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2008年2月

2008年2月27日 (水)

「アニメ重箱の隅」第9回

アニメージュWebの連載が更新されました。
今回は基本的にユーザーには見えないはずの「ボールド」についてです。
カチンコとボールドは厳密には同一でないとか、どうでもいいような細かいコトにこだわってます。
http://www.tokuma.co.jp/animage/col/col_01/col_01_main.html

『ゲートキーパーズ』はバンダイチャンネルさん用のお仕事でした。再発売のBOXを拝借しましたが、各話解説とか細やかで助かりました。これぐらい資料になってもらわないと困るんですけどね……。
恥ずかしながら、正編と「21」で30年の時間をはさんで対になってる構成のことについて、実はよく理解していなかったので、正続一気に全話見てみると、なかなか感じ入るところが大きかったです。

ゲートキーパーズ DVD-BOX
ゲートキーパーズ21 DVD BOX

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2008年2月25日 (月)

角川アニメ廉価版リリース

アマゾンで何となく『時空の旅人』を「これだけ持ってなかったな」と検索していたら、4月に80年代の角川アニメの一連が廉価版で再発されるんですね。

うち、『幻魔大戦』と『カムイの剣』については、前に書いた原稿の以下を参照してください。
http://www.b-ch.com/contents/feat_j_anime/index.html

尖った映像の好きな方へのお勧めは、オムニバス劇場アニメ「迷宮物語」でしょうか。特に第3話「工事中止命令」ですね。これは大友克洋さんがなかむらたかしさんとマッドハウスに詰めて作った短編ですが、「アキラアーカイヴ」の仕事の時に、どなたに聞いても「大友さん自ら原画を描いたカットがすごい」という話になったわけで。それは調子の悪くなったロボットにネジを食べさせられた主人公が、口内で固いものをガリッとかんで、ペッと吐くというカットなんですが。まあアマゾン価格なら3000円割ったお値段でアレがコマ送りで観られるのは、なんていい時代なんだというとこでしょうか。第1話のりんたろう監督、第2話の川尻善昭監督も見応え充分です。

あとは声優・原田知世が観たい方には『少年ケニア』かなあ。大林宣彦監督のアニメ作品ですが、トレス線だけになっちゃう人間とか、これまたいろいろシュールなカットがあったりして。

『ファイブスター物語』が入っているのも、意外と言えば意外ですね。なんか前に買ったのは、特別パッケージの高いDVDだった気が。結城信輝さんの濃い作画が楽しめるかと思います。

それにしても今回も『ボビーに首ったけ』はないんだー。ちょっとガッカリ。

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2008年2月24日 (日)

君が望む永遠DVD-BOX

●君が望む永遠DVD-BOX

 途絶えがちでしたが、また最近の仕事歴をぼちぼち掲載していきたいと思います。

 スタジオ・ファンタジア制作のこの作品は本放送時のDVDでヘルプっぽい感じで入りました。最初は美少女ゲーム原作(アージュ)ということでちょっと戸惑いがありましたが、2話のラストで一気にハマり、あとはもう白箱(サンプル)を連続視聴、みたいな。
 非常に説明が難しいですが、恋愛ドラマを通じて「心のうずき」を描くだけでなく、きれいごとで済ませない迫力にちょっとヤラれました。とりあえずご覧になる方は、2話終盤の「だんだんイヤな感じになっていく」というとこまでは、ぜひ粘ってください。
 T2スタジオ福士享撮影監督のフレア処理も情感を盛り上げてます。

 BOX用としては、渡邊哲哉監督のインタビューを行いました。
 なかなか真摯に取り組まれていた姿勢をお聞きできて、興味深い取材になりました。「Vガンダム」ほか、富野アニメについても微量の言及があったのが個人的にもありがたかったです。

