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2008年4月

2008年4月28日 (月)

とっておき Aニュース

http://www.animax.co.jp/feature/index.php?program=NN10000668
http://journal.mycom.co.jp/news/2008/04/28/001/index.html

5月からこの新番組に毎週レギュラー出演します。エンタメ情報をお届けするアニマックスのニュース番組です。

<キャスター>
秋山奈々
ジリ・ヴァンソン
<ニュース解説>
氷川竜介

こういうメンバーです。

●秋山奈々さん
http://www.abp-inc.co.jp/model/nana_akiyama/index.html
http://blog.jvcmusic.co.jp/blog/akiyama-nana/
「仮面ライダー響鬼」の天美あきら役の方です。

●ジリ・ヴァンソンさん
http://www.van-son.net/diary/
「のだめカンタービレ」などに出演。「アニメ好きがこうじて日本に住み着いた」という自己紹介ですが、ホントによく見てます。私以上です(笑)。

というキャスターに囲まれて、解説者(コメンテイター)をやります。
1話と2話には、プレミア試写会時の『隠し砦の三悪人』の樋口監督取材も流れます。アニメだけに特化せずにいろいろと間口を広く、時に国際的な視点もという「ニュース番組」なので、これはこれで面白い試みだと思います。ということで、アニマックスの入る方はぜひ。第1回目は、5月8日(木)夜10:30からオンエア(リピートあり)で。詳しくは情報欄からご確認ください。

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2008年4月26日 (土)

Blu-ray各種予約始まる

 例のHD-DVD撤退の影響か、急激に動きが早くなってきた気がします。まだ環境的にはもろもろnot readyだと思うんですが……。この辺がもう出てくるとは、一気に加速の予感でしょうか。

●時をかける少女 (Blu-ray) 【初回版】

 amazonの売上げベストに入っていたので気がつきました。これは普及促進に役立つでしょうね。美術がいい映画ですから。TV放送をハイビジョン録画したのを電気店の店頭でデモしているのを見て、脂汗を流していたわけですが、これでその思いもクリアか?
 「初回版」って何のことかと思ったら、「フィルム・ブックマーク(実際に使用した貴重な本編フィルムの切り出し)」だそうです。私のDVDのときにはゴミ箱を被った真琴でした(苦笑)。そのカットでほとんどのコマでは顔が写っていて、ゴミ箱はホントにその数コマしかないって意味で貴重ではありますが。


●イノセンス アブソリュート・エディション

 『イノセンス』自体はTAFでも確か2005年に先行的にブルーレイがデモ上映されていて、あの凝り倒した画面がフラグシップ的に扱われていたわけですが。なんと、早くも出し直しですよ(苦笑)。まあ、わしらロートルアニメファンには「また始まった」という感じですが、それにしても早すぎ。
 「また」ってのは、たとえばベータでカット版買って、次にノーカット版買って、どうかするとVHSも買って、LDでも最初の盤とネガテレシネ版と2種類買わされて、今度はDVDでも最初のエンコードのあんまり良くないLDマスターのものと、24PのHDリマスターになってエンコードもすごくなったのと2種類買わされて……という道をたどってきているので。
 イノセンスの場合は前のBD買ってないので、とりあえず問題はないんですが。

<引用>
『イノセンス アブソリュート・エディション』は、この数年で驚異的進化を遂げたブルーレイディスクの更なる可能性を極限まで追求したソフトです。音声はドルビー True HD とDTS HD マスターオーディオを新たに収録。画像圧縮はMPEG4 AVC を採用することにより、画質を落とすことなく「クリエイターが実際にスタジオで聴いている、マスター音声そのもののクオリティ」を維持するロスレス音声の収録を可能にしています。


●劇場版 エースをねらえ!(Blu-ray Disc)

 コレが一番のけぞりました。ロフトの30周年イベントでも言いましたが、「無人島に1本だけアニメソフトを持っていくならどれ?」という質問に対して答えた作品ですよ。生涯のナンバーワン映画ですよ。スルーするわけにはいかない。ああ、なんでこんなに早く……。
 最初は「見るたびに違って面白いから『逆襲のシャア』かな」って答えたんですよ。でも、すぐに思い直したのね。「無人島で、明日も生きる気力が欲しいなら、こっちだ」ということで選び直したわけですよ。
 でも、それゆえに滅多なことでは見返しません。だってついこないだも仕事でホンの一部分を見たら、危うく全編を見返しそうになったし(苦笑)、その断片だけでもいちいち涙ぐんで仕事にならんからですね。
 まあ、世の中にはそういう作品があるってコトです。


