氷川流」という1人語りでやるという、チャレンジングなお題をいただき、なんとかがんばらせていただきました。

共演者のジリ・ヴァンソンさん、秋山奈々さん、スタッフのみなさん、どうもお疲れさまでした&ありがとうございます。

工事中

文化放送のデジタル放送A&Gの方でも1年半にわたり、「アニメ文化通信」という番組のレギュラーコーナー「アニメ文化批評」に、やはりコメンテイターとして出演させていただきました。これは架空の新聞社で論説委員としてコメントを寄せるというもので、さまざまなお題を楽しく語らせていただきました。メインパーソナリティの長谷川のび太さん、アシスタントの坂祥美さん、スタッフのみなさん、どうもお疲れさまでした&ありがとうございます。

工事中

なお、文化放送の方では4月から「超A&G+ナビ(プラスナビ)」という番組に出演します。これは新番組ではなく、30分枠で鈴木久美子さんが1年間担当されてきた番組があって、それを1時間枠に拡大、氷川も加わって2人でパーソナリティを担当することになるそうです(まだ収録してない)。聴き方はこれまで同様、以下を参考にしてください。よろしくお願いします。

<ニュースリリース(インターネットでの聞き方)>
http://www.agqr.jp/modules/news/article.php?storyid=708
<番組表>
http://www.agqr.jp/modules/tinyd0/rewrite/tc_14.html

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4/1、Yahoo! JAPANで何かがっ!

もうひとつ、関係者から回ってきた告知です。
シラジラしくも、私は何のことだかさっぱり分かりませんが(笑)、
ぜひ深夜からのぞいてみてください。
以下、引用です。
----------------------------
サプライズネタなので、中身は何にも言いませんけど、

明日、Yahoo!JAPANでなにかやります。今晩24時スタート!
お暇でしたら、Yahoo!覗いてみてください。

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[告知] 4/4 池袋・新文芸座「王立+トップ+グレン」劇場3作品一挙上映

関係者の方からの情報提供です。私個人も、いずれも仕事でからんだことのある作品で、思い入れがあります。お時間のある方は、ぜひに。特に「王立」がフィルムで観られる機会は珍しいのではないでしょうか。

以下は引用です。
--------------------------------------
4月4日(土)池袋の新文芸座で、
「GAINAXナイト」として劇場版3作品を上映します。

http://www.shin-bungeiza.com/allnight.html

22:00上映スタート。
上映作品は以下のとおり。

「劇場版 天元突破グレンラガン 紅蓮篇」
        (2008年 監督:今石洋之)
「トップをねらえ!&トップをねらえ2! 合体劇場版!!」
        (2006年 監督:庵野秀明、鶴巻和哉)
「王立宇宙軍 オネアミスの翼」
        (1987年 監督:山賀博之)

数え方によっては4作品かも?
トップはフィルムが存在しないのでビデオプロジェクター上映です。
王立は、97年のサウンドリニューアル版かな?

ワタクシ的には「王立」を大画面でフィルム鑑賞できる貴重な機会。
むろん「螺巌編」の再予習として「紅蓮編」見直すのも大事。
よろしければ、皆様お誘いあわせのうえ、お出かけくださいませ。

引用OK。
告知ご協力、よろしくお願いします。

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2009年3月23日 (月)

今週土曜は『イヴの時間』オールナイトイベント!

■「イヴの時間 act03」 DVD発売記念 特別オールナイト
日程:2009年3月28日(土) 
時間:開場:23:45、開演:24:00
入場料:2,800円均一
チケット販売:チケットぴあにて販売。
会場:テアトル新宿
〒160-0022 東京都新宿区新宿3-14-20 新宿テアトルビルB1
問合せ:テアトル新宿 TEL: 03-3352-1846