 バラDVD用には解説書のほか、ジャケット表4のキャッチコピーやストーリーも担当してます。作品の性質上、自主的に「ポエミィにやるしかないか」という判断で、そういう感じにしてます。あまり他では類を見ない文体で進めました。BOX解説書に各話解説として再録してますが、読み返して正直、身体がかゆくなる経験をしました(笑)。ですが、まあ客観的に見ればやっぱりこれだろうというので、そのまま収録してます。「あゆまゆ劇場」の解説とかも異様なノリで、まあリアルタイム時にはけっこうハマってたんだなと。
 そういやバラの第1巻だけは諸般の事情で書いたものが未掲載になったので(文章に問題があったわけではありません)、このBOXが初出になりますね。そういう意味では完全版を出していただいたようなとこもあり、BOX化でそうしたものにも陽の目をみる機会があるのはありがたいことです。

 思い入れが深いせいか、バンダイチャンネルさんの方でも特集その他、なんとなく入れ込んで記事を書いた記憶が残ってます。

特集「君が望む永遠」ワールド

http://www.b-ch.com/cgi-bin/contents/ttl/det.cgi?ttl_c=398

http://www.b-ch.com/cgi-bin/contents/ttl/det.cgi?ttl_c=847

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2008年2月22日 (金)

アニメ文化通信『宇宙戦艦ヤマト』

金曜日(今日)に本放送、土~月に再放送があります。

今回はDVD-BOX発売を記念して『宇宙戦艦ヤマト』TVシリーズについてです。
長谷川のび太さんも直撃世代ということで、思わず盛り上がってしまいました。
さて、同BOXは旧マスターと思いこんでる方が多いのですが、
驚くべき技術でHDリマスターとなってます。
ガンダムは16mmネガですが、ヤマトは35mmなので、もう凄い凄い。
当時のセル画そのままの色味になってます。涙出そう。
たとえば4話から絵の具が変更になっていたりするわけですが、
その違いとかくっきり分かります。
そして何と言っても庵野秀明さん監修のプラモが出色。
長年かかって「どうもなあ」と思ってたヤマトの立体物に、ついに決定版がという感じです。
すさまじくでかいBOXですが、末永く楽しめそうです。

Personality:長谷川のび太・坂祥美・氷川竜介

<ニュースリリース(インターネットでの聞き方)>
http://www.agqr.jp/modules/news/article.php?storyid=708
<番組表>
http://www.agqr.jp/modules/tinyd0/rewrite/tc_14.html

文化放送Mail:anime-b@joqr.net

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2008年2月21日 (木)

原語で観るSFドラマ、人形劇

 ふとした拍子で「英会話の上達」という話題が出まして、その解法のひとつに「好きなSFドラマやアニメを原語で観る」というのがあると、そんな話になりました。というときに、「ああ、そういや『サンダーバード』でおなじみアンダーソン作品も、めっきりDVDが出なくなったなあ。あんなSFドラマも告知だけだったなあ」と検索してみると、なんとなんと、日本のアマゾンから割と簡単に買えるではありませんか。

 もちろん日本のアマゾンが輸入したものもありますが、「マーケットプレイス」に米国のDVD店がさらに値引いて海外発送もしてるってのがミソでして(送料別途かかるので注意してください)。というわけで、その辺のめぼしいものをご紹介。さすがに私も一部しか持ってませんが。米盤はすべてリージョン1ですので、再生可能なプレイヤーをお持ちであることを確認してください。

●ジェリー・アンダーソン トリプルパック
 これは輸入ではありません。「スーパーカー」「宇宙船XL5」の3点セットお試し版。意外に知らない人がいるので、ついでに紹介。

●Supercar(スーパーカー)

 フィギュアも出てましたね。モノクロなのに派手な色です。

●Fireball Xl5(宇宙船XL5)

 これが食玩で出たときには目を疑いました(SIDと同梱)。

●Joe 90(ジョー90)

 割と好きなんですよ。地味ですけど。

●Secret Service(ロンドン指令X)