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東映動画長編DVDが廉価版に

 なんとなくamazonを検索していて驚きました。7月1日に一連の東映動画長編DVDが「期間限定生産」で廉価版になるようなんですね。仕事柄、わりと押さえている方なんですが、それでも全部はゲットしてないんで、この際、欠落を埋めようかな、なんて思ってます。BDになるのはいつの日かって感じもありますし。
 調べると、とりあえず過去にDVD化されているもので、マジンガー等を除くものはかなり廉価版の対象になるようですが、とりあえずそろえるのは宮崎駿さんが抜けるぐらいまでの時期で良いかなとも。
 以下、駆け足で主観的にランキングを。

 ◎=必見  ○=観ておいた方が  △=時間があれば

◎白蛇伝(1958年)

 何と言っても現在の原点中の原点なので、やっぱり必見でしょう。宮崎駿さんがこの映画のヒロインに惚れたのが、アニメを志す一因となったのは、あまりにも有名。トリビア的には、この当時「パンダ」と言えばレッサーパンダのことだったとか、時代性も分かったり。

△少年猿飛佐助(1959年)

 「作画汗まみれ」と併読するにはいいかも。割とこの辺はリアル系キャラなので、一周回って現在のリアル志向の参考になるという意見もあります。

◎西遊記(1960年)

 初期作品の中ではこれが一番好きですね。歌が素晴らしいです。メリハリの効いたギャグとかも良い。手塚治虫先生が参加されて、先生自身はちょっと思うに任せなかったみたいですが、確実に良い影響はあるんじゃないかな。

△安寿と厨子王丸(1961年)

 大昔に観たきりで、あまり良く思い出せません。すいません。

○アラビアンナイト シンドバッドの冒険(1962年)

 これもみどころは多い方ですが、シンドバッドものはハリーハウゼンとか日本アニメの方が好きだったりで。相対的に損をしてる感じ。

◎わんぱく王子の大蛇退治(1963年)

 これはもう、日本のアニメの歴史を語ろうとするときの最重要ポイントのひとつ。完全にあるひとつの様式を作り上げてます。森やすじさんのデザインは、ディズニーとは違う方法論で、アウトラインとシルエット、意匠のインパクトで和風のアニメキャラを作り上げてます。平面構成っぽくも見えるんですが、立体感もあったりで。
 公開時、小学一年生で見た山間からのオロチの背びれ、炎を吐くときの色替え、時間を引き延ばした臨場感は、伊福部昭先生の音楽とともにハートの奥底に刷り込まれてます。ゴジラよりこっちが先だったのは、なんか人生の運命を決めた感もあり。
 オロチに迫られて後じさるクシナダ姫を「萌え」の原点の置く向きもありますが、なんか、ものすごく分かる気がするんですよね(笑)。いや、これ以前のヒロインはどこか「ケバイ」ところがつきまとうんで……。
 ちなみに題名の読みは「だいじゃたいじ」じゃなくて「オロチたいじ」なので注意してください。BGMも、「♪わんぱっく おうっじ~~の お・ろ・ち た・いーーじ」って聞こえる部分があるし(笑)。

△わんわん忠臣蔵(1963年)

 昭和40年代初頭だったか、ある年末にテレビで放送されたというのを、ものすごくよく覚えてます。「忠臣蔵」だから(笑)。要はそれっきり観てないのでした。

◎ガリバーの宇宙旅行(1965年)

 当時動画マンだった宮崎駿さんが映画のラスト近く、それまで人形っぽく描かれていたヒロインの中に人間が入っていたというシーンを追加。それによって映画の意味がまるで変わってしまったという、伝説の映画ですね。なんか全宮崎アニメのエッセンスが、そのワンシークエンスに凝縮してるみたいな(笑)。冨田勲+坂本九のミュージカル仕立ての歌曲も素晴らしいです。

◎サイボーグ009(1966年)

 木村圭市郎さんの超絶アクションがしびれます。後の金田伊功アクションのルーツですね。芹川有吾さんの演出に小杉太一郎さんの音楽が実に合っていて……というか、後の芹川演出にはこの流用曲が頻出するわけですが。

◎サイボーグ009 怪獣戦争(1967年)

