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2006年12月

2006年12月31日 (日)

アマゾン アニメDVDベスト10

2006年のamazonアニメDVDベスト10です。

1.カーズ
2.涼宮ハルヒの憂鬱 2 限定版
3.機動戦士ZガンダムIII -星の鼓動は愛-
4,攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society
5,ティム・バートンのコープスブライド 特別版
6.リトル・マーメイド プラチナ・エディション
7.機動戦士ZガンダムII -恋人たち-
8.Fate/stay night 8 (初回限定版)
9.鋼の錬金術師 PREMIUM COLLECTION
10.GUNDAM EVOLVE../ (ガンダムイボルブ ダブルドットスラッシュ) Ω(オメガ)

【感想】
劇場ではふるわずと言われた「カーズ」がベスト1とは。さすがファミリーピクチャーですな。「涼宮ハルヒ」が入っているのは当然として、なぜ2巻目かというと、みんな1巻目が手に入らずパニックになってアマゾンに押し寄せたからでしょう。その証拠に今は50%OFFになっています(笑)。
新訳Zガンダムも強いですねー。2と3の同時入賞です。仕事柄さんざんスクリーンと白箱で観たのでDVDで観てないのをいま思い出したりしましたが(苦笑)。3巻まとめ買いとかでロングセラーになってほしいです。「攻殻SAC」のSSSが入っているのも長年の評価蓄積の結果でしょう。売れるべきものが売れてるのはいいことです。
「コープスブライド」は若干意外ではありますが、廉価版のせい? 「リトル・マーメイド」はDVD時代になる前に出たものの再発&リマスターなので、満を持してということで。
「Fate/stay night」が入っているのは「みんな涼宮ハルヒばかり騒いでますけど、Fateもかなり売れてるんですよ」と聞いたことがあるんで、裏づけられた感じ。
「ハガレン」はファンサービスのカーテンコール的なものとして実にいい感じだったのですが、「シャンバラ」を超えてベスト10入りなのかー。もしかしたら劇場版は2種の商品があったので、数字がバラけたのかもしれませんね。

で……。

関係者ながら、いちばん驚いたのが「GUNDAM EVOLVE」ですよ(笑)。
いや、これもファンサービスとしては良いビデオグラムだと思います。でも、ちょっとだけ「他にもあるのでは?」と思いました。やっぱりこれも前のがローソン限定だったので、みなさん渇望してたってことなんでしょうか?

いろんなファン心理が見えて、なかなか面白かったです。

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今年も1年ありがとうございました

 先ほどコミックマーケットから帰還しました。ご来場いただいた方々に感謝です。
 残念ながら黙祷まではいられませんでしたが、故・米澤代表に深く感謝の意を捧げたいと思います。
 今年の年賀状の住所録整理をしていても、ごく自然にお名前が出てきましたし、何より夏のSF大会でごく一瞬ですが普通に歓談させていただいたのに、いまだに信じられません。ただ、ひたすら今はこうしてコミケが続けられることに感謝し、何らかのお返しを未来の時間に向かって積みかさねることを誓うのみです。

 それにしても、生きていれば訃報に接するのは当然とはいえ、今年はあまりにもかけがえのない方々が先に逝かれてしまいました。残念な気持ちはいくら言葉にしても足りないくらいですが、今はご冥福を祈りたいと思っております。

 個人的には、来年もはやばやと慌ただしい年であるようなことが見え隠れしている年の瀬ではありますが、基本は健康第一で、やるべきことを着実に積みかさねていきたいと思ってます。

 では、よいお年をお迎えください。

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2006年12月26日 (火)

スカイパーフェク TV! ガイド 2007年 01月号

寄稿題名:氷川竜介のアニメ総合研究所第5回
『デスノート』疑いなき正義が死をもたらす。
その隠れた正体を探れ!

 半頁の連載コラムも、すでに5回目となりました。毎号、スカパー!全体のアニメ作品をあれこれ吟味してお題を探っているのですが、今回は劇場映画もヒットした『デスノート』についてです。
 寄稿文ではそこまで書いてませんが、明らかに妥当な批判・批評を超えた匿名の非難や誹謗中傷に、私個人がさらされた経験が何度かあります。もちろんそれはマスコミに公的な立場で発言をしている以上は覚悟の上ですが、しかしそれにしてもこちらも生きている人間である以上、脳髄の中心が陥没するかのような気持ちの悪い感覚に、しばらく失調を覚えたのも事実です。
 そうしたネットへの匿名による害意の放散は、本当に人が死ぬかどうかの差があるだけで、本質的にデスノートと同じなんだという思いは、その実感から来ています。
 ネットに匿名で作品や個人に対してネガティブな意志を向けることについての疑問。それはかなり前から意識していたことも、評論集ブログに再掲するために数年前の原稿を吟味していてわりと最近に発見しました。寄稿とは無関係なので、一種のシンクロニシティですね。