「ペイル・コクーン」など高クオリティのアニメ作品でおなじみ吉浦康裕監督の「イヴの時間」3話完成記念のオールナイトイベント。吉浦監督、声優の野島健児氏と氷川でトークショーを行います。

http://white-screen.jp/2009/03/_act03.php

http://www.studio-rikka.com/

吉浦監督とは、2007年のTAFでインディーズ、プライベートアニメ作品の今後についてのトークセッションをやらせていただいて以来、何かとご縁があります。「ペイル・コクーン」も個人制作にしてはあまりの高密度にうならされたものですが、新作「イヴの時間」もアンドロイドと人間が共存してる時代のSFドラマが、なかなかユーモラスに、妙なナチュラル感とリアリティをもった語り口で進む連作短編で、ものすごいシンプルなパッケージと廉価な価格設定含め、なかなか感心しました。
なにかと激しい変化を迎えていくであろう向こう数年のアニメ状況の中で、こうした動きには注目していきたいです。

なお、「イヴの時間」act01~03、「キクマナ」、「水のコトバ」、「ペイル・コクーン」など吉浦監督作品の一挙上映のほか、御影たゆた監督作品「鉄路の彼 方」、「繁殖」、ハイテンション映像制作チームAC部の「海女ゾネス」、「ユーロボーイズ」、「マジカルDEATH」や、石橋加奈子、岡本典昭、外山光 男、加藤隆ら新進気鋭のアニメ作家の作品も同時上映……だそうです。一挙に見るにはいいチャンスかも。ぜひ、ご来場ください。

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2009年3月20日 (金)

TAF2009 アニマックスAニュース公開収録、完了

本日、朝早くから起こしいただいた方々、どうもありがとうございました。
25分のリアルタイム収録で3作品の紹介と映像と作品関係者の一問一答と秘蔵ビジュアル(笑)を出し入れするという、大変な仕切りでありながら無事に終了しました。

『サマーウォーズ』
マッドハウスの斎藤プロデューサー、短い時間の中で的確にありがとうございました。
秘蔵映像は予告に加えてホントに秘蔵ものの2カット、まさに「できたてホヤホヤ」だったので、ものすごく驚きました(笑)。喜怒哀楽の感情と、アクションから情緒から恋愛、エロスまで、アニメの華がすべてある……というのが本作のコンテを読ませていただいたときの第一印象なのですが、確信を深めました(おいおい)。
夏に向けての生きる目標ができて、非常に嬉しいです。

『カラフル』
原恵一監督の最新作は直木賞受賞作家でもある森絵都・作『カラフル』の映画化です。アニメーション制作は、なんとサンライズです。監督ご自身にもご登壇いただき、山形厚史さんのキャラクターデザインとともに経緯や構想を語っていただきました。
たまたま本作については前から少し聞いてたことがあったので、公開収録の企画時にも作品名を挙げたのですが、まだ時期尚早でありながらも、取りあげることができました。関係各位、特にまだまだ開発途上にもかかわらず語っていただいた原監督には感謝です。

原作は永く愛されているロングセラーですが、「なぜカラフルという題名なのか?」というところに非常に共感を覚えました。こちらも(たぶん来年の)完成が楽しみです。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』
こちらはカラー関係者が作業佳境につき出席不可ということで、本作の宣伝協力も担当している氷川が文書回答をフォローするという形式で進行しました。そのQ&Aの詳細などはイベント来ていただいた方のものなので、ここでは触れません。

時間を気にして壇上で言い損なったことだけフォローしておきますと、

・スタジオカラーは、まさにNervである  情報は厳しい統制下にあるということ

・実際に宣伝用の文章も、けっこう削られる方向にある  その点で、あのスクリーンに出たものは氷川的にけっこうリアル

・エヴァは作品でもあるが、ああいった露出の仕方も含めて
 全体がエヴァ的だということ:だから今はその楽しみどきだと

・「序」のとき何が驚いたかと言えば、初号試写で「それまで見たこともないものが  次々と出てくる」こと。だから「破」も現時点で何をどう知っていようと、絶対に完成品  はその予想を上回るはず。

