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2007年12月

2007年12月27日 (木)

冬のコミックマーケット

先ほど自宅送付分が届きました。あとは事故さえなければ無事に新刊が並ぶはずです(3日目)。
頭っから終わりまで文字モジの放談集ですが、読み応えはあるのではないでしょうか。

●ロトさんの本Vol.20
 「アニメとTV放送 45年間の果てに」

 場所:31日(月) 西“や”08a
 サークル名:IRD工房

よろしかったらいらしてください。大晦日ですけどね(苦笑)。
当日はいつもはだいたい14時ぐらいで撤収してます。今回は自家用車ではないので、残部僅少になるまで粘るかもしれませんが、逆にバックナンバーなどもないので、売り切れ次第引き上げになります。

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2007年12月24日 (月)

大怪獣バトル

BS11で始まった新番組「大怪獣バトル」。有名怪獣同士が激突するという怪獣世代には魅惑の作品です。これと連動して、以下のコラムが掲載されています。3ポイントずつ魅力について語ってます。私の現在の仕事も怪獣ものからスタートしたようなものですから、嬉しかったです。

●ウルトラ怪獣の魅力を探る
http://event.yahoo.co.jp/bs11/zukan/column.html

http://www.daikaijyu.com/cherm.html

「大怪獣バトル」はバンダイチャンネルでも第1話と最新話数を無料配信中なので、ぜひご覧になってください。リンクは以下で。

http://animejapan.cplaza.ne.jp/b-ch/daikaijyu_tva/daikaijyu_tva.html

公式HPには以下のコラムも掲載されています。

●氷川竜介の大怪獣形態学

http://www.daikaijyu.com/keitaigaku.html

ちなみに若いころのウルトラ怪獣仕事ってのは以下です。

●ウルトラ怪獣大全集(小学館)

これは増補改訂版ですが、初版では「ウルトラQ」から「ウルトラマンレオ」まで当時のウルトラ怪獣全部の解説を一人で三日三晩で書きました(本名でクレジット)。凄まじい量でしたね。ですが、ウルトラマンやセブンなどは当時導入したビデオデッキの成果でメモを取っていた情報を盛り込み、その時点ではどの本にも掲載されていないようなものを盛り込んであるはずです。

●ウルトラ怪獣500(小学館)

これはやはりレオまでの怪獣を合計して500体にするという企画で、解説も分担して書いているんですが、もっと激しい仕事がありました。不足している怪獣を500体にする。そのためのリストは金田益実さんが作成したんですが、珍しい怪獣ということは、当然のように写真のない怪獣ばかりなわけです。「空間Xのダニ」(ウルトラセブンのベル星人)とかそんなのばっかり(笑)。それを円谷プロのラッシュ倉庫に入れてもらい、終業してから明け方まで一晩でフィルムから複写したのです。ご存じの方も少ないと思いますが、TVシリーズの16mmとはいえフィルムって重いんですよ。若い時だからできた仕事ですね。

そんなこんなで、「黎明期のアニメ・特撮マスコミ」というのは、今から思えばこんな風な無茶な仕事ばっかりでしたが(これは特別な事例ではないです)、鍛えられたなーということでもあって、感謝してます。そんな中で、ウルトラ怪獣には格別の思いがあるという話でした。

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【ガンダムコラム】掲載ミスのお詫び

●劇場版『機動戦士ガンダム』Last Shootingの輝くまで
http://www.gundam.jp/special/kataru_index.html

 『機動戦士ガンダム』公式ホームページに連載中の上記コラム【第12回 富野監督の編集マジックと「映画にする」という意味】につきまして、氷川の送稿ミスにより、当初間違った原稿(第11回目のものを書き換え途中の文章)が掲載されていました。
 20日(木)夕方以後は正しいものに置き換わっております。
 古いものを読まれた方には謹んでお詫びするとともに、再度のお時間をいただいて恐縮ですが、あらためて再読していただければ幸いです。
 読者のみなさん、掲載もとのサンライズさんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。今後はこのようなミスが起きないよう、細心の注意を払う所存です。
 告知が遅れたこと含め、重ねて謹んでお詫びいたします。

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2007年12月19日 (水)

