【細田守】デジモンアドベンチャー絵コンテ
●デジモンアドベンチャー絵コンテ・細田守
―ANIMESTYLE ARCHIVE (単行本)
アマゾンのランキングで50位に近づいているそうなので、応援します(笑)。
『時をかける少女』でおなじみ細田守監督の初の劇場作品2本とTVシリーズの絵コンテを1パックにまとめた絵コンテ本です。特に劇場版2作目「ぼくらのウォーゲーム」はとても思い出深い作品で、「このアニメは新しい!」と心底思える要素に充ちていました。銀座の劇場で観たときの興奮を思い出します。後に村上隆プロデュース、ルイ・ヴィトンのプロモーションフィルムにつながっていくのも分かります。
個人的にも思い入れがあります。後にも先にも、私が会社員時代に作った製品をアニメに出してくれた作品は、全世界でこの映画だけです(笑)。まあ、それぐらい現代的リアリズムに充ちているという、本来はファンタジックなものが特異なアニメと一番遠いことをやっていて成功しているからスゴイわけです。
実は先日、細田守監督には延々予定を超過して9時間という超ロングインタビューをさせていただいたばかりですが、そのときも「デジモンについてはこの絵コンテ本のインタビューで語り尽くした」というようなことをおっしゃってましたので、その点でも必読と言えるでしょう。
9時間インタビューについてはリリースが決まったらまたご紹介します。
ヴィトンのフィルムができたときの村上隆さんと安彦良和さんの対談はこちら。ガンダムエース収録の氷川による起こしの再録を含んだ対談本です(クレジットされてませんが)。
●時をかける少女 絵コンテ 細田守 (単行本)
アニメスタイル編集部 (著)
で、気になったので、『時かけ』の絵コンテ本の方も検索してみました。
この本は公開間もない時点で1万部を超えるという、絵コンテを書籍化したものとしては異例の部数を突破したと聞いてのけぞりました。いや、大変に喜ばしいことではあるのですが、この日本に「絵コンテを読みたい」という人がそんなにいるという事実が、ちょっとにわかには信じがたいところがあったんですね。
ひさびさにクリックしてみたら、「なか見検索」ができるようになっていました。そこで読めるのは、本当の「さわり」のところだけですが、実物の密度はページをめくるたびに圧倒されます。真琴の部屋とかそのあたり、レイアウト的にすでにかなり緻密に描かれているし、演出意図などもかなり克明なので、確かに読み物としてもファンなら必読でしょう。
個人的な邪推としては、フィルムコミックという文化が絶滅しかかっているので、その代替になったのでは? ということもありますが、DVD化された今なら副読本としても良いだろうなあと。ともあれ、こういうアプローチでアニメに興味をもつ方が増えることは大歓迎です。
ちなみに同作の「BSアニメ夜話」は4月末、原作者の筒井康隆さんやプロデューサーの渡邊隆史さんを迎えて四国高松で収録済み。6末に放送の予定です。
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