あとこれも時間の都合でカラー発行の情報フリーペーパー「EVA-EXTRA」の趣旨に突っ込めませんでしたが、0号を皮切りに、1号、2号、3号と4、5、6月と発行されていきます。ページ数ある4Cの冊子です(24P予定)。これはまさにダイレクトにアニメの作り手が発行するというもので、正否に関心をもっています。 「手から手へ」と受け渡す、アニメの原点にかえった宣伝方法がこの作品には合ってる。そこにけっこうシビレましたね。これ以上は今は言えない……というか、すべてを知らないようにもしているわけですが。

映像は現時点で劇場のみ公開の特報ですが、会場にいた知人たちにあとで聞いたら、けっこう初見の人が多く、高密度な映像は評判高かったです。

司会をつとめたジリ・ヴァンソンさん、秋山奈々さん、そしてナレーションでタイムキーパーの役割も果たしていた波川大輔さん、お疲れさまでした。なかなか類例のない画期的なイベントに参加できて良かったです。ご来場者に改めて感謝です。

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2009年3月19日 (木)

東京国際アニメフェア2009:Aニュース公開収録

いよいよ明日、金曜日(祭日=一般公開デー)となりましたので、再掲します。

タイトル      日本アニメ:ネクスト・ジェネレーション※整理券制※
日時     03月20日(金) 10:30 - 11:00
会場     ステージⅡ(パブリックステージ)
主催     株式会社アニマックス ブロードキャスト・ジャパン
内容
2009年以後に劇場公開される注目のアニメーション劇場作品
庵野秀明総監督「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、
細田守監督「サマーウォーズ」、
「原恵一監督最新作」
の3本を御紹介しながら、次なるメガヒット作品を展望。
アニマックスで6月放送予定特番の公開収録です。

【観覧方法】
整理券制  配布場所:ステージⅡ入口(10:00より)
出演予定者
秋山奈々、ジリ・ヴァンソン、氷川竜介、浪川大輔

http://www.tokyoanime.jp/event/view_stage.php?id=7&time_id=1

・フリーペーパー「EVA-EXTRA」の0号が配布される予定です。
・「破」と「サマーウォーズ」は映像を観ることができます。
・原恵一監督最新作については、タイトル、ビジュアル含め初公開となるはず。
 監督ご自身をゲストにお迎えする予定です。

かなり大きなステージなので、どうか多数のご参加をお願いします。

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2009年3月14日 (土)

「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」ポスター、特報、前売り券

3/14になりました。「破」の情報がいろいろと更新されています。いよいよ本格的に動き出した感があります。

・新しいキーワードポスターが発表
 →現在、公式ホームページのトップに掲示してあります。
  http://www.evangelion.co.jp/
  ちょっとビックリするような言葉もいくつか散見されるので、話題になることと思います。

・アスカ版の前売り券が発売開始
 →詳細は以下のページから。
  http://www.evangelion.co.jp/ticket.html
  全3種になるようですが、3種目は墨塗りになってますね。
  いったい誰になるのでしょうか?
  販売する映画館は以下のリストで。
  http://www.evangelion.co.jp/cinemalist.html

・特報を公開中
 →上映館については現状、氷川のところには確定情報がないですが、
  おそらく上記の映画館では見られるのではないかと。
  ただし、映画館それぞれの事情もあるようなので、詳細は不明です。
  また、系列の都合で他の劇場で流れる可能性もあります。
  曖昧でもうしわけありません。
  当面、ネットなどでは流さずに劇場のみと聞いてます。
  劇場以外では先日お伝えしたTAFの「Aニュース公開収録」でのみ観られます。

・EVA-EXTRAについて
 →カラー発行のフリーペーパー。
  配布情報、入手方法は公式ホームページに掲載される予定です。
  TAFの公開収録では先行配布のようなかたちになるのではないかと。

 キーワードポスターには、なかなか刺激的な言葉が並んでいますね。これを念頭におきつつ特報を目を皿のようにして観ると良いかも。約90秒にギッシリと「えっ?」と驚く新作映像がつまっています。ぜひご自分の目で確かめてください。
 「序」のときもそうでしたが、「新劇場版」は新しいアイテムが上がってくると、必ず未知のものが入ってくるので、個人的にも非常に楽しみにしています。

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2009年3月12日 (木)