 芹川有吾さんの泣かせ演出、悲劇のヒロインものはここにきわまれりです。「元祖王道秘伝書」など、ある方面では有名な「だめ……殺せないわ」のルーツですね。小杉太一郎さんは伊福部昭氏の弟子筋の方で、それで「モスラ対ゴジラ」みたいな曲が出てきたりして。若くして物故されたのが残念です。

△少年ジャックと魔法使い(1967年)

 うーん……。印象に薄いというか、相当前にTVで観たとき、ちょっと感心しなかった記憶があるんですよね。もう一度、ちゃんと確認せねば。

△アンデルセン物語(1968年)

 40年近く前、夕方の5時台だったかに「オーレおじさんの天気予報」という帯番組がありました。「なんだよ、オーレって闘牛か?」とかガキのころの私は思ってたわけですが、この作品のキャラだと知るのはもっと後のことでした。

◎太陽の王子 ホルスの大冒険(1968年)

 これはもう……今さら私が何か言う必要もない記念碑的作品です。

◎長靴をはいた猫(1969年)

 同上。それで注目していただきたいのは、制作年なんですね。70年代後半に東映動画のシンボルマークが本作のペロになったりしたことや、「理想の漫画映画」の代表例として置かれることが多いので、なんだか初期作品のような錯覚が生まれがちなんですが、まるでそんなことはないわけです。

◎空飛ぶゆうれい船(1969年)

 エヴァの黒潮物産&ボアの元ネタですが、それはそれとして、白眉は宮崎駿作画による「戦車隊VS巨大ロボット“ゴーレム”」ですよ。オレにとっての「宮崎アニメ」はコレですよ、コレ。世界で一番ミリタリー&巨大メカをうまく描けるアニメーターが、宮崎駿さんなんですよ。最近また「渋滞の中に訳の分からないうちに戦車隊が入ってくる→よく分からないビルの隙間→戦車砲発射→耳を押さえる群衆→着弾→半フレームP.U→ゴーレムが破壊しながら視界に入ってくる!」という一連のカットを見ながら号泣してました。生涯、もっとも見直したアニメパートのひとつですな。

○ちびっ子レミと名犬カピ(1970年)

 音楽だけを取り出して『タイガーマスク』BGM集の補遺にするという邪道な楽しみ方をしてます。すいません。

◎海底3万マイル(1970年)

 これも金田伊功アニメのルーツです。火焔竜の溶岩弾のエフェクトが素晴らしい。ザンボット5話の火球も「まんま」です。あと、崖っぷちから出てくる構図も、『幻魔大戦』の竜に受け継がれてる気が。石ノ森ヒロインがポニーテールなのもポイント高い。渡辺岳夫先生の戦闘曲が格好いいんですよね。

◎どうぶつ宝島(1971年)

 演出は池田宏さんですが、もう宮崎駿さんが最大限に仕事しまくってるので、やっぱり「宮崎アニメ全部入り」みたいなとこがありますね(笑)。なんかホントに「かつてこういう楽しい漫画映画がいっぱいあった」かのような錯覚があると思うんですが、極めてレアなんですよ。1日潰せば大半は見られるという感じなので、ぜひチェックして欲しいですよね。

△アリババと40匹の盗賊(1971年)

 記憶ですいませんが、宮崎駿さんが昔、「アニメーターとして言われたとおりにやっただけで、毎日やることをやって定時で帰った」みたいな発言をされてたんですよね。まあ、辞める直前の作品なので。で、「あの宮崎駿さんが仕事と割り切ってやると、どういう作画になるのだろうか」という、大変失礼かつ下世話な興味だけがずっと残ってしまったわけなのですが、そういやきちんと確かめてなかったなあとも。大昔(それこそ30年くらい前)にテレビでやったときには、メタモルフォーゼのとこかなと思ったんですが。

 ああ、なんだか好き勝手適当に書いてたら長くなってしまいました。
 ともあれDVD時代になってからも時間が経ってるし、そうは簡単にBD時代にもなりそうにないので(またDVDみたいに順番に出していくといつになるか分からん)、こういう廉価出し直し企画は歓迎ですね。

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2008年4月25日 (金)

EVA特典フィルム

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』DVDが発売になりました。このブログから発注いただいた方々、ありがとうございました。そろそろみなさんのお手元にも届くころでしょう。

