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2007年9月24日 (月)

発売!「ゲンジ通信あげだま DVD-BOX」

1991年10月から1年間放送。当時、Nifty友人の推薦で見始めて思わずハマった爆笑アニメにして隠れ人気番組が、まさかのDVD-BOX化です。思わず飛び上がってしまいました。ヒーロー星から地球に来た少年・あげだまは、おとものワープ郎の「変換」で気合い一発、ヒーローの“あげだマン”に変身!
……とまあ、キッズアニメの典型的設定で実際にゲームとの連動企画なんすが、みどころは悪の側のワルノリ。ノットリダマス11世こと大富豪・九鬼雷蔵が滝口順平の声で勘違いっぽい指令をくだすと、孫娘の九鬼麗(れい)が女幹部である怨夜巫女(おんよみこ)に変身、合成獣を使って戦い、敗れると怨夜巫女はコスチュームがボロボロになって空へ吹っ飛んでいく……って、なんだかデジャブが(笑)。
まあ、そんなルーチンギャグが無限回転するような作品で、おそらく一般的にはエアポケットというか、あまり回想される機会も少ない作品ですが(なにしろワープロなんて死語ですからね)、逆に! 熱心なファンはとことん熱心という、本来的な意味でのカルト作品ですね。
人気の秘密は、変身前の麗ちゃん(声:玉川紗己子)のキャラ立ちとノリの良さ。「富豪の娘」という記号性のとおりワガママでタカビー(死語)で、変身後はお色気担当の役回りだったりする、ちょっとあまりの扱いだけど、実はとっても良い子。部下の佐藤・鈴木・田中もそこが分かっているからついていくあたり、泣けます。
おまけに油断をつくように驚くべきパロディが入ってきます。スタジオジブリがまだ『魔女の宅急便』や『おもひでぽろぽろ』を作ってたころなんだなー、そういや当時は『美少女戦士セーラームーン』が人気出始めたころなんだなー、同じ声優ギャグ(三石琴乃さん)と変身シーンのカット割りに吹っ飛んだなー(終盤の第49話からです)、などなど当時の日記帳のような(笑)。「おなかのラッパがプー」も、この番組の方がオリジナルです。
いま見ると、ワープ郎の声が渡辺久美子さんなんで感慨深いかもしれませんね、であります。

なぜかアマゾンに普通のリンクが張れないので、スライドショーで失礼します。

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