EVA-EXTRA

ひとつ前の日記で紹介した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」のフリーペーパー【EVA EXTRA】。スタジオカラー自らが編集・発行する小冊子ですが、文章まわりをお手伝いしてます。ロゴが決まったという情報が、公式ブログに掲載されていました。

http://eva2.0.b-ch.com/blog/2_0/archives/122

この0号がTAFのイベントステージで配布されます。これはチラシ的なものですが、本格第1号は4月中盤発行。A5フルカラー、本の体裁になります。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」自体、すべて自主独立でやっているところが大きな特徴ですが、このフリーペーパーも「全記録全集」と同じく制作現場からダイレクトにファンへお届けするもの。氷川的には「手から手へ渡す」という距離感の近さに強く共感・賛同しているものです。

TAFのイベントについては、ニュースサイト「アニメ!アニメ!」にも掲載がありました。かなり大きめの会場なので、どうか多数の参加をお願いいたします。

http://animeanime.jp/news/archives/2009/03/_taf.html

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3/20 東京国際アニメフェア 公開収録のお知らせ

来るべきTAFの一般公開日(3/20)に、「とっておきAニュース」の公開収録が行われます。
「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」の最新情報、
細田守監督最新作「サマーウォーズ」の映像と情報、
そして、これがおそらく初出となるはずの「原恵一監督最新作」
劇場映画3本に関して、現時点でそこでしか見られない情報や映像も露出します。
朝早めではありますが、どうかご参加をお願いします。

<以下、リリースより>
アニメ専門チャンネル・アニマックスでは、3月20日(金・祝)東京国際アニメフェア
2009会場内ステージⅡにおいて番組公開収録を行います。
ここでしか見られない劇場アニメ作品最新映像や関係者によるトークなど見逃せ
ないステージです。
皆様のご来場お待ちしております。

会場イベントタイトル:日本アニメ:ネクスト・ジェネレーション ※整理券制※
日時:03月20日(金) 10:30 - 11:00
会場:ステージⅡ(パブリックステージ)
主催:株式会社アニマックス ブロードキャスト・ジャパン

内容:2009年以降劇場公開される
  「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」、
  「サマーウォーズ」、
  「原恵一監督最新作」
  注目の劇場アニメーション作品3本の最新未公開映像などをご紹介。
  アニマックスでは6月放送予定番組の公開収録です。
入場料金:無料
 (なお東京国際アニメフェアへのご入場は有料となります。
 当日入場チケット/ 大人:1,000円 中高生:500円、
 前売チケット/ 大人: 800円 中高生:400円をお買い求めの上ご入場ください。
 また小学生以下、65歳以上および障害のある方と介助の方は無料となります。
 前売りチケットの購入方法などは東京国際アニメフェア公式サイト
 http://www.tokyoanime.jp/ でご確認ください)
観覧方法:整理券制 配布場所:会場内ステージⅡ入口(10:00より配布開始)
公開収録参加定員:500名(当日整理券配布順)
出演予定者:秋山奈々、ジリ・ヴァンソン、氷川竜介、浪川大輔 ほか

補足:「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」に関しては、3/14より劇場にて特報(映像あり)を公開。ただし、しばらくネットなどには流れないため、劇場以外の場所での露出はここだけとなります。また、カラー発行のフリーペーパーなども配布が予定されています。

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2009年3月11日 (水)

機動戦士ガンダム30周年プロジェクト

公式ホームページで発表になってました。

http://www.gundam30th.net/event/index.html

3つのハシラがあり、18mの1/1ガンダム像、ビッグサイトでのイベント、そして音楽関係(おそらくコンサート)ということのようです。
何かと感慨深いですが、やはり注目は1/1ガンダムでしょう。なにしろ「ガンダム大地に立つ!」から始まった作品ですからねえ。

バンダイミュージアムの1/1上半身像には設定チームとして参加したので、これがいかに難事業かは充分に想像できます。特に「立つ」という点が困難なはずです。足首に全加重が集中し、しかも人体に比して10の三乗、つまり千倍の集中度になるはず。富士急ハイランドで1/1ガンダムが寝ているのもそのせいですよね。
そこに勝算ありということは興味津々です。生きてるうちに宇宙ステーションに行くことはあきらめつつありますが(笑)、1/1ガンダムが動くところは何とか見れるような気がしてきました。とりあえず、その大前提において「立つ」ことは非常に嬉しいです。

http://www.gundam30th.net/event/real-g.html

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2009年3月10日 (火)

「長髪大怪獣 ゲハラ」再放送決定!