 28年前に講談社の子ども向けメカ図鑑でフィルムから撮影する仕事しました。

●Complete Space 1999 Megaset(スペース1999)

 いったん日本でもDVD化されたんですが、入手難。本国ではまたリマスターされたようですが、これがそうかどうかはちょっと自信ないです、すいません。

●Terrahawks(地球防衛軍テラホークス)

 もちろんリリーズの主題歌、マジックバス制作のアニメはついてませんが、村上克司さんデザインのゼロ軍曹が観られるだけでも価値あるかも。

●Time Tunnel(タイムトンネル)

 ここから先はアンダーソン作品ではないです。日本で未放送のエピソードも含みです。すごく小さなパッケージで驚きました。

●Voyage to the Bottom of the Sea(原子力潜水艦シービュー号)

 まだ継続リリース中でしょうか。これも懐かしい。

 そういうわけで、一気に世の中BDに傾いたりすると、いつ日本版が出るのかますます分からなくなったような作品ばかり。私も日本語版が入ってないとなーと思う一方、待ち切れなくなったものは、輸入なのに意外に安いので、ポロポロと買ってる最中です。

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2008年2月19日 (火)

超時空要塞マクロス メモリアルボックス

「超時空要塞マクロス」をリマスターしたDVD-BOX、少しお手伝いしたのでサンプルが届きました。というので、レビューを。

●超時空要塞マクロス メモリアルボックス

●画質編

ガンダムと同じく16mm→35mmのインターポジ作成、そこからのリマスターらしいです。色味は申し分なし。ただ若干、粒子が粗めです。オレンジ、紫、黄緑系がばっちり出てるのは嬉しいです。1話のVF-1Dなどは茶色にオレンジという絶妙な色味が出てます。

Tv01 Tv02

Tv04






●解説書編

解説書です。巻頭解説だけやらせていただきました。
ページ数は多いんですが……。うーん、ちょっと密度が微妙ですね。
ただし、嬉しいのは「高荷、高荷、そして高荷!」なジャケット。
主立ったパッケージイラストの再録。
ああ、それでトマホークの色が違ってたのかというフォローつき。
そして珍しいのは、石黒さんと大西さんにとったロングインタビューですね。

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●映像特典編

なんつっても今回の目玉はこれだ!

Cm02s






ゼントラーディ文字でラブレター!
すごい破壊力!
というんで、この辺の玩具関係のCM集はウチのベータで録画したテープから復刻という、うひゃーな感じで収録されました。

Cm01s






そんときゃ四半世紀後に商品に使われるとか思ってませんからね。スペシャルのテロップもウチのベータからだそうです。

映像特典関係の一覧はこれです。

P1070236






このうち「CM集」「本放送用の11話」とか「3話OP」あたりがウチの蔵出しだそうです。コマ落としブリタイ閣下とも26年ぶりに再会。自分ちで観るために保存用としていたベータテープが、自分では簡単には観られなくなっちゃって、なぜか商品に化けててウチに届いて、その商品を再生して「うわーい、観られた」って喜ぶのって、かなりシュールな経験ですよね(苦笑)。「録っておいて良かった」とはいえ、直接は観られない状態だったわけで。

それと「フラッシュバック2012」もいっしょに再版です。ちょいとビックリ。すんごいプレミアつきのDVDを買わなくて良かったです。

●超時空要塞マクロス Flash Back 2012

というわけで以上ですが、まあ、BOXも美樹本さんの描きおろしだし、DVDもここのところ入手難だし(バラDVD解説書は私がやりました)。前のを持ってなければ、それなりにお買い得ではないでしょうか。

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2008年2月 1日 (金)

アニメックの頃

Webマガジン「トルネードベース」、特別記事です。
30年前、何もなかった時代の空気を感じていただければと。

●鼎談 小牧雅伸×出渕裕×氷川竜介

http://www.dot-anime.com/tb/animec_sp/index.html

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