関係者とは言えども絵柄の選択は不可! ということで、私のは「陽電子砲を構える初号機」でした。初号機の上半身がやや切れてますが、いやいやここの見せ所は放電の最終段が三相交流の三倍で九本に設定されてるところ(取材証言による)なので、これでアタリなのです(笑)。

トリビアですが、フィルム脇のうねうねした2本の線が2.0ch(ドルビーSR)のアナログサウンドトラック、送り穴と送り穴の間に見えるQRコードみたいな模様が、デジタルにエンコードされた6.1chサラウンドのサウンドトラックです。その辺もナマっぽくて良い感じです。

このフィルムフォルダは特許だということですね。

みなさんはどんな絵柄だったでしょうか。どうかお楽しみください。

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2008年4月10日 (木)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版 : 序 全記録全集

 アマゾンでは「PCソフト」のところで受付が始まっています。
 ということで、実は先週末に氷川の作業は終わっています。正式な発売日などのアナウンスは公式ブログ公式HP等、そちらをご参照ください。

 問題の総文字数です。昨年秋のパンフレットが2万2千文字(400字原稿用紙55枚)ということで話題にしました。そのときの取材内容を母体にしつつも、「完全版」に迫るべく庵野秀明総監督含め、メインスタッフの大半にお話をうかがった結果の今回のインタビューの総量は、なんと30万文字を超えたと思います。原稿用紙換算で750枚、文庫本換算で600ページを超えているはずです。ちょっとアバウトな書き方になっているのは、脚注などの文字量を含んでいないからでして。それを入れると、もっとすごい数字になるはずですが、とても怖くてカウントできません(苦笑)。
 作業途中で概算を出したときには、よくこんな話をしてました。

 「原稿用紙600枚以上。この数字には聞き覚えがあります。福井晴敏さんの半生をインタビューしたとき、乱歩賞応募作『川の深さは』が550枚と聞いたので、あれより分厚いわけですよ。ははは(乾いた笑い)」

 この本は出版社の企画ではなく、制作スタジオ自らが記録に残すという独自企画で、それは書名に現れているわけですが、内容もそれに応じたものになっていったということですね。で、監督助手にしてカラーの編集長・轟木さんの「これは面白い、もっと読みたい」というお言葉に甘えて、とにかく自分が面白い、意味があると思ったことはほとんど入れると。基本的にどんな取材仕事でも「ああ、これはカットしなきゃいけないのか」という部分を残すものですが、この本に限ってはそういう手加減した部分はほとんどないです。その結果、以前アナウンスされた総ページ数よりはるかに多くなっているはずです。
 単に多いというだけでなくて、校正時に読み返していたら、驚き・納得・笑い・涙などなど、さまざまな感情がこみあげてきて、何ともいえない気分になりました。「ああ、俺はアニメが好きなんだ、好きでアニメをつくってる人も好きなんだ」みたいな、ちょっと純な気持ちというか。結局、この映画は「エヴァだからすごい」わけじゃなくて、「すごい人たちがすごく努力したから、さらにすごい作品ができた」ということなんですよね。私にしても別にエヴァだからって付き合ってたわけじゃないですからね。すごいアニメが誕生する瞬間だから立ち会いたかったということで。
 そういうわけで「読み応え」という言葉もスケール的になんだか似つかわしくないような、モンスター級の本になっています。「アニメが好き」とか「アニメをつくるって何だろう」とか、一瞬でも考えたことのある方、特に若い方にはなんとしてでも読んでいただきたいなと。
 さらに次の『破』でまた新たな、さらに高いハードルに向かおうとしている「心意気」に関しても強く焼きついてますので、アニメによらず、何かしら「ものづくり」をしてる人には、心の栄養剤にもなるのではないでしょうか。

 それで、これと平行してDVD用ブックレットの仕事もさせていただきました。映像特典の解説が主ですが、この特典がまた壮絶な内容なんですよね。

 ・Rebuild of EVANGELION:1.01

 いわゆる「メイキング映像」なんですが、人間はいっさい映ってません。また、「言葉の説明」もいっさいありません。でも、メイキングなんです。観てるだけでも、本気で感動します。「ああ、これがこうなってああなるのか。だからか」みたいな納得感満載です。
 それで、どうしても言葉の補足が必要な場合、パンフないし全記録全集の取材を読んでいただければ、「あっ、これがそのプロセス映像だったのか」と腑に落ちる仕掛けです。取材とこの映像は特に連動はとっていないんですが、当事者の私が驚くようなシンクロ率です。最初に見たときは震えが来ました。編集やマルチ画面で見せる技術もすばらしいです。