大きな話題を呼んだNHKの番組。15分で怪獣映画のすべてをやり尽くすという、あの作品が地上波で再放送です。

3月19日(木)25:29~26:20 (=3月20日(金)の深夜02:29~03:20)
NHK総合テレビ 「テレ遊びパフォー!ゲハラSP」

今回は単なるリピートではなく、「ゲハラ」本編の明度を再調整し、オンエア用としての決定版としてのものになるそうですので、一度ご覧になった方も、ぜひ。

なお、本作は夕張市民賞も受賞したということです。おめでとうございます。

http://www.nhk.or.jp/paphooo/project/gehara.html#g06

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2009年3月 9日 (月)

細田守監督最新作「サマーウォーズ」プロデューサー取材

今月10日売りの「月刊Newtype 09年04月号」からコラム「ニュータイププレス」のコーナーで細田守監督最新作『サマーウォーズ』の取材記事が連載開始しました(P.148)。明日書店に並びますが、一足早くお知らせします。

「夏の戦い」をテーマにしたこの作品。では「戦い」とは具体的に何のことなのか。物語内だけではなく、関係者・スタッフの方々も戦っているぞ!ということで、そういうテーマを追っていきます。本来はクリエイターの方たちのコラム原稿のコーナーですが、そうした人に密着した観点から、どんな作品なのか知るには良いコラムにしたいと思ってます。さっそく4人のプロデューサーには、熱い想いを語っていただきました。                  

同誌にはP.86に「サマーウォーズ」関係の記事も出てまして、「時をかける少女」の系譜にある作品であることは、そのビジュアルからも推察できるかなと。それとミスマッチな謎の動物キャラとは? その辺は、その記事にも書いてありますが、東京アニメーションフェアで3/20(10:30 - 11:00)、「とっておきAニュース」の公開収録を兼ねた日本アニメ:ネクスト・ジェネレーション※整理券制※ で、最新映像とともにお知らせできるかなと。

(ニュータイプ誌では3/19になってますが一般公開デーの3/20が正しいです)。

他の話題作も含めたこのイベントに関しては、また別エントリでお知らせしたいと思います。

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2009年3月 5日 (木)

池袋コミュニティ・カレッジ

■全体の案内はこちらから。
■個別の案内はこちらから。

5/23から毎月第4土曜日、全5回にわけて講座をもつことになりました。
三越カルチャーサロンで行ったものを再統合し、手を入れて構成をたててます。総合芸術とも言われるアニメを語るうえでの、さまざまな切り口を紹介していきます。
有料ですが、どうかよろしくお願いします。

●氷川竜介のアニメの楽しみ方
アニメ表現の奥深さと面白さを発見する鑑賞術
いまや日本を代表する文化アニメ。その面白さはどう生まれるのでしょうか。作画、演出、美術など様々な角度からアニメ表現の特徴と楽しみ方を解説。言葉にして語ることで拡がる奥深い鑑賞術を第一人者が講義します。

<講座内容>
1) 5/23
【概論】日本製アニメの歴史的背景と特異性
2) 6/27
【作画】絵に生命をふきこむアニメート
3) 7/25
【演出と脚本】画面に共感を生み、引き込む技術
4) 8/22
【設定と美術】世界を創出するアニメ技術
5) 9/26
【音響/総論】心理効果を支える音/講座のまとめ

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三越カルチャーサロン

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

ひさびさの三越さんですが(氷川の都合で中断)、4月に1日講座を開催します。
去年のSF大会でやった企画、およびそれをコミケ本にしたものの再演です。一回話して改めて思ったこともあるので、多少ネタを差し替えるかもしれません。
有料ですが、お時間のある方は、どうかよろしくお願いします。

