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2008年12月25日 (木)

『バビル2世』#37「謎のイプシロン星人」

本ブログ、直接紹介していない商品のamazon発注もときどきあります。ありがとうございます。それでなぜか『バビル2世』(東映動画版)のDVD-BOX発注がありまして、それをきっかけにふと思い出したのが表題です。
そういや1年ほど前に購入し、友人から教えてもらった第37話を観たら、なぜか『地球の静止する日』のパロディをやっていた上に、作画監督:荒木伸吾というゴージャス回で妙に盛り上がってしまったという(笑)。
このあたりは「北海道編」なので、「おお、サンボーオーイイ」な世界になっているんで、記憶に薄かったりしたんですが、ひさびさに観てコーフンしました。

全世界に空飛ぶ円盤が出現。中からイプシロン星人(自称)が出現するわけですが、それがまたどこが横山光輝キャラなのかさっぱり分からない、美しさ満載、生粋の荒木ビューティ! なわけですね。まるでノエル(ダンガードA)のような(笑)。しかも身体の線もろだしのボディスーツが悩ましい! トクサツだとラメのピカピカ衣装になりそうだけど、アニメはその点、いいですね。
で、戦車を破壊したり、壊れたタンカーとか補修してみせたりして、宇宙人の科学力を示しながら、世界の要人たちを抱き込んでいくわけですが。
もちろんバビル2世が怪しむ。その根拠は単なる妄想(笑)。
そして、イプシロン星人の声は小原乃梨子さん……。はかなげでノーブルなルビーナ声で結構ですなあ、なんていい調子で萌えてると、まあ見え見えなんで、モロにネタバレしますが、

然声が大塚周夫のヨミ様になる!

というわけで、美しいものに見とれていると、きっついトゲがあるというトラップ回なのでした(笑)。

まあしかし、あの方法で世界をあざむく技術があるならば、ヨミ様は事実上世界征服しているのでは? とか、いろいろとツッコミどころは満載ですが、すべてを作画とアクションと音楽によってさらりと流し、情感を盛り上げて楽しませてくれる。それはそれでパワフルなことなんだよなーと、妙に感心したりしました。

もちろんラストのしめくくりは、

♪じゃんじゃが じゃんじゃが じゃんじゃが じゃがじゃが
 じゃんじゃが じゃんじゃが じゃんじゃが じゃがじゃが
 じゃんじゃが じゃんじゃが じゃんじゃが じゃがじゃが
 じゃんっ!

 ……だ・だんっ!

と、これですべてを丸く収めてしまう。これぞ『バビル2世』の世界。
菊池俊輔氏のメロディーは、やっぱり素晴らしいですね。

それにしても「地球の静止する日」のパロディは、制作当時はホームビデオがありませんから、印象とかスチル写真だけで引用したんでしょうね。『ジャイアントロボ』経由で横山つながりと言えなくもないです(遠い)。

ということで、上記の感想は1年前に内輪向けに書いたもののリライトですが、そのときはまさか映画の新作で「地球が静止する日」をやったり、来年早々の仕事でGロボを再見することになったりするとは思わなかったなあ、という一種の予言的感慨にふけっているのでした。
改めてこのBOXは相当にお買い得ということで。全39話で16,000円くらいでしょ。みんなこれぐらいの廉価版で再発売してほしいものです。
(一部敬称略)

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