・Explanation of EVANGELION:1.01

 これは公式ブログに書いてのとおりの内容で、映画内で初めて登場してくる場所、人名、役職、兵器型式などの字幕を全尺にわたってつけたものなんですが。完成したのを見ると、これがまた何とも言えない感興がわいてくるという。「え?そういうこと」みたいな驚きもけっこうあるはずですし、一部ツッコミたくなるような、笑いを誘うようなものもあります。あんまり詳しく言うとつまらなくなるので、お楽しみにということで。
 この映像についても、「全記録全集」と連動していると言えば言えると思います。自分で照合したわけじゃないですが、テロップでメカやアイテムの名前を確認して、本のほうで「どんな形状してるのかな」と探せば、ほとんど分かるはずです。設定パートは、最初の構成時に少し意見出しただけで取材パートに注力してたので、自分でも楽しみです。

 というわけで、今回参加して思ったことです。
 映画は映画館で非常に楽しかったわけですが、パッケージになったときには、「まだまだここまで楽しめる」ということなんですよね。それは「エヴァ」で重要なキーワード「サービス精神」の発露だと思うんです。究極のアフターサービス、アフターケアだと思います。
 それは今回の「新劇場版」が自主製作、自社スタジオ、自社配給などなど、すべて「アニメをつくる側でやる」ということに連動してるし、一環してるという風にとらえています。逆に言えば、これまでなぜここまでのレベルのサービスなり商品なりができてなかったかと、そういうこともちょっと考えさせられました。
 そういうわけで、参加させていただいて、(正直、壮絶なパワーが必要でしたが)楽しくも、ありがたい仕事でした。ぜひみなさんも、お楽しみいただければと。

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2008年4月 8日 (火)

超重神グラヴィオンDVD-BOX

「ツヴァイ」まで含めたGONZOのロボットアニメ全25話がBOXになりました。バラのときにも最終2巻で大張正己監督の取材のみお手伝いしましたが、今回も32Pブックレット中で「監督:大張 正己 ・ シリーズ構成:志茂 文彦」という対談を担当しました。
『ダンガイオー』『ダンクーガ』などロボットアニメで知られる大張正己氏ですが、意外にも監督はこれが初。大河原邦男デザインの王道ロボを縦横に動かす会心の作です。キャラクターデザイン『ウィッチブレイド』『ドラゴノーツ』の、うのまこと。声優もいま人気の福山潤さんに加え、鈴村健一さん、緑川光さん、速水奨さんら豪華です。
NHK-BSの「アニメギガ」にも少し協力させていただいてるんですが、福山潤さんの回はぜひグラヴィオンも話題にと推挙した覚えがあります。この作品、てんこ盛りの割には絶妙なバランスなところがあって好きなんですよね。

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月刊(アスキー5月号ガンダム特集

特集「ガンダムという巨大ビジネス」に寄稿しました。

●タイトル
29年経っても“食い尽くせない”巨大なUGC集合体としてのガンダム
(ルビ:ユーザー・ジェネレイテッド・コンテンツ)

発刊してから少し時間が経ってしまいましたが、おかげさまでこの特集号は好評だったそうです。記事題名は編集部でつけたものです。要するにガンダムのコンテンツはフィルムそのものは実はスカスカの部分があって、それをユーザーおよびブリッジするマスコミが補完することによって参画の意識を醸成し、市場そのものも本来の身の丈以上にしたし、ある意味本来のコンテンツ以上のものに育てたという趣意です。
「ガンダムみたいなコンテンツを」と言う話はよく出るんですが、だったら当時のユーザー、あるいはアニメマスコミ状況ごと開発しなければ同じことは至難でしょう、という話です。でもまったく同じことをする必要はないんですよね。ヒントにすればいいわけで。そこに知恵の出しがいがあるわけで、そこに仕事が生まれるのだと思うわけなんですが。
特集全体の予備取材では何かいろいろ話したようで、そこの中でもこのポイントが際だっていたらしくて依頼を受けたものです。他の雑談だか情報提供だかも少しお役に立っているようです。自分では何話したか忘れましたが(笑)。
なお、同誌では次号から「ロボットアニメ」に関する短期連載が始まる予定です。

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