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2007年5月

2007年5月31日 (木)

「ゴワッパー5ゴーダム」アルバム発売!

●ゴワッパー5ゴーダム オリジナル・サウンドトラック

 団地の5人の子どもが巨大要塞ロボット“ゴーダム”で地底魔人の侵略に反撃!
 1976年に放映されたタツノコプロ初の巨大ロボットアニメのBGMが、30年目にしてようやくアルバム化されました! 氷川は構成と解説を担当しています。
 音楽は『科学忍者隊ガッチャマン』『宇宙の騎士テッカマン』のボブ佐久間。リズミカルでパワフルな戦闘曲は気絶するほど格好いいです。パーカッションにブラスが重なり、燃える燃える。疲れたときのカンフル剤になってます。この時期のロボットアニメは熱気がありますね。特にいいのは、発進や出撃のBANKに流れる曲。やっぱりこうやって毎回のように反復する映像&音楽があってこそ、成立するものがあるんだなあと。
 ジャケットもなかなか格好良かったです。当時の番宣ポスターがもとということで、イラスト原画はキャラクターデザインを担当している天野嘉孝さんだと思います。
 ちなみに「偶数月のゾロ目の日はタツノコ」ということで、6月6日の発売予定。8月8日には待望の「とんでも戦士ムテキング」が予定されています。

※主題歌、副主題歌はモノラルTVサイズのみ収録です。挿入歌は入っていません。

●ゴワッパー5ゴーダム Complete BOX

 映像の方もいつの間にか廉価版が出ていました。
 『ゴーダム』は鳥海永行監督作品ですが、富野由悠季(当時:喜幸)も4本に1本程度は各話演出で参加。これがなかなか後に『メカンダーロボ』→『ザンボット3』→『ガンダム』につながる「リアル感」あふれるムードが実に良いんですよ。
 地底魔人の侵略に証拠が残らないので、孤高の戦いを強いられるという逆境もいいし、敵メカを倒して目の前の危機が去っても、女の子ひとり助けられないという哀愁には痺れます。作画面では井口忠一の他、湖川友謙(当時:滋)の回が立体感あっていいですね(敬称略)。

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2007年5月26日 (土)

意外なベストセラー『ガンバロン』

 こちらのブログではamazonさんのアフィリエイトをやらせていただいてます。お買い上げになっている方、どうもありがとうございます。
 それでまあ、ぶっちゃけだいたいは写真の代わりに貼ってあって、売り上げは「あるといいなあ」ぐらいで、めったなことでは2ケタの注文は出ないわけです。今までの中では……そうですね、『時をかける少女』のDVDは行きました。感謝感激です。
 で、さっき調べてみたら、もうひとつ2ケタ行ったものがありまして。
 それが、意外と言っては失礼ですが、これです!

●小さなスーパーマン ガンバロン オリジナルサウンドトラック(紙ジャケット仕様)

 オリジナルの紹介記事はこちら

<追記>
 とか言ってる間にamazonから現物が届きました。当時のダブルジャケットをミニチュア完全復刻の上に、復刻用の解説書がついた豪華版でした。1曲ずつ詳細に書かれてます。音質もリマスターでかなり向上してて気持ちいいです。インスト曲もあったんですね。

 ひとえにゴダイゴ人気でしょうと思う一方で……。
 すんません、なんか忸怩たるものがあるのも事実です。
 だって、これって30年前の途中打ち切り特撮番組ですよ(笑)。よく特撮やアニメで「打ち切り打ち切り」言われるじゃないですか。でも、本気で「はい、ここでおしまい。打ち切り! 終わり終わり~~」になったのって、実はかなりレアなんですよ。
 いきなりイデが発動して終わる『伝説巨神イデオン』とか、津波が来て地球が滅ぶ『宇宙戦士バルディオス』とかありますが、それはほれ、劇場版でフォローしてるじゃないですか。他にも『ガルビオン』とか普通の話に最終回のナレかけたものとかありますが、それはそれ、もともとゴールのある話じゃなかったし。
 で、『ガンバロン』って芸能人をゲストに呼んだり、グアム島へ遊びに行ったりしてるうちに、朝の時間帯に移動されて、うやむやのうちに終わったんですよ。合身ロボット“ダイバロン”が出て力尽きた、みたいな。でまあ、1話読み切りの作品だし、ちゃんとした最終回がなくても、まあいいかと思ってたんですが。
 ネット時代って恐ろしいもので、実はこの話にちゃんとオチがあるというのが、企画書引用で検証されてるんですね。それがこのサイト