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 全記録全集

 公式ホームページにも掲載されたので告知しますが、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 全記録全集」という本に携わっております。先日、これがたぶん唯一となるはずの庵野秀明総監督インタビューを敢行しました。そうなんです、5時間近くもやっておりました。取材としてはかなり長い方です。「長い方」と言ったのは、実はdts版DVDのときには居酒屋の開店から閉店まで6時間も庵野さんにお話をうかがったことがあるので……。ともあれ、お疲れさまでした。いろいろと「なるほど」と思うことが多かったです。

http://eva.b-ch.com/blog/nerv/archives/69

 本の内容については、発売になったばかりの雑誌「コンティニュー」に少し触れられています。メインは監督アシスタントの轟木さん(私もお世話になってます)のインタビューですが、その一部として。

※追記:P.46に載ってますね。さっき見本誌が来ました。「もやしもん」の特集もいい感じです。

 まあ、私らの世代は「全記録全集」と聞いただけで編集意図が分かるというか(笑)。アレとアレですよね、みたいな。私はもっぱら取材関係の担当をしていますが、他にも「えっ? こんな資料が」みたいなものがいろいろ出てきているようです。いち読者的にも非常に心待ちにしています。その前に自分の担当原稿をUPしないといけないんですけどね(苦笑)。いろいろ追加取材も行い、総勢20数名になったと思います。

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2007年12月18日 (火)

劇場版ガンダムDVD-BOX サンプル到着

 かねてから告知していた12/21発売の表題、サンプル盤が先ほど到着しました。
 ミニパンフやポスターもぎっしりで、個人的にも非常に嬉しい1本です。
 前にも書いた気がするんですが、「オリジナル音声」ばかりが取りざたされがちな今回の企画、本命は「このセル画の色味のまま劇場版が見たかった」という「HDプレミアムマスター」です。
 なのに、なぜだかCMが「旧マスター」のままずっと流れているんで、どれくらい綺麗なのか半信半疑という方がいらっしゃることも分かったりしました。
 ダメ押し的に言いますが、「素晴らしい」の一語です。先週末の「プレミアム試写会」で大画面で観ましたが、当時の劇場の経験をはるかに上回ってました。
 詳しくは以下のコラムに書いたことがあるので、参照してください。

●氷川竜介の「アニメ重箱の隅」
第6回 セル画の色味が再現された劇場版ガンダムDVD-BOX  2007.011.25

http://www.tokuma.co.jp/animage/col/col_01/col_01_main.html

→アフィリエイトは右の方にあります。

 あと、劇場版「ガンダム」という作品自体は以下のサイトに連載してます。
 全13回でまもなく完結です。

http://www.gundam.jp/special/kataru_index.html

 先週の「プレミアム試写会」も大盛況で何よりでした。
 消えてるかもしれませんが、この辺にレポートが出てます。

http://ga.sbcr.jp/mreport/008692/
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071215-00000941-san-ent
http://mainichi.jp/enta/mantan/graph/anime/20071215/index.html

 Gacktさんの新アルバムに関しては、以下の記事にあるとおりです。

http://www.tvlife.jp/news/071215_03.php

 記者会見上での、非常に真摯な姿勢には心打たれました。思わず予約しちゃったりして。

……というわけで、年末は『機動戦士ガンダム』劇場版3部作で盛り上がっているという話でした。

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2007年12月14日 (金)

もりたけし+芝山努のクリスマス小説

●サンタクルーズ

http://www.dot-anime.com/tb/tb_infomation/071121.html

エモーションのWeb企画「トルネードベース」にて、公開中です。そろそろリアル・クリスマスが迫ってきたのでご紹介。もりたけし監督は亜細亜堂の出身で、亜細亜堂と言えば『ど根性ガエル』『ガンバの冒険』『ドラえもん』の芝山努監督。そのお二人は、『かいけつゾロリ』(第3期)ですてきなコラボレーションを実現したわけですが、今度は「文=もりたけし 絵=芝山努」という夢のコンビが! 電子図書的な絵本として登場! なかなかステキなクリスマスプレゼントになりました。世代を超えて芝山努さんはアニメの世界に影響大な方ですが、童話的な絵もいいなあと心豊かになりました。物語も、もり監督が長年暖めてきたもの。いつか映像化も実現してほしいと思います。

なお12月20日で完結だそうです。

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【文化放送ラジオ出演】アニメ文化通信

金曜日(今日)に本放送、土~月に再放送があります。

今回はDVD-BOX発売を記念して『機動戦士ガンダム』劇場版3部作についてコメントしてます。ファーストガンダムがなぜ30年近くも愛されるのかという秘密の一端、自分なりの解釈を語れたと思います。