●氷川竜介の大人のアニメ学
なぜアニメは面白いのか?その秘密に迫る

テレビアニメ「鉄腕アトム」が誕生して以来、日本のアニメは独自の進化をとげて今も世代・国を超えて人々を魅了し続けています。いまだ解明されざ るアニメの魅力。その根幹に潜む秘密を技術と心の交わりから理系的に追求します。昨年8月「DAICON7」の講演を補完・追加した、氷川アニメ学の決定 版です。

●日時:4/12(日) 14:30~16:30
●講師:氷川 竜介(アニメ評論家)
●受講料:2,625円
●持ち物:筆記用具

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Model Graphix 2009年4月号

来ました来ました、宮崎駿さんの新連載。今回は「風立ちぬ!」と題して、日本の誇る航空技術者・堀越二郎氏にスポットをあてた連載のようです。堀越氏は現在の三菱重工となった会社で零戦の設計にたずさわった技術者で、戦後はYS-11の開発にも関与した、いわば日本の名匠の1人です。
今回はそのプレヒストリー的に欧州で1920年代に飛行機を作り続けたジャンニ・カプローニ伯爵にスポットを当て、そのすさまじい旅客艇の失敗の歴史と、その魂がどう受け継がれたかを、実に淡々と(笑)描いてます。1920年代の日本の世相(平均寿命:男43歳、女45歳/死亡原因:1位肺結核、2位腸炎、3位肺炎)というあたりも、けっこう鋭い。ああ、もう自分は余命なんだとか思っちゃいますね。自分の生まれ年から逆算すると、わずか40年以内の話だ!
相変わらずキャラはブタですが、ひさびさに続きの楽しみな連載が始まりました。

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2009年3月 4日 (水)

洋書:The Complete Book of Gerry Anderson's Ufo

日本の映像作品にも大きな影響を与えた英国SFドラマ『謎の円盤UFO』のガイドブックです。2003年初版、2006年版のはずなんですが、amazonで発注したらずーーっとペンディングで。何度も「キャンセルしますか?」というメールが来た果てに、いきなり今日届いてました。ベルギー発になってますね。そういう発注したっけ?
まだちゃんと目を通してませんが、メイキング記事からストーリーガイド、あとシナリオ上のカットされたシーンや、流用プロップのことまで触れているマニアックっぽい内容です。デザイン画などは、前に日記で紹介したマイク・トリムの画集の方がインパクト強かったかなと。
ビジュアル的にはエリス中尉のカラーが表4にしかないのがちょっと(笑)。
でも、UFOファンにとっては、出てくれてありがたい一冊です。今はマーケットプレイス扱いになってるようです(たぶん新品)。

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2009年3月 3日 (火)

IMAX映画:Super Speedway [Blu-ray]

IMAX映画は長くても50分程度です。フィルム的な予算の問題もあるとは思いますが、高密度でありすぎるがゆえに、それ以上だと耐えられないからだろうと思ってます。だから逆に気軽に再生できるというメリットがありまして、入眠直前にちょっと1日の気分をまとめるということも、たまにやります。
1998-2000年ぐらいに仕事で何度も渡米し、ラス・ベガスを頻繁に訪問するという時期がありました。ラス・ベガスには「カジノ」という店があるわけではなく、林立する巨大なホテルそのものがカジノです。そして家族サービス的にアミューズメントパークがあったりします。その一貫としてホテル内にIMAXシアターが常設されているところが多く、今は亡き品川のプリンスホテルのIMAXもそれにならったものだったと思います。
そうするとIMAXのハシゴとかできるのですが(笑)、さすがにそこまではしない。そしてIMAXのコンテンツってそれほど本数がないので、けっこう同じものがグルグル回ってます。そういや見逃したうちの1本は後にシアトルの海岸にあるIMAXシアターで、別の1本も日本のどこかで再見しました。
という見逃した1本のひとつがこの「Super Speedway」。いやレーシング場を主観映像で小一時間走り回るのは疲れるなと思ったからですが(笑)、実際にBlu-rayで観てみると、確かにそういうシーンもあるけど本筋ではなく、これが案外、リラックスできて良かったのです。