 天本英世の演じるワルワル博士が、変身して怪人ドワルキンになると、まあ声が特撮悪役声優でおなじみ飯塚昭三になって、変身前後ともワルの頂点というキャラがいるんですけど。個人的には、あの性格の激変はなんだろーとオボロゲに思ってたわけです。ところが、それにはきちんとした裏づけがあったというので、ビックリですな。
 まあ、30年くらい前の作品って、それぐらいアバウトというか大ざっぱなわけです。『ガンバロン』のスポンサーのブルマァクが同じ合身シリーズで出してた同時代の『UFO戦士ダイアポロン』とか『合身戦隊メカンダーロボ』とかも、まあロボットアニメと言えばいい加減(笑)。でも、そのゆるいムードの中で、どこかピリッとしたところがあったわけです。やがてその中から『ボルテスV』や『ザンボット3』を経て『ガンダム』に至るわけで、そういうちょいピリ時代の方が今はかえって愛おしいというとこもありますね。
 ってなことを考えたのも、どういう偶然なのか、実は特撮はごく一部しか配信していないバンダイチャンネルでほぼ同時にこの『ガンバロン』の配信が始まって、紹介記事を書いたからなんですねー。というんで、サントラ買った方でDVDはさすがに……という方、ぜひネット配信で。

●小さなスーパーマン ガンバロン

 ついでに同じ日本現代企画がらみで、こちらも配信スタートです。

●少年探偵団

 江戸川乱歩原作の映像化ですが「どれじゃ?」と聞かれると「BD7」で通じるかと思います。『マッハバロン』などと同じスキャニメイトを多用した合成特撮(『ガンバロン』にも使われている)があるやつです。20面相には「変装」じゃなくてスキャニメイトで画面が溶けて「変身」しちゃうんですよ。
 20面相は団次郎(現:時朗)です。いえ、「を演じる」はこの際不要なんですよ。それは最終回まで観ればわかります。菊池俊輔の主題歌&BGMが耳について離れなくなる作品です。

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2007年5月25日 (金)

機動警察パトレイバー DVDボックス

●機動警察パトレイバー DVDメモリアルボックス

 5/25発売済みです(まだ割引のようです)。
 オーディオコメンタリーの司会を3話分、担当しました。パロディ満載の『CLATよ永遠に』について、いろいろ聞けたのが良かったです。本当は続編?にあたる『星から来た女』も予定されていたのですが、スケジュールが合わず残念でした。
 今回のBOXは単なる出し直しではなく、劇場版以外のほぼ全部の『パトレイバー』を一同に介しただけでなく、徹底したHDリマスターを施しています。何しろ最初のOVAは1988年発売なので、少し観ただけでも色味の差、シャープネスの差など、雲泥の差があるのがわかります。
 解説書は旧パッケージのジャケット類の総集編となっている代わりに、インナーイラストはオリジナルメンバーではなく、「カサハラテツロー、草彅琢人、大本海図、寺田克也、西尾鉄也」という濃いメンツによる描き下ろし。特に寺田克也入魂の?後藤小隊長にはのけぞります。
 コメンタリーは、なんというか、単なる同窓会ムードだけでなく、実は声優さんと脚本家さんは仕事以外であまり話したことがないということで、熟成した感のある落ち着いた話も聞けて良かったです。他の方のもこれから聞くのが楽しみです。
 コメンタリー出演者が検索したところでは見あたらなかったので、こちらの方で起こしたものを付けておきます。作品自体もしばらく観ていないので、再見してみたいと思います。

<収録話数>
OVAシリーズ(アーリーデイズ)全7話
TVシリーズ全47話
新OVAシリーズ全16話
・その他「6 1/2 かわら版」など多数収録

<コメンタリー出演者>(全10話)
OVA#2『ロングショット』
【冨永みーな、笠原弘子】
OVA#5『二課の一番長い日(前編)』
【大林隆介、榊原良子、千葉 繁】
OVA#6『二課の一番長い日(後編)』
【大林隆介、榊原良子、古川登志夫】

