『つみきのいえ』アカデミー賞(短編アニメーション部門)
すでに報道のとおりで、第81回アカデミー賞のうち短編アニメーション部門で『つみきのいえ』(加藤久仁生監督)が受賞しました。2003年、長編アニメーション部門で『千と千尋の神隠し』(宮崎駿監督)作品が受賞して以来です。
すでにアヌシー国際アニメーションフェスティバルでもグランプリを受賞し、「とっておきAニュース」でも取り上げたことがありますが、快挙と言えます。
内容的には、1人の老人の人生を海に没した「いえ」とそこに残されたメモリアルを手がかりに追うという12分の短編で、セルアニメや3DCGではなく、絵本的なタッチのイラストをたんねんに動かしたもの。ナレーション入りとなしの2バージョンがあります。なしの方でも十分に意図は分かりますので、どこの国の人にも伝わる内容というあたりも、受賞のポイントでしょうか。
本作品は『ALWAYS三丁目の夕日』や『K-20怪人二十面相伝』などのROBOTがプロデュース、制作している商業短編であるところも注目ポイントではないかと。ROBOTの作品って、『リターナー』とか『ジュブナイル』もそうですけど、「時を超える」とか「ノスタルジック」とかいうあたりに共通項があるんじゃないかと(笑)。加藤久仁生監督は1977年生まれですが、回想録という形式や渋めの色味の方向性も無関係じゃないように思いました。
ともかくアニメアニメしていない方向性、個人的視点のアニメ短編、さらにその商業流通の可能性と国際評価いう点でも、未来に向けた大きな意義があると思います。
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