【訃報】逢坂浩司さん
ボンズ取締役でアニメーター、キャラクターデザイナーで著名な逢坂浩司さんが、昨日朝に亡くなったそうです。「かねてより病気療養中」とのことでした。享年45歳。若すぎます。
大阪のアニメ・アールの出身で、『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』で川元利浩さんと交互に作画監督を担当され、キャラデザの代表作は『機動戦士Vガンダム』、『機動武闘伝Gガンダム』、『機巧奇傳ヒヲウ戦記』、『絢爛舞踏祭ザ・マーズ・デイブレイク』、『獣王星』など。『天空のエスカフローネ』や『絢爛』ではアニメーションディレクターも担当されました。
アニメのお仕事としては、とにかくオールラウンド。『Vガン』の子どもから大人までの描き分け、『Gガン』の熱血キャラから、『ヒヲウ』の丸っこい活発キャラまで。もちろん、エスカ、絢爛、獣王星など耽美入ったビューティキャラも壮絶にうまいわけですが、作品を問わずあふれる人間味が好きでした……。
昨夜一報があったときには、本当になんとも言葉が出ませんでした。
私はガンダムエースの取材と0083のイベントぐらいの浅いお付き合いでしたが、それでもスタジオや打ち上げで顔を見ると逢坂さんの方からニコニコっと近寄ってこられてご挨拶をいただくという、「ああ、この笑顔がみんなを引っぱってるんだ」という雰囲気があって、ものすごく優しく安心感のある方でした。
取材で『Vガンダム』に話が及んだときも、あの乳児(下の歯が1本というところがリアル)や子どもたちとの描写が、ご自身の実体験に基づくこと、マチス・ワーカーの話だったと思いますが、家族愛への言及に格別の人間味を感じまして。『ヒヲウ』の魅力の一端にも思いが及んだり……。そのあたり、また話をうかがいたいと思っていたのに、果たせぬこととなりました。
心からご冥福をお祈りいたします。
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