★TV#44『CLATよ永遠に』
【氷川竜介、伊藤和典、古川登志夫】

新OVA#8『火の七日間』
【千葉 繁、古川登志夫】
★新OVA#11『雨の日にきたゴマ』
【冨永みーな、古川登志夫、伊藤和典、氷川竜介】
新OVA#12『ふたりの軽井沢』
【大林隆介、榊原良子、高田明美】
新OVA#14『雪のロンド』
【出渕 裕、ゆうきまさみ、高田明美】
新OVA#15『星から来た女』
【出渕 裕、ゆうきまさみ、千葉 繁】
★新OVA#16『第2小隊異常無し』
【伊藤和典、古川登志夫、氷川竜介】

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2007年5月18日 (金)

オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX

 5/25発売。ライナーノートの構成と執筆を行いました。
(執筆は、中島紳介、藤津亮太、松野本和弘各氏と共同)
 WOWOW発、富野由悠季総監督の元気なアニメ『キングゲイナー』がDVD-BOXになりました。もともと初期のハイビジョン制作作品だったので画像は同じですが、音声が5.1ch化でパワーアップしています。単純な機械的な振り分けではなく、効果音の仕込み直しとダビングをやり直していて、音響的には格段に臨場感が増しています。映像的にもハイスペック化にふさわしい劇場並みの作画の回も多いので、ある意味、これが完成形とも言えるでしょう。
 音の作り方の違いに関する音響監督取材をはじめ、メインスタッフ、キャストに徹底取材を行いました。およそ5年が過ぎて、アニメーションの原点とも言えるアクションで見せる作風は、改めて非常に貴重だとも思いました。

 なお、吉田健一氏の協力により、アニメの本編原画も多数掲載しています。

<インタビュー>
・原作・総監督:富野由悠季
・音響監督:鶴岡陽太
・キャラクターデザイン:中村嘉宏
<寄稿>
・シリーズ構成:大河内一楼(寄稿)
<対談>
・吉田健一(キャラクターデザイン、メカデザイン、アニメーションディレクター)
 ×安田 朗(メカデザイン)
・ゲイナー:野島裕史 × ゲイン:かわのをとや

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闘将ダイモス(DVD紹介)

 Webアニメスタイルからの依頼で、『闘将ダイモス』の制作されたころの思い出を掲載しました。語り起こし形式です。実は今回が初のビデオグラム化となる『ダイモス』ですが、思い出せば思い出すほどに、端境期、過渡期の作品だったなあと感慨深かったです。

 原稿中でも触れてますが、当時は雑誌「てれびくん」の編集部にも出入りしていたので、そこ経由での情報も多かったんですよね。今回のBOXでも同誌掲載の聖悠紀さんのマンガが同梱されています。なんと! 最終回は描きおろしですよ。

 あと、思い出すために何本も作品を観ていたんですが、しばらくずっと頭の中に「♪ちゃりらっ ちゃりらっ ちゃりらっ」「♪てけてけてーーん だんだーー!」とか菊池節(菊池俊輔氏による音楽)が流れまくってて困りました(笑)。そこまで耳について離れない名曲ぞろいなわけですが、残念なことに現状手に入るBGM集では、マスターテープ入手の関係で、「ダイモスバトルターン」など主要戦闘曲が脱落しまくってます。いつの日か、こちらも完全版の復刻を望みます。

●「過渡期の時代、ダイモスの頃」(闘将ダイモス DVD-BOX)
http://style.fm/as/06_review/dvdnavi15.shtml

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「電脳コイル」#1再放送は今夜

 本日の19:18からNHK教育で「電脳コイル」(磯光雄監督)の再放送があります。毎週というわけではなく、明日の第2話放送の直前ということのようです。試写もそうでしたが、第1話と第2話がセットで基本的な世界観がわかってくる作りになってますので、見逃した方、録画ミスされた方は、ぜひ。

http://www.tokuma.co.jp/coil/news.html

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2007年5月15日 (火)

【細田守】デジモンアドベンチャー絵コンテ

●デジモンアドベンチャー絵コンテ・細田守
―ANIMESTYLE ARCHIVE (単行本)


