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2006年12月26日 (火)

スカイパーフェク TV! ガイド 2007年 01月号

寄稿題名:氷川竜介のアニメ総合研究所第5回
『デスノート』疑いなき正義が死をもたらす。
その隠れた正体を探れ!

 半頁の連載コラムも、すでに5回目となりました。毎号、スカパー!全体のアニメ作品をあれこれ吟味してお題を探っているのですが、今回は劇場映画もヒットした『デスノート』についてです。
 寄稿文ではそこまで書いてませんが、明らかに妥当な批判・批評を超えた匿名の非難や誹謗中傷に、私個人がさらされた経験が何度かあります。もちろんそれはマスコミに公的な立場で発言をしている以上は覚悟の上ですが、しかしそれにしてもこちらも生きている人間である以上、脳髄の中心が陥没するかのような気持ちの悪い感覚に、しばらく失調を覚えたのも事実です。
 そうしたネットへの匿名による害意の放散は、本当に人が死ぬかどうかの差があるだけで、本質的にデスノートと同じなんだという思いは、その実感から来ています。
 ネットに匿名で作品や個人に対してネガティブな意志を向けることについての疑問。それはかなり前から意識していたことも、評論集ブログに再掲するために数年前の原稿を吟味していてわりと最近に発見しました。寄稿とは無関係なので、一種のシンクロニシティですね。

 まあ、『デスノート』がそうしたことを意識した作品だとか、「作者の意図は」などというとおかしくなるわけですし、そんなつもりもありませんが、でも、そうした世の中だからこそ、ヒットに向かう回路が形成されているという程度には因果関係はあると思ってます。
 評論にもし有用性があるとしたら、作者や作品自体だけではなく、社会や時代との因果や、それに飲まれてもがいている個々人の問題、その集合体が織りなす「回路」を射程に入れて、腑に落ちるロジックを発見することかなと、今回の寄稿を通じて少し考えるヒントを得られたように思います。

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