 まあ、『デスノート』がそうしたことを意識した作品だとか、「作者の意図は」などというとおかしくなるわけですし、そんなつもりもありませんが、でも、そうした世の中だからこそ、ヒットに向かう回路が形成されているという程度には因果関係はあると思ってます。
 評論にもし有用性があるとしたら、作者や作品自体だけではなく、社会や時代との因果や、それに飲まれてもがいている個々人の問題、その集合体が織りなす「回路」を射程に入れて、腑に落ちるロジックを発見することかなと、今回の寄稿を通じて少し考えるヒントを得られたように思います。

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2006年12月25日 (月)

フィギュア王 107 エヴァ特集

寄稿題名:エヴァブームは「時代の申し子」だった

 綾波レイが表紙の号です。劇場版公開が発表された『新世紀エヴァンゲリオン』について、この11年の歩みを玩具的な視点から探るという特集です。緊急にブームの総括をと言われて短時間でまとめました。エヴァンゲリオンのというよりは、フィギュア表現の変遷がわかって興味深い記事になってます。
 同じ号で実相寺昭雄監督の追悼特集もされています。同誌への連載中、同じく今年亡くなった佐々木守さんへの言及が再掲されています。

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2006年12月22日 (金)

冬のコミックマーケット情報

 しばらくブログ更新が途絶えておりましたが、無事に新刊の入稿を済ませました。事故さえなければ無事に最終日に出るはずです。

 ●31日(3日目) 東2 R59b サークル名「IRD工房」
  新刊「ロトさんの本 Vol.18 2006年アニメ&ネット漂流記」

06 内容は、この半年あまりに主としてmixi内で書いたコメントや雑感などです。
 バックナンバーも、在庫が発見できれば若干部持っていくと思います。
 大晦日なので難しい方も多いかもしれませんが、来られるようならぜひ。
 (ただし、あまり遅くまではいないと思いますので、お早めに)。

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2006年12月18日 (月)

『いーレコ2』PSP用録画機

 移動時間中にはPSP(プレイステーションポータブル)で動画を観ることが多くなりました。いろいろと実験の結果、電車の中で観ても恥ずかしくないものは案外珍しいんだということにも気づきました。

 ・映画:途切れとぎれになるのでNG
 ・アニメ:色が目立つのでNG
 ・特撮:爆発フラッシュが目立つのでNG

 こんな感じ。まあ、周囲を気にしないで観ることもありますが。
 じゃあ何が向いているかと言えば、実は……

 ・オーディオコメンタリー
 ・メイキング映像

なんですね。これらって実は普通の室内でじっくり観たりしないですし、逆に途切れ途切れでも大丈夫。また移動中に書籍を読むのがツライ年齢になりかかってたりするので、勉強がわりにちょうどいいという。
 それに気づいてから、山のように積んである映像の中からメイキング観まくり。案外、時間も早く過ぎる感じですごくいいです。
 また最近、メモリースティックも値下がりしたんですね。2GBというCD3枚分の夢の容量がこんなに安くていいのか? フラッシュメモリを組みこんだ装置も設計経験あるんですが、数KBのカツカツの不揮発性メモリを工夫して使ってた時代からすると夢のようですね。
 というわけで、PSP用のメモリへ直接書き込む機械「ハギワラシスコム 『いーレコ2』」なんてのも使ってみたりしてます。かなりニッチな機械だとは思いますが、機械のサイズといい、ボタン一発でメモリへ録画できるというのは、すごい時代だなと思います。最新型はiPodにも対応しているようですね。

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2006年12月16日 (土)

ガンプラDVDカタログ

 現在、店頭に並んでいるガンプラ1/144HG-UCシリーズが、年末商戦用なのか「特別限定特典ガンプラDVDカタログつき」という仕様になっていてビックリ。DVD内容は、思ったより盛りだくさん。キットの解説のほかに、「川口名人のガンプラ講座」とか、80年代のガンプラCMなどもついています。
 地球連邦編とジオン公国編にちゃっかり分かれてますが、もともと値段がそんなに高くないシリーズなので、「DVDにガンプラがついてる」みたいな(笑)。まあ、このシリーズは短時間で完成度の高いものが手に入るので、ちょっとした気晴らしに作成したくなったこともあり。というんで、ガンキャノンとシャア専用ズゴックという、たぶん普段だとあまり買わないだろう組み合わせで買っちゃいました。ガンダム、ジムは持ってるし、ドムは間に合ってるし。ゲルググは対象外だし。とかやってるとね。
 他には以下のキットについているようです。

・HGUC 1/144 RGM-79 ジム
・HGUC 1/144 RX-78-2 ガンダム
・HGUC 1/144 MSー06S ザク2
・HGUC 1/144 MS-09 ドム/MS-09R リック・ドム
・HGUC 1/144 MS-07B グフ
・HGUC 1/144 RX-75 ガンタンク

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2006年12月11日 (月)