 アマゾンのランキングで50位に近づいているそうなので、応援します(笑)。
 『時をかける少女』でおなじみ細田守監督の初の劇場作品2本とTVシリーズの絵コンテを1パックにまとめた絵コンテ本です。特に劇場版2作目「ぼくらのウォーゲーム」はとても思い出深い作品で、「このアニメは新しい!」と心底思える要素に充ちていました。銀座の劇場で観たときの興奮を思い出します。後に村上隆プロデュース、ルイ・ヴィトンのプロモーションフィルムにつながっていくのも分かります。
 個人的にも思い入れがあります。後にも先にも、私が会社員時代に作った製品をアニメに出してくれた作品は、全世界でこの映画だけです(笑)。まあ、それぐらい現代的リアリズムに充ちているという、本来はファンタジックなものが特異なアニメと一番遠いことをやっていて成功しているからスゴイわけです。
 実は先日、細田守監督には延々予定を超過して9時間という超ロングインタビューをさせていただいたばかりですが、そのときも「デジモンについてはこの絵コンテ本のインタビューで語り尽くした」というようなことをおっしゃってましたので、その点でも必読と言えるでしょう。
 9時間インタビューについてはリリースが決まったらまたご紹介します。

 ヴィトンのフィルムができたときの村上隆さんと安彦良和さんの対談はこちら。ガンダムエース収録の氷川による起こしの再録を含んだ対談本です(クレジットされてませんが)。

●時をかける少女 絵コンテ 細田守 (単行本)
アニメスタイル編集部 (著)


 で、気になったので、『時かけ』の絵コンテ本の方も検索してみました。
 この本は公開間もない時点で1万部を超えるという、絵コンテを書籍化したものとしては異例の部数を突破したと聞いてのけぞりました。いや、大変に喜ばしいことではあるのですが、この日本に「絵コンテを読みたい」という人がそんなにいるという事実が、ちょっとにわかには信じがたいところがあったんですね。
 ひさびさにクリックしてみたら、「なか見検索」ができるようになっていました。そこで読めるのは、本当の「さわり」のところだけですが、実物の密度はページをめくるたびに圧倒されます。真琴の部屋とかそのあたり、レイアウト的にすでにかなり緻密に描かれているし、演出意図などもかなり克明なので、確かに読み物としてもファンなら必読でしょう。
 個人的な邪推としては、フィルムコミックという文化が絶滅しかかっているので、その代替になったのでは? ということもありますが、DVD化された今なら副読本としても良いだろうなあと。ともあれ、こういうアプローチでアニメに興味をもつ方が増えることは大歓迎です。
 ちなみに同作の「BSアニメ夜話」は4月末、原作者の筒井康隆さんやプロデューサーの渡邊隆史さんを迎えて四国高松で収録済み。6末に放送の予定です。

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2007年5月14日 (月)

『ライオン丸G』のムック

●ライオン丸G公式パーフェクトガイドブック 完全保存版

寄稿題名:ダメな男がヒーローになるまでの物語

 「映画秘宝」「オトナアニメ」の洋泉社から、まさかのムック発売です。
 『ライオン丸G』というのは本当にヘンな特撮作品でした。だけど妙に引っかかるというか観たら忘れられなくなるような魅力を伝えてくれたわけで。まあ、そんな感じの印象について、書いてます。作品のイメージに文体を合わせてみました。あと、良くできてるということとかダメとかいうのと、面白いかどうかということは直結しないというのは、ここ数年に思い続けてることですし、氷川自身もダメ人間がムリをしてる部分が少なからずあるので、共感が持てるってことでもあります。
 ムックをパラパラと読んでみると、出演者やスタッフのみなさんも良い感じでコメントされているので、愛されていた作品だったんだ……とも。 

●ライオン丸G vol.1 (特装版)

 その寄稿の前提にもなってますが、「特装版」の方のDVDにはなんと『快傑ライオン丸』の方も同梱されてんですよ。ついついそっちの方から再生しちゃったのは実話です(別途、DVD-BOX持ってるのに(笑))

風雲ライオン丸 DVD-BOX

 あと思い出したように紹介しますが、『快傑ライオン丸』の続編にあたるこのDVD-BOXもお手伝いさせていただきました。ライターの松野本和弘さんと、盤面内に出てくるキャストやスタッフの紹介をしています。放送時には人気がなかった作品ですが、この時代独特の抑圧された暗さがイイ味出してますね。それはちょっと『G』にもつながってる部分があるかも。

 ということで、なぜか『ライオン丸』には縁が深くなってしまいました。

 そうそう『スペクトルマン』も廉価BOXになって再発売ですよ。放送当時は巨大派だったので、こっちも楽しみですね。前の「生首BOX」は棚から落ちると角が刺さって即死しそうな落下事故を怖れて買わなかったので、助かります。これもオマケで紹介。

スペクトルマン カスタム・コンポジット・ボックス

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2007年5月12日 (土)