後半のゲストは81プロデュースの代表取締役社長・南沢道義さんが出演。坂さんの所属事務所でもあるので、だいぶ緊張されてましたね。70年代後半、アニメブームをきっかけに声優にスポットが当たり始めたことから、人の才能を見いだし続けてきた30年の歩みは、非常に興味深いものでした。

次回(再来週)は年内最後なので、「今年の総決算」みたいな話題になろうかと。特にゲストなしで、ざっくばらんに語るという風にうかがってます。

Personality:長谷川のび太・坂祥美・氷川竜介

<ニュースリリース(インターネットでの聞き方)>
http://www.agqr.jp/modules/news/article.php?storyid=708
<番組表>
http://www.agqr.jp/modules/tinyd0/rewrite/tc_14.html

文化放送Mail:anime-b@joqr.net

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2007年12月 1日 (土)

asahi.com アニマゲ丼

●asahi.com 小原篤のアニマゲ丼
さらば読売オタク記者仲間

http://www.asahi.com/culture/animagedon/TKY200711290151.html

 なぜか? 氷川の名前が出てる記事です。
 補足すると、朝日新聞の小原さんと読売新聞の福田さんと言えば、すでにそれぞれオタク記者として有名だったので、てっきり互いに知り合いだと思いこんでたんですね。

「今度の○○監督の新作、読売さんには負けませんよ!」

「何いってんですか、朝日さん。スクープならこっちのもんですよ!」

なんていう、60年代的なマスコミ記者クラブ的な関係になっているものかと(笑)。
 意外にも知り合いではないってコトで、僭越ながらご紹介……みたいな局面でした。本当に「たまたま」の意識なんですけど、ちょうどこの記事にも登場する小川びいさんがお近くにいて目撃されてしまい、「ああっ!歴史的瞬間がっ!」みたいな反応があったように思うんですが、内心では「それってどうなのよ……」みたいな(苦笑)。

 ちなみに小原さんは私の単行本でもネタにさせていただいた、1998年だったか朝日新聞(夕刊・名古屋)の一面に私の名前を載せていただいた方なんですが、あのときの取材ではてっきり文化欄だと思いこんでたので、「大悪事でもしない限り、二度とここに出ることはあるまい」と汗をかいたものでした。その時点ですさまじい「ご縁」が始まったわけですが、人生は不思議なものです。

 んで、このasahi.comの記事に戻りますと、まだ不思議なご縁があるんですね。この『プラネテス』の試写会にお招きいただいたのが、NHKのUプロデューサーというのが、やっぱり何かの「縁のもの」だと思うんです。当時はNHKエンタープライズ所属だったのかな。NHK、朝日新聞、読売新聞のグランドクロス的な局面ってのが、自分的にちょっとすごい瞬間だったのかな、みたいな。
 ちょうどこのころだったと思うんですが、あんまり詳しく説明はできないですけど、「きっと氷川さんも数年後に、ああこれがあのときの成果かと思うに違いないですよ」なんてUさんに言われた仕事をさせていただいた年じゃないかと思うんですよ。もちろんその言葉は真に受けて一所懸命やりつつ、もちろん話半分に聞いてたわけですが(笑)。すんません、だいたいいつもそういうスタンスなんで。
 ところが、それはそれで4年経ってまさかの「ホントのこと」になるわけです。直接の関係はなくても、まさにあのとき思い描いたような、いや、思い描いたのとは違うけど、もっともっとある種の理想的なかたちで。あれだけの犠牲を払った価値はあったと。ともかく、仕事ってのは自分のとこに来ただけで「縁」がある。それをやれるときに一個一個やるしかないんだっていうことは身にしみました。今年、『精霊の守り人』や『電脳コイル』では大いに泣かせていただきましたが、やっぱりそれは密やかなる自分へのご褒美だなとオレ的には思うわけですよ。ええ、誇りに思いますよ、実際に。

 そういう経験を積んでいるので、すべて自分に関係があるんだという点でも、作品との距離はやっぱり本来的には、既成概念的な「評論家」、突き放したようなものとはちょいと違うんですよね。名前を売ることだけが目的じゃないわけですから、まあそんな名前の出ない(だけどとても重要な)仕事もやってるわけです。

 まあ、そんなこんなで、アニメに関係していなければ一生涯絶対に「ありえない」ような「ご縁」があるわけですが、「ありがたい(有り難い)」という言葉の重みが、歳とともに臓腑に落ちるような思いとともに、この日のことは私にも記憶されております。

 福田さん、送別会には行けませんでしたが、新天地でのご活躍をお祈りいたしております。そして、よろしければ「ご縁」の継続を……。

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