ラーゼフォン DVD-BOX 特典はHD仕様

 ついに発表になりました。2002年の初頭からスタートした作品なので、ちょうど5年です。早いものです。
 このBOXには特筆すべきことがありまして、TVシリーズの他に劇場版の『多元変奏曲』(『エウレカセブン』の京田知己監督のデビュー作)が収録されるというところまでは、まあ想定内だと思うのですが、なんと「HD-DVD」の盤も特典として同梱されるのです。
 すでに『ブレイブストーリー』でHD自体は商品化されていますが、アニメの旧作ではかなり最初期になるのでは? 業界初かも? しかも、そのHDの盤は多層になっていて、SDで特典映像も収録とのこと。従来のプレイヤーでもそこは普通に観られるとのことです。
 『ラーゼフォン』には深く関わってきて、現在進行形でこのDVD合わせの仕事が進行中なわけですが、思い起こせば2002年はデジタル制作への移行が急に全開になったころ。本編はフルデジタルですが、まだ一部の版権はセルと絵の具で描いていたはずです。いろいろと先進的な試みもありましたし、一方で「手描き」のアーティスティックな感覚にもこだわってました。
 DVDへの録画もようやくVAIOを使ってできるようになりましたが、媒体がバカ高くて、台湾製のを使うと失敗ばかりとか、そんな時期でしたね。
 それが5年でハイビジョン対応ですよ。ちょっと急進すぎのように思いますが、まあそれだけ映像への感度が高くなっていく時代ということでしょう。

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2006年12月10日 (日)

グレース・マリア・フリード

 ダイナミックプロつながりで、期待の新商品を。

 『UFOロボ グレンダイザー』に登場したマリアちゃんのフィギュアです。ウエストケンジという『快獣ブースカ』のコンビニ玩具が素晴らしかったことで記憶に残っているメーカーさんの製品。すでに弓さやか、マジンガーZなど、これぞ!という技術を見せてくれてます。
 マリアちゃんは、なんというかダイナミックヒロインというよりは、アニメ版をデザインされた荒木伸吾さんの突出した高貴なアニメヒロインというイメージで。「究極の妹キャラ」でもあったりしますが、萌えるとかじゃなくて、美を愛でるということなんですよ。過去に何度か立体化されてますが、なかなか難しいなーと思ってたところに、実に期待通りの商品となったようで、今から楽しみです。
 越智一裕さんもパッケージや監修で参加されてるはずです。

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2006年12月 8日 (金)

ダイナミックヒーローズ Vol.2

取材原稿「効果音ひとすじ40年 森賢一氏の秘伝サウンド」

 越智一裕さんが、「永井豪とダイナミックプロ」の作品でアニメ化された世界をひとつにまとめ、カラーでコミック化した作品です。ともかく、小松原一男さんや荒木伸吾さんら、その当時の美麗な絵柄で描かれていたままの世界が展開して、ひたすら涙、涙の作品です。
 初出はWebでして、そこではフラッシュアニメで動いたり効果音がつけられています。その効果はベテランの森賢一さんによるもの。イシダサウンドプロで『海のトリトン』や『科学忍者隊ガッチャマン』、あるいは『電人ザボーガー』なども森さんによるもので、ダイナミック関係では『UFOロボ グレンダイザー』がご担当。あの往時のシンセサイザーを使った先鋭的なサウンドは、森さんの手によるものが多いです。大門豊(ザボーガー)の「ピッ!」とかもそうです。有名な『ガンダム』の効果音は松田昭彦さんによるものですが、これも森さんたちの流れにあったり。
 アニメや特撮の効果音に興味をお持ちの方は、必読のインタビューとなってると思います。音響はホントにアニメにとって大事なものなんですが。いつか極めてみたい課題ですね。

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新世紀エンタメ白書 2007

押井守監督インタビュー『立喰師列伝』

 毎日新聞社が発行している「まんたん」というフリーペーパーで、不定期にて寄稿しています。他にも多士済々の文筆家が評論やレビュー、インタビューをされているのですが、このムックは2006年分の総括になっています。藤津亮太氏による「2006年アニメ総括」という回顧記事なども新規掲載されており、「今年がどうだったか」を知る良い資料になっていると思います。

 押井守監督インタビューに関しては、宣伝会社からの依頼があり、こちらも興味を持っていた映画でしたので、当方から取材企画をもちかけたものでした。「これは2D(2次元)を3Dに持っていった『イノセンス』の逆方向ではないか、両側から迫ってみたかったのではないか」という質問をしたいのが最大の動機で、それにちゃんとした回答があったのが最大の収穫でした。
 新聞というフロー型の情報掲載でもったいないなーと思っていたので、再録は実にありがたいです。

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2006年12月 5日 (火)

特撮Newtype Vol.28

寄稿題名:『特撮ディナーショー』 第28回
トリックが基本! 合成が生む映像の驚異

 今回は根源的な話のひとつとして、ウルトラシリーズ初期3部作に材をとり「そもそも合成とは」ということを掘りさげてみました。はぬま あん氏のご協力でイラストで原理を図解、また、なぜそうした合成に力があるのか、説得力があるのかということを考えています。
 いまはデジタルで簡易に合成ができる時代ですが、逆に簡易すぎて「映画のパーツ」としてどう埋めこむかが軽視されがちだと思います。洋の内外を問わず……。という問題意識はこの件に限らずよく思うことなので、そんな側面から検証しています。
 あと高田裕三さんのコミック版『ウルトラマン』が「特撮エース」の休刊にともない移籍。個人的には、実相寺監督の最後の現場写真があって、ちょっとまた追悼モードに入ってしまいました。

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