パプリカ デラックス・ボックス

 5/25発売。昨年公開された今 敏監督の最新作です。筒井康隆の原作を得て、虚実混淆の集大成として作られた劇場映画ですが、絵コンテを中心にした解説書を同梱したDVD-BOXをお手伝いしました。具体的には解説文(総論)と、インタビューまとめを担当しています。
 直接は担当してませんが、原画なども多数掲載されるはずです。
 『千年女優』、『東京ゴッドファーザーズ』に続き、3本連続でパンフ・プレスからDVDまでお付き合いさせていただいたわけですが、『パプリカ』の絵コンテはまさに圧巻の一語につきます。1コマの絵の密度もものすごいですし、ト書きで指定された内容や指示、演出意図も読み応えがあります。
 DVD掲載のインタビューは、公開も終わって最後の方の取材になるので、いつも聞かれてるであろうことと変えなければと思って、つい細々と聞いてしまうのですが、非常に参考になります。今回は、あれだけ緻密な作品でありながら、意外にも「その場面に来てから考える」という書き送りに近く進められたところが多々あったようですね。そうは見えないところが面白いわけで、内情を知りたいという下世話な興味よりは、プロセスの考え方みたいなものが創作性と不可分なあたりが知りたいという感じで。
 その点で、いつも今 敏監督の作品は刺激になってます。次回作(厳密には次々回作?の長編)はだいぶ赴きが違うようですが、それも含めて楽しみです。

 なお、小生は関与していませんが、今回は通常版の他にUMD、ブルーレイも出るそうです。SONY作品だからでしょう。確かにブルーレイの高密度にふさわしい品質のフィルムではありますね。

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2007年5月10日 (木)

三越カルチャーサロン 第3期は5/20から

 前2期、予想以上に集まっていただいたため、おかげさまで第3期を始めることができます。
 第1回目は5/20(日)で、現在鋭意準備仲というところです。
 よろしくお願いします。

日 時:

(1)5月20日(日) 14時30分~17時
『刮目せよ、このアニメ監督の演出技』

詳細は以下へ。

http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/culture/lesson_oneday3.html

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2007年5月 4日 (金)

『沖縄決戦』DVD化

●激動の昭和史 沖縄決戦
 岡本喜八監督が撮った太平洋戦争ものの中で、なぜか先日のDVD-BOXには収録されていなかった「沖縄決戦」がようやく発売です(7/25予定)。
 太平洋戦争の末期、1945年の3月から6月にかけて、米国の日本本土上陸を前提に繰りひろげられた最大規模の地上戦。民間人を巻き込んだその戦禍を多角的な視点で切りとった大作です。
 アニメファン的には庵野秀明監督の『トップをねらえ!』へのセリフ台詞「船が七分に海が三分だ!」が有名ですが、そういうとなんか矮小化されてしまいそうで……。ともかく戦後を生きる日本人なら必見の映画でしょう。

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2007年5月 3日 (木)

電脳コイル:読売新聞コメント

 手練れのアニメーターとして高名な磯光雄氏。『ラーゼフォン』#15で、脚本・演出・作画・撮影(エフェクト)と統一的に担当された「事件」を月刊アニメージュで記事にさせていただきました。
 その磯さんの初監督作品『電脳コイル』がいよいよ5/12からNHK教育テレビで放送されます。

http://www.tokuma.co.jp/coil/

 試写で第2話まで見せていただきました。
 本田雄氏、井上俊之氏と最高峰のアニメーターをそろえた作画もスゴイのですが、それ以前にこれは本来的な意味での「子ども向けアニメ」として優れものだと感心しました。世間的にはジブリっぽいと思われるのかもしれませんが、どうしてなかなか奥が深いというか。「頭のいい子ども」がいっぱいハマってくれそうなとこが良いんですね。
……というんで感想を書いたメモがありますが、こんな感じ

「子どもが子どもらしい頭の良さを発揮している描写に感心した。子どもなりに電脳世界(IT社会)を理解して、新しい環境の中で、自分たちのルールを作っている。
 視聴者の子どものうち、賢い子は、そうしたとこに敏感なはず。そんなクレバーさに憧れる子どもが増えれば、世の中捨てたもんじゃないななんて思いました。
 磯さんの鋭いセンスが、そうしたとこに活かされてるという良い意外さが新鮮」

 読売新聞さんの取材に応えたものも、記事になりました。
http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/tv/20070502et04.htm

 ということで、5/12はもうすぐですが、これは全国区のNHKで放送する価値のある作品。ぜひご覧になってください。

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