時速368キロで疾駆するインディカーレースの臨場感を満喫できるIMAXドキュメンタリー。トップレーサーとして活躍したマリオ、マイケル・アンドレッティ親子に密着し、カーレースの真髄を伝える。ナレーターをポール・ニューマンが務める(「キネマ旬報社」データベースより)。

と、これで内容のすべてのようなもんですが……。
アメリカの広々とした田舎の中にある開発工場。クレイモデルからCAD化し、NCでモールドを削りだし、巨大な釜戸でFRPを焼き入れて、風洞実験へのフィードバック……なんてところから始まり、テスト走行とメカニックのメンテナンスとか、そういうディテールをふんだんに取り入れてあります。一応、畑違いではありますが、開発の現場にいた人間には血がたぎるものがあります。
レースそれ自体も、さすがIMAXの情報量で、おっかないというかなんというか。臨場感ありすぎ。ゲームとは似て非なるものがあります。
ただ、そういったドキドキがあるのでラストの一般道のシーンの美しさが生きるという。
映画に求めるものは人それぞれですが、IMAXは物語云々というよりは「映像によるリクリエーション」なんだなあと、改めて感じました。なかなか届いたその日にディスクは観ない方ですが、これは即、観て良かったです。

輸入版ですが、日本のamazonでも買え、リージョンも大丈夫です。字幕は英日ともにありません。

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2009年3月 1日 (日)

鋼の錬金術師 BOX SET-ARCHIVES-

発売から少し時間が経過してしまいましたが、昨年の大仕事をご紹介。原作:荒川弘、ストーリーエディター:會川昇、監督:水島精二のアニメ作品「鋼の錬金術師」のBOXです。
とにかく「全部入り」というコンセプトがすばらしいです。TVシリーズ全話、劇場版(DVDとBD)、フェスティバルとイベント用映像、それにサントラ・主題歌集など音盤も網羅。全28ディスクです。これだけですさまじい量ですが、加えて主要な広告や宣伝物などグッズ、フィルムしおりなど現物を同梱。そしてハードカバーの分厚い「CHRONICLE BOOK」 (148P)を収蔵しています。届いたサンプルも金庫みたいな大きさで、メチャクチャ重かったです(笑)。
氷川の担当は「CHRONICLE BOOK」の一部。各話のみどころ、序文と締めくくりと、「ハガレンブームの年代記」という切り口のインタビュー記事を担当しました。
スタッフインタビューにしなかったのは、当時的にムックとアニメ雑誌が相当加熱していたので、そういう記事が非常に多かったことと、この「全部入り」というコンセプトによるものです。これはつまり、当時のアニメと「同じ時を過ごしたファン」にとっての「宝箱」であり「記念アルバム」みたいなものになるだろうと。
結局、ファンの心が加わってはじめてブームというのも成立するわけです。むしろそれを主体ではなく一歩引いた視線で、しかしファンともクリエイターともいっしょになって体感した方々に話を聞くことで、ファンの方々に改めて「みなさんの過ごした時間はこういうことだったんですよ」的に昇華できるんではないかなと。
というアプローチの解説書もあまりないと思うんですが、劇場版のときにチラシやプレスシート、パンフレット、DVDなど一貫してお手伝いしたこともあって、自分的にも意義のあるメモリアルな仕事にできたなと。一種、感慨深いものになりました。
なお、なぜBD-BOXでないかと言えば、この時期のTV作品の一般論として、もともとHD制作ではないからです。もちろん同時期の作品でアップコンして出している商品もありますが、企画時点でコスト面も含めて考え得る最良の構成になっていると思います。

あとこれは余録っぽいと思うのですが、収録されているCDって、当時出たサントラ等の大半にはレベルゲートが入っていたんですよね。今回のはピュアなCDなので、個人的にはそこもうれしい点です。
4月からの新作に関しては、まだ特に何も仕事の関係がありませんので、いちファンとして改めて楽しみたいと思ってます。

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